
ARCTURUS Advanced Tactical AK MOD1 Carbine FEエディション(AT-ATKM1-CB-FE)の分解レビュー
記事作成日:2026年7月24日
三山商事株式会社様よりお送り頂きレビューを行ったARCTURUS製電動ガン、Advanced Tactical AK MOD1 Carbine FEエディションを分解していきます。

尚、AK系のFEエディション電動ガンは本製品の他にショートバレルモデルの『Advanced Tactical AK MOD1 PDW』も同時にレビュー記事を書いていますが、分解レビューはCarbineのみで行います。
※PDWとの大きな違いはハンドガードの長さ位で、分解方法に関しては同じになります。
という訳で、フラッシュハイダー、トップカバー、ストックを外した状態から分解を開始します。

外装パーツの分解について
という訳で、まずは外装パーツから外していきます。
本製品のメカボックスやバレル周りにアクセスするには外装パーツを一通り外す必要があります。
まず、ハンドガードから外していきます。
ハンドガードは上部のネジ2本を外す事で、上下共に取り外す事が出来ます。
このネジを締め込み、ハンドガードの内側でアウターバレルをクランプする事で固定させているようです。


ハンドガードの内側はこんな感じで、ガスピストン側は厚みのあるアルミ削り出し品で、ガスピストンには穴が空いています。
ハンドガード下側も同様に削り出しのアルミ製ですが、基部にスチール製のブロックが固定されています。

ハンドガードに付いているスチールブロックは底部から2本のネジで固定されています。


アウターバレルはアルミ製です。

続いて、リアサイトを外します。
リアサイトは左右のネジで固定されています。

フロントサイトとリアサイトの基部はロールピンで固定されているので、外したい場合はこのピンを外せば良いですが、バレルやメカボックスにアクセスする為の分解には不要な作業になります。


続いて、アウターバレルをレシーバーに固定している2本のイモネジと、ピンを抜きます。
イモネジはリアサイト基部に空いている穴からドライバーを使って回す事が出来ます。
ピンは抜け止めのローレット加工が付いているので、レシーバー右から左にかけて抜く必要があります。


これでアウターバレルを抜く事が出来ます。

レシーバー側に空いているアウターバレルやハンドガードの差込口はこんな感じ。

アウターバレル・ハンドガード周りの取り外しはこれで終了です。
続いて、レシーバー側の外装パーツを取り外していきます。
まず、ダミーボルトのリターンスプリングやシャフトなどを外し、ダミーボルトを取り外します。
この辺りの形状は一般的なAK系電動ガンの仕様と同じです。


インナーバレル・チャンバーの取り外し
まず、大前提としてインナーバレルを取り外すには上記手順でアウターバレルを取り外す必要があります。
チャンバーはメカボックスとレシーバーにネジ止めされているので、これらのネジを外していきます。
尚、マグウェル内側に付いているスペーサーは必ず外さないといけないパーツでは無いですが、外した方がチャンバーが外しやすいです。



これらのネジを外す事でチャンバーを動かす事が出来るようになります。
この通り、本製品のチャンバーはレシーバーとメカボックスによってガチガチに固定されている事が分かりますが、スプリングも仕込まれています。
正直、チャンバーがズレる事なんて無いと思うので要らないと思うんですが…。


メカボックスの取り外しについて
レシーバーからメカボックスを取り外すにはチャンバーも外しておいた方が良いですが、ノズルとの干渉にさえ気をつければチャンバーを装着した状態でも取り外す事は可能です。
まず、マガジンキャッチボタンのシャフトを外します。
このシャフトはネジになっており、左右が2.5mmの六角ネジ頭になっているので、空転しないようにレンチを差し込んで回します。
また、グリップ底部のネジも外します。



これでトリガーガード一体型のグリップを取り外す事が出来ます。

続いて、セレクターレバーを外します。
セレクターレバーの固定ネジにはキャップが付いており、このキャップを外す事でネジを回す事が出来るようになります。
尚、ネジ頭に付いているキャップは樹脂製です。



グリップとセレクターレバーを外す事で、メカボックスをレシーバーから取り外す事が出来るようになります。


最後に、レシーバー後部に付いているレールを取り外します。
このレールは開封レビュー記事でも取り外している通り、上下のネジを外すだけで取り外す事が出来ますが、レシーバー基部が特殊な形状になっている事もあり、特に取り外す意味はないと思われます。

また、チャンバーを固定しているブロックも取り外しておきました。
これでレシーバー周りの分解も完了で、これ以外のパーツはカシメられていて外す事は出来ません。


チャンバーの分解について
という訳で、こちらがARCTURUS Advanced Tactical AK MOD1 Carbineに組み込まれているインナーバレル・チャンバーです。

かなり特徴的な形状の樹脂製チャンバーが組み込まれており、ドラム式のHOPダイヤルと垂直押しのHOPアジャスターが特徴です。


HOPアジャスターはこの通り、上下に動く為HOPパッキンの突起を常に定位置で押す事が出来る仕様になっています。


尚、HOPパッキンの突起はこんな感じの二股タイプで、形状としてはPDI Wホールドパッキンに近いです。

バレルクリップを外せばインナーバレルを抜く事が出来ます。
HOPを一番弱い状態にすればHOP無し状態になるので、引っ張れば簡単に抜けます。
インナーバレルとチャンバーのクリアランスを潰す為の真鍮リングも付いていますね。


HOPダイヤルを外すとこんな感じで、ダイヤルの裏面にはクリック感を出す為の凹凸が、チャンバー側に突起が付いています。
また、HOPダイヤルには緩み止めのOリングが付いていました。


HOPアームとHOPアジャスター、HOPクッションゴムはこんな感じ。
クッションゴムはHOPパッキンと同じような硬度のチューブ状です。



ARCTURUS製電動ガンのインナーバレルは黒色の酸化防止処理(QPQ処理)が施されたスチール製のインナーバレルが採用されており、形状はスタンダード電動ガン準拠。
HOPパッキンも同様にスタンダード電動ガン用の物になります。
インナーバレル長は345mmとなっています。


HOPパッキンはこんな感じで、硬度70度程度の少し硬めな物が組み込まれています。


メカボックスの分解について
ARCTURUS Advanced Tactical AK MOD1 Carbineのメカボックスはこの通りVer3メカボックスベースの強化メカボックスになります。


シリンダー周りが強化されている他、トリガー部には引き代の調整用のパーツが組み込まれており、このパーツを使う事で引き代を調整する事が出来ます。
FE Opticsl ETUのトリガーストローク量調整と組み合わせる事でトリガーストロークを大幅に詰める事が出来る仕様になっています。


という訳で、こちらのメカボックスを分解していきます。
まず、外せるパーツを順番に外していきます。


セレクタープレートも外す事が出来るので、外しておきます。
尚、プレートには光りセンサー検知用の白色テープが貼られています。
このテープは非常に重要なので、分解時に剥がしたり汚したりしないように気をつける必要があります。


メカボックス上部の背骨から配線を取り外し、背骨も外します。


モーターのコネクタを外し、モーターホルダーも取り外します。



本製品にはANB21T(ウルトラハイトルク 25K ネオジウム 21T モーター)というネオジウム磁石を採用したハイトルクモーターが組み込まれています。
ピニオンギアはO型です。


本メカボックスはQDピストンスプリングが採用されているので、メカボックスを開く前にはずしておきます。

ピストンスプリングは先端が緑色で塗装されており、巻数が多く柔らかい物になります。(恐らくJP仕様の同社製品で組み込まれている共用スプリング)
圧縮時の重量は2.8kg程度しか無く、この重さは東京マルイ純正比71.8%しかありません。
スプリングガイドはスラストベアリング付きです。



メカボックスを分解するにはトリガーの引き代調整用のパーツとメカボックスを固定しているネジ3本を外します。
尚、引き代調整パーツの取り外しは必須では無いですが、外しておいた方が組み込みが楽です。


メカボックスを開くとこんな感じ。

本製品のトリガーはこんな感じで見た感じ一般的な電動AK系の物と同じですが、電子トリガーのセンサーの兼ね合いなのか、少し削られています。



軸受の構成はセクターギアとスパーギアが粉末焼結のオイレスベアリング、ベベルギアがボールベアリングになっています。
軸受のサイズは全て8mmで、しっかり圧入されているようです。

ギアセットはこんな感じで、粉末焼結スチールの18:1ギアになります。
軸受部には茶色いグリス、ギアの歯には半透明のグリスと塗り分けが確認出来ます。
逆転防止ラッチのラッチ枚数は4枚です。


特段変わったギアセットでは無いですが、セクターギアには樹脂製のセクターチップが付いています。

逆転防止ラッチは特殊な形状になっており、この通りメカボックス側にシャフトが圧入されており、逆転防止ラッチ本体はカラーとラッチ、スプリングと分離させる事が出来る仕様になっています。
この仕様、とても組み込みやすくて良いんですよね。


ピストン・シリンダー周りのパーツはこんな感じ。

ノズルはPOMの切削だと思われます。
前方吸気対応形状で、シーリング用のOリングも付いています。


ノズルの長さは19.78mmと一般的な電動AK用のノズルとほぼ同寸法となっています。

タペットプレートはこんな感じで、ノズル側のL地部分はしっかり90度になっており、角は補強されています。
羽の部分も変な歪みなどは無いですね。



シリンダー・シリンダーヘッドはこんな感じで、シリンダーヘッドは樹脂製。
シリンダーはステンレス製の加速シリンダーが組み込まれています。



ピストンは樹脂製のフルティース・金属歯ピストンが組み込まれています。
ピストンヘッドは後方吸気の樹脂製で吸気穴は8つ。
ラックギアはバウンド対策で1枚歯が削られている仕様になっていました。



ピストンの重量は27gと重くも無く軽くもなくといった感じ。

ピストン内部にはスラストベアリングが組み込まれており、ピストンヘッドの固定ネジはタップネジでした。

FEエディションである本製品にはFE Optical ETUというARCTURUSオリジナルETUが組み込まれています。
このETUはメカボックスに1本のネジで固定されています。


こちらのETUはセクターギア検知、トリガー検知、セレクタープレート検知などは全て光センサーで行われ、物理スイッチは付いていません。
セクターギアはカットオフカムによる光りの遮断を検知するタイプ、トリガー検知用センサーは3+1(3は受信側、1は発信側と思われる)。

基板裏側にはセレクタープレート検知用のセンサーが2つ付いています。

という訳で、ARCTURUS Advanced Tactical AK MOD1 Carbine FEエディション(AT-ATKM1-CB-FE)の分解レビューは以上になります。
