Discovery Optics最上位モデル高倍率スコープ、ED 3-15X50SFIRのレビュー | エボログ

Discovery Optics最上位モデル高倍率スコープ、ED 3-15X50SFIRのレビュー

2019年11月7日

Discovery Optics製のライフルスコープ、『ED 3-15X50SFIR』をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。

ご依頼頂いて書いたレビュー記事ですが、あまり気にせずいつも通り、良いこと悪いことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)


注)投稿日から1年半ほど前に書いた記事です。
2019年11月現在では当製品はつぼみトレードカンパニー様では取り扱いはありません。ご了承ください。


こちらのライフルスコープは3倍〜15倍という非常に高い倍率比を持つ高倍率系のスコープで、Discovery Opticsの最上位モデルになります。

10ヤード〜500ヤード、無限まで対応可能な大型のサイドフォーカスが搭載されており、ロングフードも付属。
レティクルはFFP(First Focal Plane:第一焦点面)で、イルミネーションも付いています。

Discovery Opticsの最上位モデルに恥じる事の無い、全部乗せ仕様になっています。
あと、当商品は48400円という値段の安さにも関わらず、機能としてはハイエンドライフルスコープに匹敵する充実さがあるのも大きな特徴です。

簡単にカタログスペックを紹介します。

  • 全長:367.7mm
  • 重量:780g
  • チューブ径:30mm
  • 対物レンズ径:50mm
  • レティクル:FFP
  • 視野:3倍で6.6°、15倍で1.32°
  • ひとみ径:3倍で3mm、15倍で15mm
  • アイリリーフ:3倍で103mm。15倍で90mm
  • 耐衝撃性能:1500G
  • 防水性能:1mで30分
  • 曇りどめ・ニトロゲン封入済み

ED 3-15X50SFIRの付属品紹介と外観レビュー

ED 3-15X50SFIRの内容物はこんな感じ。
スコープ本体、ロングフード、レンズカバー、DISCOVERYのロゴが印刷された厚紙、取扱説明書、クリーニングクロスです。

また、つぼみトレードカンパニー様にてご購入頂くと、対応するマウントリングが付属致します。(本製品とは別のパッケージに入っております)
『ED 3-15X50SFIR』はチューブ径が30mmの為、30mmのマウントリングが付属しました。

付属するマウントリング自体は至って普通なシンプルな形状、仕様になります。
普通に購入すると2000円位するマウントリングで、マウントリングの内側には滑り止めやスコープ本体に傷がつかないようにする為の布が貼られていますね。

取扱説明書にはスコープの使い方やゼロイン調整の方法等が記載されています。
また、ロゴが印刷された厚紙の裏面はスペックシートになっています。

レンズカバーは至ってシンプルなゴム製。
スコープに取り付けると写真右側のような感じになります。

Discovery Optics ED 3-15X50SFIR本体はこんな感じ。
とにかく色々ゴテゴテ付いているのに加えて、相変わらずこのメーカーの装飾は独特ですね…。
また、本体の色はグレーです。

反対側はこんな感じ。

かなり独特な色をしているので、好みが分かれそうな気がしますが、マットで大人しめの色合いなので個人的には好みです。
逆にこういう色合いを求めていた人も居らっしゃるのでは無いでしょうか。

対物レンズ側の先端に付いているリングを外す事で、ロングフードを取り付ける事が出来ます。
このロングフードにも近未来的な装飾が施されています。

尚、ロングフードのねじ切り部分が若干長いようで、0.5mmほど隙間が出来てしまい、ピッタリ付きませんでした。

大雨物レンズの外径はロングフード無しだと約60.36mm、ロングフードを付けた状態では56.31mmでした。

ハウジングの左側に大きなサイドフォーカスノブが付いています。
目盛りはヤード表記で、10、15、20、30、50、75、100、200、500、∞となっています。

サイドフォーカスノブって、衝撃等で緩まないようにそれなりに硬いんですよね。
その為、ノブの直径が小さいと回しにくいのですが、この大型化されたノブのおかげでかなり回しやすくなっています。

しかし、ノブが大型になった分、レシーバーやマウントと干渉してしまう可能性もあるので、その辺りは注意が必要です。

サイドフォーカスノブ中央に付いている、DISCOVERYのエンブレムの部分がイルミネーションの光量調節ノブになります。
ノブは電源のONとOFFが交互に配置されているタイプで、光量は6段階で調節が可能です。
尚、電池はCR2032電池になります。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルは共に直接回す事が出来るようにツマミが付いています。
レティクルの移動量は1クリックで1/10MIL、最大で30MIL動かす事が出来ます。

また、ふとした拍子にダイヤルが回ってしまわないように、ゼロインをロックする機能も備わっています。
ゼロイン調整をする際には右側の写真のように、ノブを引っ張り上げて伸ばす必要があります。

パワーノブはこんな感じ。
ノブの滑り止めも独特なデザインですね。

15倍まで目盛りがあるので、倍率の間隔はかなり狭いです。
尚、3倍の状態から180°ノブを回すと15倍になります。

接眼レンズ側と視度調節ノブはこんな感じ。
接眼レンズ側側面の窪みとか機能性無いですよね…本当このメーカーはこういう装飾好きですよねぇ…。

かくいう私もこういうの好きですけど。

ED 3-15X50SFIRのレンズとレティクル、パララックスを見ていきます

ED 3-15X50SFIRのレンズは黄色〜緑色系に反射するマルチコートが施されています。
角度によっては奥の方で青っぽい反射も確認できました。

レンズのコーティングは特に気になるような事は無く、とても綺麗なコーティングが施されていると思います。
もっとも15倍という倍率比になると、レンズのコーティングをしっかりやって透過度を上げておかないと、見れたものじゃない製品になっちゃいますからね…。

覗いたときの様子はこのような感じ。
写真左が3倍、真ん中が9倍、右が15倍です。

覗きやすさは高倍率系製品にしてはかなり良く、以前個人的に購入して記事にした『DISCOVERY 3-18X50SFIRVF』よりも上です。

まず、3倍の状態でのアイリリーフは110mm±10mm程度の長さと範囲があります。
倍率を上げていき、7倍を超えた辺りからアイリリーフが短100mm±5mmまで短くなり、15倍まで上げると95mmの距離でしっかり覗けるような長さになります。

アイボックスは倍率を上げるにつれて少しずつ狭くなっていきますが、10倍を超えるまでは十分ゆとりのある広さを維持しています。
10倍を超えると流石にしっかり、正しい角度で覗き込まないと駄目な感じでした。

とは言え、こういった仕様は高倍率スコープとしては当たり前の話で、むしろかなり頑張って覗きやすくしてる印象があります。

そして、このスコープ最大の特徴とも言えるのがこのレティクル形状です。
物凄い情報量が多いレティクルなんです…。

ですが、こんなにも情報量が多いレティクルだというのに、レティクルの説明が『ミルドットレティクル』としか表記されていないんですよ…。

断言出来るのは、レティクルに小さく描かれている数値がヤードという事くらい(2は200ヤード、3は300ヤード)である事と、レティクル下部、左右に広がるようなレティクルは恐らく風向きによって弾が流された時の着弾点である事でしょうか…。

凄いレティクルのハズなんですが、深刻なまでの説明不足。

ただし、サバイバルゲームで使う場合はあまりその辺りは気にする必要は無いと思います。
例えば40mはど真ん中に着弾して、50mでちょっとドロップするのであれば何ドット下に着弾するのかを分かっていれば良いのです。

何なら、ゲーム中に撃って弾道と着弾点を確認した後に、2発目で弾道を補正して撃てば良いわけです。
例えば、横風や距離の兼ね合いから弾が真ん中に着弾しないのであれば、何ドット横、何ドット下に着弾したかをちゃんと目で追っておけば、2発目はちゃんと狙った所に当てる事が出来ます。

あと、FFPレティクルなので倍率を上げるにつれてレティクルも大きくなるのですが、この情報量のレティクルが近づいてくる(拡大されてくる)のはとても気持ちがいいのです。
テンション上がりますよ。

アイボックスやアイリリーフの雰囲気と一緒に、倍率を上げてみた様子を動画で撮ってみました。

尚、イルミネーションを点灯させると写真右側のように、中央の部分のみが光ります。
光っているのは中央の小さなドットと、その上下左右にある『王』みたいな形をしたレティクルのみです。

続いて、いつものパララックス計測を行いつつ像の歪みを調べていきます。
倍率は3倍、距離は4mです。
サイドフォーカスを10ヤードに設定する事でギリギリレティクルと対象(ディスプレイの網目)の両方にピントを合わせる事が出来ました。(実際、若干レティクルがぼやけてますが…)

真っ直ぐ覗いた際には気になるような歪みは無く、非常に綺麗な像でした。

続いて、この状態で視点を上下左右に動かしてみます。
若干の歪みが発生しているのに加え、レティクルが中央の2cmの円内から少しはみ出してしまいました。

パララックス量や、像の歪みに関してはEDの1つ下のモデルであるHDとそこまで大きな違いは無い感じ。

屋外で長距離を覗いてみた

続いて屋外でも見てきたので、その時の様子を紹介します。

まず、約55m先の橋桁を覗いてみた様子です。
丁度水位計が付いていたので、なんとなく視野の広さとかが分かりやすいかなと思いました。

視野は全体的にちょっと狭めな気がします。
その分、歪みが少ないという特徴がありますね。

無茶な視野の広げ方は像の歪みにも繋がってくるので、こちらは視野の広さよりも、像の正確性を取った製品なのだと思われます。

続いて、約400m先の横断幕を見てみます。
左側の写真はカメラで撮影したもの、右側が15倍にしたスコープで覗いた時の様子です。

順光の状態で撮影した事もあって、接眼レンズ側の反射によるレンズフレアが発生していますが、レンズコーティングのおかげか反射は大人しめで、視界に大きな影響を及ぼすような致命的な問題ではありません。
像はとても鮮明で、レティクルもクッキリしています。

ちなみに、発光イルミネーションはこの日向だとほぼ意味を成しておらず、点いているのか消えているのか分かりませんでした。
日陰や薄暗くなってきてようやくイルミネーションの赤色が視認出来る感じですね。

どういった人にお勧めできるか?

当商品は48400円と、スペックの割にはかなり安価な価格帯の製品になります。
決して安い訳ではありませんが、いわゆる高コストパフォーマンス系の製品の部類に含まれるでしょう。

そのため、下記のような人にはとてもオススメ出来る製品だと思います。

  • ハイエンド系の高倍率スコープを使ってみたい(試してみたい)使ってみたい人
  • FFPレティクルや情報量の多いレティクル形状に魅力を感じる人
  • 手頃な値段で、程よく使い勝手の良いスペックの製品が欲しい人

といった感じだと思います。

スコープの仕様としてはハイエンド系スコープと同レベルの機能が備わっているので、各機能の使い勝手を経験したりするにはもってこいだと思います。
いきなり30万円や40万円もする製品を買うのは敷居がかなり高いので、こういった製品を買ってみて自分の使い方と合っているか、使いやすさはどうか?みたいなのを確かめるとのも良いかもしれません。

私はそういう買い方をする事が多いです。
いわゆる体験版みたいな感じですね。

同じような種類の安い製品を買って試して、自分に合っている事が分かったら高い物を買う。
この手の製品は実際に買って試してみないと分からないという事もあるので、これが高い物を買う時に後悔や失敗をしない、唯一の方法だと思います。

また、先程の述べましたがFFPレティクルを採用した高倍率スコープ特有のレティクルがグイーッと拡大してくる感じはとても気持ちが良いです。
更に、使い勝手の良い形をしているので、これは純粋に評価出来るポイントで、うまく使うと更に射撃の精度を上げる事が出来るレティクル形状だと思います。