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VFC製インナーバレル「Psalm 144:1 of David」と「Precision」を買ってみたので、SRSに組み込んでみました

記事作成日:2019年8月8日

エチゴヤ秋葉原店にて見かけないバレルを見つけ、興味を抱いたので、とりあえず2本買ってみました。

今回購入したのは250mm(VF9-BRL-PIN250-01)と、168mm(VF9-BRL-PIN168-01)の2本。
パッケージが同じなので単なる長さ違いかと思いきやバレルの色や形が違っている…なんだこれ?と思って2本買ったのです。

こんな感じで、250mmと168mmで色も形状も違うという、なんとも不思議な感じ。

これらのバレルをレビューする前に、色々調べてみた結果から報告です。
そもそもこの2本のバレルはロット差とかではなく、そもそも異なる製品でした。

168mmの方は『VFC Psalm 144:1 of David』という製品で、250mmの方は正式な名称がイマイチよく分からず、単に『VFC 6.03mm AEG Precision Inner Barrel』(以降、当記事ではプレシジョンバレルと呼称)という名前で販売されているのは見つけました。

共にバレルの材質はニッケルコーティングが施されたスチール製で、内径は6.03mmとの事です。

という訳で、とりあえずこれらのバレルを見ていきます。
マズルには肉眼でもほとんど見えない程度の、凄く緩やかなテーパーが掛かっています。
テーパーの深さは1cm程度でソコソコなロングテーパーな感じがします。

また、Psalm 144:1 of Davidの方(黒い方)は外側の面取りがかなりキツいですね。

Psalm 144:1 of DavidにはOリングを取り付ける為の溝が付いていましたが、プレシジョンバレルにはありません。

Psalm 144:1 of Davidのバレル側面には「VegaForceCompany Psalm 144:1 of David」と入っています。
プレシジョンバレルの方には何も入っていません。

チャンバー側はこんな感じで、GBBとAEG両対応の仕様になっています。
溝の位置がGBB/AEG専用になっている為、VSR10やフィクスドガスのSOCOM MK23には使えません。

そして、よく見るとHOP窓の形状も違っていますね…。
プレシジョンバレルの方はHOP窓の前側に段差が付いていますが、Psalm 144:1 of Davidの方は緩やかなアールが掛かっています。

個人的にはPsalm 144:1 of DavidのHOP窓のほうが形状的に好きですね。
プレシジョンバレルの方はスリックパッキン+長掛HOPの組み合わせをする時に効果を発揮しそうな感じがします。

こちら側にもしっかりテーパーが掛かっています。

ちなみに、バレル下部に入っている溝の長さがプレシジョンバレルとPsalm 144:1 of Davidで異なっており、プレシジョンバレルのほうが若干長いです。

という訳で、このインナーバレルですが、とりあえずSilverback SRSA1で使ってみる事にしました。

SRSに組み込む際に選んだHOPパッキンはこちら。
『Silverback Flat Hop-Up Rubber Set』です。

AEG互換のチャンバーパッキンで、硬度50〜80までのHOPパッキンと、押しゴム(押しゴムは全て同じ物)のセットです。

このHOPパッキンは以前レビューしたSRS用ドラム式チャンバーの2018年モデルに付属するパッキンと同じ物になります。

硬度の違いが色で分かるのは便利ですね。
材質はシリコンかウレタン辺り、HOPの突起はかなり幅広かつ長かけでアール掛かっています。

とりあえずこの50度をプレシジョンバレル(250mm)の方に取り付けてみました。

チャンバーはドラム式HOPチャンバーの2018年モデル、押しゴムは付属の物を使用。

チャンバーを複数個持ってると、こういう比較検証がやりやすくて良いですねぇ。

という訳で、組み上がりました。

で、SRSに組み込んで撃ってみた所、初速は92m/s前後とKM企画 TNバレルを組んだ時とあまり変化がありませんでした。
恐らく、内径が6.04mmから6.03mmに狭くなったもののバレル長が短くなっている為、初速の変化があまり起きなかったのだと思われます。

ちょっと面白くないので、この組み合わせはボツですね…。
バレルが良いとか悪いとかじゃなくて、面白く無さそうなので。

続いて、VFC Psalm 144:1 of David 168mmの方を使っていきます。
こちらのインナーバレルには硬度70のHOPパッキンを入れてみました。

個人的にはこっちのインナーバレルの方に期待してたりするのです。
というのも、このバレル長ならM120スプリングが使えるかな?と思ったので…。

尚、HOP窓に大してHOPの突起はドンピシャな感じでした。

という訳で、こちらも組み立て。
チャンバー新品ではなく、先程プレシジョンバレルを組み込んだ時に使った2018年モデルのチャンバーを使っています。

マズル先端にはとりあえずOリングを付けていますが、私のSRSにはブルバレルが組み込まれてるのであまりこのOリングは必要ないかもしれません…。
もともとアウターバレルの内径がインナーバレルの内径とドンピシャなので、まあ、気持ち程度で…。

そして、M120スプリングを組み込んで撃ってみたのですが、このバレル長でもダメでした。

なので、4巻分スプリングカット。
断面はそれなりに削って曲げています。

スプリングカットをした後の処理って、好みが分かれると思うのですが、個人的にはこのように少し力を加えた時に変な風に歪まないように処理してあげれば良いかなと思っています。

未処理だとスプリングガイドを傷つけたり、バネがヨレて変な癖が付いてしまう可能性がありますからね…。

という訳で、M120スプリングをカットした結果、最大で95m/s後半、最低で69m/s後半という中々に初速の上下幅が激しい、いわゆる「流速チューン」になりました。(0.20gで計測)

これは重量弾を使った時の弾の伸び具合に期待が出来そうです…。

という訳で、外で一度も撃ってないのにあれこれカスタムが進むSRSですが、一旦ここで止めておこうと思いました…。
M90スプリング仕様のセッティングと、M120スプリング仕様のセッティングの両方が出来たのでね。

プレシジョンインナーバレルの方は、なにか別の銃に組み込もうと思います…。