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MOLLEを2段から4段まで増やせるバトルベルト、FUSION BATTLE BELT TRIDENT TYPE Dのレビュー

記事作成日:2018年1月26日

米軍、法執行機関向けに落下防止や安全に関わるアイテムを設計、製造しているギアメーカー、FUSIONが作るリガーベルトのレビューを、FUSION日本代理店であるFUSION TACTICAL JAPAN様よりご依頼をいただきましたので、レビューしていきます。

ご依頼頂いて書いているレビュー記事ですが、特に気にせずいつも通り思ったことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)

今回レビューするのは、 BATTLE BELT TRIDENT TYPE Dという商品で、ベルト本体にPALSウェビング(MOLLE)が縫い付けられている製品になります。
この写真を見て分かる通り、一見普通のMOLLE対応ベルトのように見えますが、このベルトにはとてもユニークな機能が付いているのです…。

尚、今回レビューするに当たって私のウエストサイズに合うようSサイズをお借りしていますが、サイズは3サイズ用意されており、それぞれ

  • S 71~84cm
  • M 84~96.5cm
  • L 96.5~109cm

の3サイズになります。
色は黒とコヨーテブラウンの2色があるようです。

MOLLE部分はこんな感じ。
MOLLE付きのベルトと言えば、「Ronin Tactics SENSHI Belt」辺りが有名だと思いますが、そういったベルトで採用されている細いウェビングではなく、普通のサイズのウェビングを採用しているのが特徴です。

ベルトの太さは52mm程度と少し太め。

ここまでは割と普通のベルトなのですが、このベルトの最大の特徴がこちら。
なんと、MOLLEを更に2段増やし、4段にして使う事が可能なのです。

2段に増やせる箇所は側面と後ろ側の全部で3箇所。
様々な用途に合わせてMOLLEを拡張する事が可能です。

この拡張可能なMOLLEはベルクロによってベルト内側に固定されている為、使わない箇所は畳んでおく事が出来ます

例えば、こんな感じ。
右側のみ展開し、後ろ側を折りたたんだ状態です。

一般的なMOLLE付きのベルトだと、2段しか無く、大きなポーチ等を付けるとどうしてもしっかり固定出来ず、そのまま使っていると重い物を取り付けた時に暴れてしまう事があります。

BATTLE BELT TRIDENT TYPE Dでは必要な箇所だけMOLLEの段数を増やせるので、その心配はありません。

バックルには他のFUSION製品と同様ADF Raptorが採用されています。

このバックルは高強度かつ軽量である事が特徴で、着脱などの操作方法はAustriAlpin製のコブラバックルとほぼ同じです。

また、バックルの左脇にはラペリング・ループ用のVリングが付いています。
Vリングは暴れないようにベルクロのテープでベルトに固定する事が出来るようになっています。

装着例その1 リガーベルトとの組み合わせ

装着するとこんな感じになります。
こちらは同社製のリガーベルト『FUSION UNDEFEATED TYPE A』と組み合わせた際の着用例です。

腰骨辺りで保持する感じにすると、安定感があります。

基本的な装備はプレートキャリアやチェストリグ等で完結させ、ピストルマガジンやダンプポーチ等を付ける際にはこういったスタイルが良いと思います。

装着例その2 メスのベルクロ付きインナーベルトとの組み合わせ

続いて、こちらはベルトの外側にメスのベルクロが縫い付けられたインナーベルト、『EPIC INTERIOR TROUSERS BELT』と組み合わせた状態です。
BATTLE BELT TRIDENT TYPE DはMOLLEを展開した場合、オスのベルクロが内側に配置される状態になるので、インナーベルト側としっかり吸着してズレる心配がありません。

いわゆる「ベルトキット」としての使い方ですね。

腰回りのみで装備を完結させるような使い方だとこちらの方が動きやすく、腰への負荷が抑えられて便利だと思います。

BATTLE BELT TRIDENT TYPE Dの総評

BATTLE BELT TRIDENT TYPE Dはとても斬新な発想によって作られたベルトだと思いました。

MOLLEのコマ数を拡張させる為のアタッチメント等は別売されていたりしますが、ベルト自体に組み込まれている製品は非常に珍しいのではないでしょうか。

段数が増える事により、MOLLEを4列使うような一般的なサイズのライフルマガジンポーチでもバタつかず、しっかり取り付ける事が出来ますし、2段では取り付ける事が困難な大型のポーチを取り付ける事も出来るようになります。

また、『段数が増える』ではなく『2段分下がる』という考え方も出来ると思います。
『通常のベルトの位置だとマガジンが少し上過ぎるからもう少し下にしたい…』というような要望に応えられる製品ではないかと思いました。

ちなみに、こちらのベルトも他のFUSION製品同様、個別のロットNOや製造年が書かれており、個別で管理がされている事が伺えます。


尚、こちらの商品はMilitaryShop TORAYAMA様の通販サイトからご購入頂くことができます。
https://trym.shop-pro.jp/?pid=134718489

また、ECHIGOYA秋葉原店にて2018年2月から店頭に並ぶ予定の為、実物を確認したい場合はECHIGOYA秋葉原店まで足を運んでみては如何でしょうか。

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