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MAGPUL P-MAG GEN2とGEN3の違いについて

記事作成日:2018年2月28日

Twitterでフォロワーさんから質問があり気がついたんですが、MAGPULのP-MAG GEN2とGEN3についての仕様の違いを説明してる記事って意外と少ない(検索で出てこない?)んですね。

私自身「どうせ二番煎じどころの騒ぎじゃないだろう、皆知ってるだろう」と思っており、今まで完全にスルーしていたのですが、『デザインが変わりました』とかといった感じの内容は見かけるのですが、構造的にどう違うのかがどうも見当たらず…。
まあ、もしかしたら単に私の調査不足なだけかもしれないんですが、せっかくなので記事にしてみます。

ちなみに、英語の記事だとここがかなり詳しいです。
実銃用ですが、GEN1〜GEN3に加えてEマグまで比較しています。
http://www.frfrogspad.com/miscellv.htm

今回私が比較に使うのはPTSのMAGPUL P-MAG GEN2(通常電動ガン用)とFCCのMAGPUL P-MAG GEN3(PTW用)です。
メーカーも対応する製品も違いますが、共に実物のP-MAGをしっかり再現している製品なので、まあ問題は無いかなと…。

左がPTS P-MAG GEN2(レンジャープレート付き)、右がFCC P-MAG GEN3

まず、パット見の大きな違いですが、GEN2はマガジン下部に「PMAG 30」と書かれています(末尾の30は弾数)。
一方GEN3では下部には小さな凸凹が付いているだけです。
この凸凹はインクを窪みに流し込んで、イニシャルや数字等を表記する為に使う物です。

それ以外の違いで言うと、バンパーの構造が大きく事なります。
この事を紹介している記事が見当たらないんですよね…。

まず、GEN2マガジンではバンパーを前側にスライドさせて外します。
一方、GEN3マガジンではバンパーを後ろ側にスライドさせて外します。

GEN1とGEN2のバンパーの構造は同じですが、GEN3で変わっているのです。
前側と後ろ側からの比較。

左側(GEN2)の方がレンジャープレートになっているので、分かりづらいと思いますが…。

バンパーを外した状態だと違いが分かりやすいかもしれません。
GEN2は下部全体に出っ張りがあり、そこにバンパーが引っかるようになっているのですが、GEN3では溝が設けられており、そこにバンパーが引っかかるようになっています。
また、溝も途中で終わっています。

尚、バンパーを抑えておく為の突起はGEN2、GEN3共にほぼ同じ形をしています。

という訳で、MAGPUL PMAG用のアクセサリーを購入する場合は自分の持っているマガジンがどのモデルなのかをちゃんと把握して、対応するアクセサリーを買うのが良いと思います。

まあ、ざっくり言うと、現状GEN3だけが特殊な形状をしているので、GEN1、GEN2、E-MAGは共通のアクセサリーが使えます…。

蛇足ながら、E-MAGと、EPMは別物です。
たまにEPMの事をEマグと勘違いしている方もいらっしゃるようなので念のため…。

EPMはEマグっぽい見た目ですが、あれはMAGPULではなくPTSのオリジナル商品です…。

また、ガンジニア 石岡さんから対応するレシーバーの違いにも差があるという点も教えていただいたので、追記します。

GEN2とGEN3ではマガジン前側の平らな部分(マグウェルに収まる部分)の幅が異なっており、GEN3の方が長くなっています。
これにより、HK416等のマグウェル部が角張った機種に対応する事が出来るようになっているようです。

その為、GEN3マガジンのパッケージには対応機種にHK416も含まれています。

※ガンジニア 石岡さんからのご提供 ZSHOT製 GEN3マガジンのパッケージ

尚、この対応機種はあくまで実銃の話しであって、エアソフトガンの場合は対応が微妙な所かもしれません…。
A&K STW HK416の場合、GEN3マガジン(FCC製、実加工共に)でも使う事が出来ませんでした。