APS ASR102を最低限のコスト(1000円)で、問題なくサバゲーで使えるレベルまで性能を上げてみた | エボログ

APS ASR102を最低限のコスト(1000円)で、問題なくサバゲーで使えるレベルまで性能を上げてみた

つぼみトレードカンパニー様よりお借りし、開封レビュー分解レビューと行ってきたAPS ASR102ですが、今度は調整という事で『最低限のコストでどこまで性能を上げれるか?』という感じの事をやっていこうと思います。

分解レビューの時に記載した通り、予算の目標は1000円で調整していきます。
※使っているパーツ代のみで計算。グリスやシム、接着剤等の消耗品は金額には含めていません。

メカボックスの調整

まずはギアのシム調整とグリスアップです。
ASR102は軸受にベアリング軸受けを採用している為、使用するシムはなるべく小さい物(ベアリングの内側の直径よりも小さいシム)を使います
また、ベアリング軸受け部分にはGAW G-LUBEを、ギア自体にはGAW G-GREASEを塗布しておきます。

ASR102のギアや軸受、メカボックス自体の精度は決して悪いものではないので、そのままの構成でも問題なく使えると思います。
実際、今回も特にパーツの変更はしていません。

シム調整とグリスアップが終わったらトリガーや配線等を引いていきます。
ASR102の配線は最初から通電効率の高い銀ケーブルが採用されていますし、被膜破れのような致命的なダメージは見受けられなかったのでこちらもそのまま流用です。

ただし、セレクターレバーをSAFE状態にした時にトリガーを引けないようにする為のあの棒に付いている突起がたまに配線に引っかかって動作不良を起こしていたので、切って少し短くしました。

続いて、ピストン周りを弄っていきます。
ピストンもそこまで致命的な問題は無かったのでそのまま流用するのですが、錘も何も入っていないピストンなのでとても重量が軽いのが問題でした。
普段なら東京マルイ製の錘を入れる所なのですが、今回はもっと簡素な物を使います。

ホームセンターで売っている『丸座金』『六角ナット』『鉛』です。
単価にすると全部合わせて数十円程度の物です。

尚、丸座金は内径6mm、外径20mmの鉄製、六角ナットはM8の鉄製です。

まず、ナットの中に鉛を丸めたやつをぶち込んで、ベアリング(最初から組み込まれていた物)とネジを通します。
これがピストン内部に入る錘になります。

後はピストンヘッドとピストンの間に座金を1枚入れて、固定します。
尚、ピストンヘッドの固定にはロックタイト425を使用します。

通常の接着剤やネジロック剤だと樹脂系(POMとか)との相性が悪いのですが、425は商品説明に『​ね​じ​が​金​属​で​本​体​部​が​樹​脂​の​場​合​の​接​着​に​。』と書かれている通り、金属ネジと樹脂の接着に向いている接着剤です。
固着強度は低強度ですが、SYSTEMA PTW リコイルモデルのリコイルロッドの接着にも使えていますし、電動ガンでも何度も使っていて問題は起きていないので大丈夫でしょう。

接着剤の中では割と高価な部類に入るんですがね…。

また、座金を入れた事によってピストンの位置が若干変わるので、ピストンのラックギアを加工しておきます。
APS純正のラックギアは2枚目の歯が最初から無いので、3枚目を少し削るだけです。

いわゆる「AOE調整」という奴ですが、座金1枚だと完璧なAOEにはなりません。
しかし、少しはマシになります。

ちなみに、私はAOE調整にこういう座金を使う事が多いのですが、座金を使う理由としてはピストン重量を増やすためです。
ステンレス座金だと少し軽いですが、鉄の座金なら割と良い錘になってくれますからね。

尚、ピストンの重量は30gになりました。
個人的にこれくらいの重量があれば加速シリンダーを活かせる仕様になると思っています。

後はシリンダーやシリンダーヘッド、タペットプレート、ノズル等を取り付けます。
これらのパーツはグリスを塗り直しただけで、純正をそのまま流用。
また、ピストンヘッドのOリングも純正のままです。

尚、ピストンヘッドのOリングは太さが少し合っていないのか、ほんの僅かにエアー漏れ気味でしたが、初速に大幅な影響を及ぼす程のエア漏れでは無い気がしたので交換はしませんでした。

ギアを回してみてピストンやタペットプレートが正しく動くかを確認してからメカボックスを閉じます。
と、その前に前に逆転防止ラッチを取り付けます。
ちなみに、逆転防止ラッチはメカボックスを閉じる際のちょっとした振動や衝撃で外れてしまう可能性があるので、このようにメカボックスの外側からネオジウム磁石を使って固定してやるととても楽です。

一旦モーターを取り付けて動作確認をします。(実はこれまでにも何度も動作確認を行っていますが…)
モーターもとりあえず純正のままです。

正直、モーターには不満が残りますが、最低限のコストに抑えるためにはモーターを交換する訳にはいきません…。
EG1000辺りに変えたい所ですが、それだけで3000円超えますので…。

また、普段物理スイッチの電動ガンにはSBDを付けるのですが、とりあえず今回は無しです。
SBDは性能に直結するものでは無いですしね…。

次に、ピストンスプリングを交換します。
分解レビューでも紹介した通り、純正のピストンスプリングはデチューン(初速を下げるため)にスプリングカットをしている為、正直よろしくありません…。

基本的にスプリングカットされたスプリングは、その性能を活かし切る事が出来ません。
不等ピッチならなおのこと、しっかり設計通り圧縮してあげないと性能を活かし切る事が出来ず勿体無いです。

また、ASR102は箱出し状態での初速が少々低めだったので初速調整の意味も含めてスプリングを交換する事にしました。

今回組むスプリングはZC製のM80(M-256a)です。

ZC M80は等ピッチで自由長が少し長めのピストンスプリングで、こちらを選択した理由としては1個600円(秋葉原 マイトリーで購入)と安いからです。

尚、APS純正のスプリングの硬さが約4.2kgなのに対し、ZCのM80は約5.2kgでした。
スプリングの硬さとしては約123%増になります。

これでメカボックスが組み上がりました。

続いて、リアルブローバックをオミットします。
ASR102にはピストンの動きに連動してダミーボルトがカチャカチャ動く『リアルブローバック』という機能が搭載されています。
これが物凄く安っい動きをするのと、単なるノイズでしか無いと個人的には思っているので、オミットします

オミット方法は非常に簡単で、ダミーボルトの末端の突起を全部へし折るだけです。
ラジオペンチ等で摘んでグイグイ曲げれば金属疲労で折れます。

とりあえずこれでメカボックス周りの調整は完了です。

バレル・チャンバー周りの調整

続いて、チャンバーとバレルの方を調整していきます。

交換するパーツはチャンバーパッキンです。
分解レビューでも紹介した通り、ASR102の純正チャンバーパッキンは非常に固く、日本国内の初速で使うには不適切な硬度の物が入っています。
また、HOPテンショナーが樹脂製のH型で、個人的にはあまり好きではない材質+形状のテンショナーなので交換します。

今回使ったのは東京マルイ純正のチャンバーパッキンです。
私は秋葉原 マイトリーで1個280円で売られている物を買ってきましたが、相場も300円前後とかなり安いチャンバーパッキンです。

ぶっちゃけ、下手なカスタムチャンバーパッキンよりも優秀な製品ですし、初速さえ安定していればこれを組み込むだけで東京マルイの通常電動ガンとほぼ同じ性能になります。

チャンバーパッキンを東京マルイ純正の物に交換して組み立てていった所、全然HOPの突起が出てきませんでした
その為、HOPアームの内側を少しかさ増ししてやりました。

HOP最大での突起はこんな感じ。
また、HOPを最小にすると一切突起が出ないノンHOP状態になります。

ちなみに、チャンバーの分解・組み立てを何度も行っている際にピンをかしめるパーツを1つ破損させてしまったので、代わりに熱収縮チューブで固定しました…。

本当このかしめるパーツ嫌い…。

という訳で、バレル・チャンバー周りの調整はこれで完了です。

ASR102を組み上げていきます

後はロアレシーバーにメカボックスを入れて、アッパーレシーバーにバレルを入れて、合体させるだけです。

前配線なので、アッパーレシーバーを取り付ける際、配線を通すのが非常に面倒くさい…。
これだから前配線は嫌いなんですよ…。

配線が通ったらコネクタを繋いで熱収縮チューブで覆います。
熱収縮チューブで覆う理由は絶縁というより勝手にコネクタがハズれないようにする為だと思います。

ちなみに、使った熱収縮チューブはBig-Outで販売されている『スミチューブ』と呼ばれる住友チューブ製の熱収縮チューブです。
無駄に高級な熱収縮チューブですが中途半端に余らせていたのでここで使いました。

という訳で、これでAPS ASR102の調整は完了です。

ちなみに、取り外されたパーツはこちら。
ピストンスプリング、ピストンヘッド固定用のネジ、HOPテンショナー、チャンバーパッキンのみです。

分解レビューの時にも書きましたが、本当に駄目なパーツはピストンスプリングとチャンバーパッキン周りだけで、後は微調整でどうにかなるレベルの製品なんですよ…。
そう考えるとAPSの電動ガンも決して悪いものではないと思います。

カスタム後の発射サイクルと初速、初速の変化

開封レビューの時と同様に7.4V 2000mAh 25CのLiPoバッテリーで、BB弾は東京マルイ パーフェクトヒット 0.20gを使って計測してみます。

発射サイクルは秒間10発程度で、最大初速は95m/sちょいでした。
概ね初速は安定していますが、フルオートの方が全体的に1m/s程度高めに出る傾向にありました。

少し硬めのスプリングを入れたにも関わらず、発射サイクルはあんまり変わりませんでした。

動画でも撮ってみました。
ギアノイズもかなり抑えられているのが分かると思います。
ぶっちゃけシム調整とグリス塗り直しのみでここまで良いくなるんです

尚、HOPの量を変えての初速の変化は下記の通り。

ノンHOP・・・92m/s前後
弱HOP・・・93m/s後半
中HOP・・・94m/s前後
強HOP・・・94m/s半ば
最大HOP・・・90m/s前後

※全体的にフルオート時は+1m/s程度

という具合に、HOPを強くする事で初速が少しずつ上がる感じになっています。

箱出し状態だとHOPを強くすれば強くするほど初速が下がっていたので、今回のカスタムでそれが改善されました。
というか、それさえ起きなければ普通に使える電動ガンのハズなんですよ…。

まあ、これはAPSに限ったことでは無く、海外製のエアーガンだとよくある話しなんですがね…。

交換したパーツのまとめ

  • ピストンスプリング:600円
  • ナット:20円くらい
  • 鉛:数円
  • 座金:20円くらい
  • ネジ:10円くらい
  • 東京マルイ チャンバーパッキン:280円

合計:約940円

目的通り1000円以下で収める事が出来ました。

という訳で、APS ASR102の調整はこれにて完了です。

最終的には30m、40m位の距離で撃ってみないと本当にサバゲーで使い物になるかどうかは分からないのですが、HOPを強くした時の初速を見る限り特に問題は無いような気がします。
いかんせん、近所で撃てる場所が無いのでそういった検証が難しく…カスタム記事としてはこれにて終了になります。


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