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ZSHOT Magpul MIAD Grip for PTWを2012年モデルのトレポンに取り付けてみました

記事作成日:2017年8月1日

G.A.Wウェブショップにて取り扱われているZSHOT製のPTW用グリップ、「ZSHOT Magpul MIAD Grip for PTW」のTactical Grayを買うことが出来たのでレビューします。
ちなみに、一次入荷分は金銭難の為に買うことが出来なかったので「二次入荷分が入ったら絶対買ってやろう…」と思って入荷を待っていました。

こちらのグリップは実物(実銃用)のMagpul MIADグリップをPTW用に加工した製品になります。
内容物はこの通り、グリップ本体と各パネル類、モーターを固定する為の「モーター固定用底蓋」になります。

MIADグリップはこちらのパネルを入れ替えることで全部で18通りの組み合わせが可能になっています。
バックストラップがSMLの3枚、フロントストラップがフィンガーチャンネル有りと無しの2枚になります。

グリップ本体はこんな感じで、MOEグリップの前後がバッサリ切り落とされたような見た目です。

モーター固定用底蓋とグリップボトムはこんな感じ。
底蓋固はZSHOTのMIADグリップ専用設計になっており、アルミ製です。

グリップの内側はこの通り、トレポンのモーターを入れるためにがっつり削り込まれています。

上の方もこの通り、がっつり削られています。

実物グリップをトレポンにつける場合は必須の加工ですが、これを自力でやるのは骨が折れるってレベルじゃないですよ…。
ちゃんとした工具持ってないと無理ですね。

という訳で、早速トレポンに取り付けていきます。
今回取り付けるのは私が「流速ポン」と読んでるSYSTEMA PTW 2012年チャレンジキットをベースにしたトレポンです。
しかし、グリップを付けてみようとした所、途中で引っかかってしまったので一旦モーターを外してどこと干渉しているのかを見ていく事にしました。

そして、色々と検証していくうちにZSHOT Magpul MIAD Grip for PTWの問題点、注意点が分かりました。
尚、これから記載する内容はG.A.Wの石岡さんに共有しており、現在はウェブショップの方に注意書きが追記されています。

また、G.A.WのFacebookページの方で組み込み方法と注意点がまとまっているので、組み込まれる方はこちらをご参照下さい。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1171951746243697.1073742082.100002866486767&type=1&l=538d093a46

まず、トレポン側の厚さ(グリップ部分)は16.10mmだったのですが…

MIADグリップのフロントストラップの内側は15.62mmと0.5mm程狭かったのです。

その為、そのままフロントストラップを取り付けると、写真のようにハの字に広がってしまいますし、最後まで差し込む事が出来ませんでした。
G.A.Wの石岡さんに問い合わせてみた所「フレーム側も鋳物で若干個体差があるようですので、少し摺り合わせしていただけたらと思います。」との事でしたので、フロントストラップの内側を削る事にしました。
まあ、単に樹脂をヤスリで削るだけなので大した作業ではありません。

尚、石岡さん曰く「同じくSYSTEMA純正フレームでテストした所、若干タイトですが樹脂の弾性で装着可能な状態となっておりました。測定寸法はフレーム側が16.01mm、フィンガーチャンネル側が15.61mmとなっておりました。」との事だったので、この問題はレシーバーの個体差だと思われます。

ちなみに、グリップ側の内側は16.29mmと、レシーバーの厚みよりも広かったので問題はありませんでした。

続いて、グリップにモーター(490KUMI)を入れてみたのですが、やはり途中で引っかかってしまいました。
色々見てみた所、どうやらグリップ内側に付いている段差が悪さをしているようでした。

恐らくフライスだかで削り込んだ時に付いた跡だと思うのですが、この段差部分をルーターで削って滑らかにしてやるとスムーズに入るようになりました。

とりあえずこれでグリップは差し込めるようになったのですが、再び問題が。
グリップの手前側に1〜2mm程度の隙間、そしてグリップ本体とフロントストラップの間に1mm程度の隙間が出来てしまったのです。

こちらも石岡さんに問い合わせてみた所、「この隙間ですが、実銃でも出る場合がございまして、実準拠のAPTWでも出てしまいます。これ以上モーター位置を後ろにしてしまうと、バックストラップ部分が裂けてしまうので形状を崩さないギリギリのポイントと言う事でご容赦いただけたらと思います。」との事でした。

まあ、気にはなりますが、止む終えない隙間なのでしょうね…。
グリップの内側を少し削ったりする事で直せそうな感じはするのですが、修正するのが割と大変そうだったので、とりあえず放置して組立を進めます。
まずは組み立て終わる事が先決…。

最後にモーター固定用底蓋を取り付ける際に問題が起きました。
モーター側のネジ穴の位置と合っていないのです。

石岡さんにも確認しましたが、こちらは私がモーターをコネクタ方式にしている為に発生した問題の為、普通のトレポンの組み方をしていれば起きない問題かと思われます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先述の通り、ZSHOTのMIADグリップの内側は、形状を崩さないギリギリのポイントで削られているので、かなりタイトな設計になっています。
その為、コネクタや熱収縮チューブの厚みが邪魔をしてしまい、グリップの角度が少し変わってしまっているのだと思われます。

この問題は私のようにコネクタを使っている場合はもちろん、SYSTEMA純正より太いケーブルを使っていたり、はんだ付けのやり方によってはグリップに干渉してしまう可能性があるという事なので、注意が必要です。

もっとも、こちらはモーター固定用底蓋を適度に削ってやる事で修正が可能です。
アルミなのでヤスリさえあれば手作業でも出来ますし、ルーターがあれば楽です。

それと、念のため絶縁テープを貼っておきました。
何かの拍子でブラシの紐とかが当ってショートしたら怖いですから…。

最後に付属のネジを取り付けて、グリップの蓋を付ければ完成です。

うーん、やっぱり隙間がきになりますね…。

この隙間、恐らく私の場合はコネクタのせいで更に広がってるんでしょうね…。
モーターの調整も一段落したし、もうコネクタ式やめようかなぁ…。

このコネクタ方式もかれこれ2年前に試作したものですし、結局数ヶ月に1回のモーターメンテナンスが楽になる位しか役立っていません…。
FCCのMOEグリップを使っていた頃は何の問題も無かったので良かったのですが、MIADグリップを使う場合はメリットよりデメリットの方が大きくなってしまった感じです。

ちなみに、隙間はありますが、グラつきやキシミなどの違和感は一切無く、今まで使っていたFCCのMOEグリップよりもガッチリしています。
少しすり合わせ調整は必要ですが、加工の難易度はそこまで高くはないのでそこまで気にしなくても良いかなと思っています。

MIADグリップはMOEグリップと違ってパネルの交換によって自分が握りやすい形に形状を変更できるのが良いですよね。