APS Phantom Extremis Mark V(PER705)の内部カスタム(電気うましか 中トロ組み込み)
記事作成日:2018年6月23日
分解したので、サクッと弄っていきます。
という訳で、つぼみトレードカンパニー様よりお借りしてレビューしている、APS Phantom Extremis Mark V(PER705)の内部カスタムを行っていきます。
尚、開封レビューと分解レビューはそれぞれ下記よりどうぞ。
バレル・チャンバー周りのカスタム
という訳で、まずはバレルとチャンバー周りを弄っていきます。
とは言っても、純正から変更するのはチャンバーパッキンとHOPクッションのみです。
今回はFIREFLYの新作、『電気うましか』の中トロを試してみます。
FIREFLY製品のパッケージに描かれている、このゆるい(?)イラスト、個人的に結構好きです。
『電気うましか』は赤身、漬け、中トロ、大トロの4種類が発売されており、今回は「0.25g前後の弾の重さが適しています」と謳われている中トロを買ってみました。
『電気うましか』の特徴はなんといってもこの大きな二点掛けの突起でしょう。
『電気くらげ』よりも肉厚な突起で、中央の窪みが広いです。
HOPクッションは友人から貰ったシリコンチューブ。
東京マルイ純正よりも若干太いチューブで、HOPを強めに掛けやすいかな?と思い、入れてみました。
ただ、純正のHOPアームだと最大HOPにしても全然突起が出てこないという問題があったので、HOPアームの内側にプラ板を貼り付けました。
また、HOPアームのスプリングが硬すぎて、HOPを強くかけると勝手に弱くなっていってしまう(ダイヤルが振動で戻ってしまう)という問題があったので、スプリングを1.5巻ほどカットしました。
そういえば、HOPが強く掛からない問題は以前APS ASR102を弄った時も同様の問題が起きてましたね…。
という訳で、HOP最低の状態とHOP最大の状態はそれぞれこんな感じ。
HOP最低の状態でも若干の突出があり、HOP最大だと弾づまりを起こすギリギリまで突起が出てきます。(ギリギリ弾づまりは起きませんでした)
とりあえず、チャンバーはこんなもんで良いかなと思ってレシーバーに入れてみた所、ものすごいガタつく事が分かりました。
アウターバレルとチャンバーのクリアランスが広すぎて左右にガタガタ動いてしまっている状態だったので、左右の出っ張りにOリングを取り付けてガタを軽減させました。
配線の長さ調節とヒューズの取り付け
普段は最後の方に作業する配線の調整ですが、今回は先にやりました。
APSの電動ガンの面倒な所がこの大きなヒューズケースだと思います。
海外製電動ガンではもはや珍しい気がする管型のヒューズを採用しているので、こちらを小型平型ヒューズ(20A)に変えます。
また、今回のヒューズは、はんだ付けじゃなくてコネクタ式にしてみました。(特に理由は無いです。コネクタが余ってたので…。)
また、APS Phantom Extremis Mark Vのストックチューブはガスブロのようなロアレシーバーにねじ込むタイプの固定方法なので、ヒューズをメカボックスの背中側に配置してみました。
これで、長いバッテリーでも余裕で収められるようになりました。
メカボックス内を弄っていきます
続いて、メカボックスを弄っていきます。
とりあえず、いつもどおり各パーツを洗浄してシム調整。
シム調整が完了したらグリス(軸受にはGAW G-LUBE、ギアにはGAW G-GREASE)を塗布してトリガーや配線、モーター等最低限のパーツを取り付けて動作チェック。
尚、トリガースイッチには接点グリスを塗布しておきます。
問題無さそうだったので、ピストンを組んでいきます。
まず、ピストンはKRYTAC純正の最後の4枚が金属歯になっているタイプをベースに、3枚目のラックギアを削った物を使います。
ピストンヘッドはZC製のステンレスピストンヘッド、AOE調整兼おもり用ワッシャー、おもりとしてナットを入れ、ピストンヘッドのOリングはGAW FRUS-Oリングです。
ピストンの重量は34g。
今回は加速シリンダーの加速穴を活かしていきたいと思っているので、これくらいの重量は欲しいですね。
尚、AOEの状態はこんな感じ。
ジャストなAOEを実現するにはもう少しピストンを後ろに下げる必要があるのですが、まあ今回はこの程度にしておきます。
続いてシリンダー。
こちらは300円で買ってきた中古品(だいぶ前に買った)加速シリンダーで、純正よりも加速量の多いシリンダーです。
シリンダーヘッド、ノズル、タペットプレート等は純正のまま変更はしていませんが、純正のタペットスプリングが妙に硬かったので、程よい柔らかさの物に変更しています。
後はピストンスプリングガイドのベアリングにG-LUBEを塗布してピストンスプリングを組み込みます。
尚、ピストンスプリングは何種類か試して東京マルイ純正よりも若干硬い物で決まりました。
すみません、具体的な硬さの数値撮り忘れです…。
カットオフのタイミングも毎回ほぼ一定で、ピストンの停止位置も安定しています。
特に意図していた訳ではありませんが、7.4Vでの動作でも若干ピストンが後退した状態で停止します。
また、動作検証中にグリップ内でモーダーが暴れているような感触があり、気になったので熱収縮チューブをモーターの周りに巻いてみました。
APS Phantom Extremis Mark Vのグリップは内側が結構広めなのでこんな具合に熱収縮チューブを巻き付けて丁度よいサイズになるようでした。
最後にストックチューブを取り付けていきます。
ヒューズは先述の通りメカボックスの後ろ側に配置されるので、ストックチューブを取り付ける際に配線やヒューズを巻き込まないように要注意。
長いマイナスドライバーでヒューズを押しながらストックチューブを回すとスムーズに取り外しが出来ると思います。
セパレートバッテリーは問題なく収納可能。
尚、コネクタは着脱しやすいように外に飛び出す仕様にしているのと、後々コネクタを別のものに交換する時に楽なように少し長めに作っています。
ちなみに、ここまでの長さは想定していなかったのですが、スティックバッテリー(Akバッテリー・うなぎバッテリー)がぴったりでした。
このサイズのバッテリーが入る通常電動ガンのバッファーチューブって珍しい気が…。
初速と発射サイクル
という訳で、調整後の初速と発射サイクルはこんな感じになりました。
まずは初速から。
HOPを弱めた状態だと94m/s〜95m/s程度の初速で、HOPを強めにかけると初速が90m/s前半位まで下がります。
更にHOPを強くするとかなり大きな抵抗になっているような感触が伝わり、初速も大幅に低下しますが、一応弾は出ます。
HOPを最低にした状態でも、若干の突起が出ている為、普通は弱HOP〜中ホップ辺りのHOP量で使える仕様になっていると思います。
初速の安定性も十分な感じです。(弱HOP状態で10発連続で撃ってみました)
最後に
という訳で、APS Phantom Extremis Mark V(PER705)の内部カスタムは以上になります。
後はシューティングレンジに持っていってちゃんと飛ぶかを確認する位ですね…。