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光造形3Dプリンター ELEGOO Mars 2 Proを買ってみました

記事作成日:2021年5月24日

去年、初めての3DプリンターとしてELEGOO Marsを買ったのですが、色々な物を作るようになってきたせいで2台運用したくなったので、今回はELEGOO Mars 2 Proを買ってみました。

今までELEGOO Marsを使っていましたが、これといった不満点は無く、強いて言うならたまにプラットフォームから造形物が落下してしまうという問題があった程度でした。

この問題は同社製の『CNC回転CDパターン 滑り止めプラットフォーム』を買う事で解決しているので、普通にMars 2で良かったのですが、どうせ買うならグレードアップしたものにしたいなと思ったのと、ちょうどMars 2 Proがセール中で5250円引きだったので買ってみました。
ちなみに、ELEGOO製品は度々セール価格で売られるので、急ぎじゃないならそれを待ってるのが良いかも知れません。

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という訳で、ELEGOO Mars 2 Proの内容物はこんな感じで、プリンター本体と予備のFEPフィルム、ツールキットといった感じ。

ツールボックスの中身はこんな感じで、六角レンチ、ネジ類、USBメモリ、計量カップ、スクレーパー(樹脂、金属)、電源ケーブル、AC電源、ろ紙、ゴムパッキン、プラットフォームを斜めにして置いておく為のアタッチメント、ニッパーです。

MARSの時と似ていますが、一部付属していない物や、新たに付属するようになった物(MARS 2 Pro専用の部品を除く)がありました。
ゴム手袋が無くなり、予備のFEPフィルムが付属していますね。

付属のプラットフォームはこんな感じで、造形面にサンドブラストが掛けられており、ザラザラとしています。
このザラつきのおかげで造形物の食いつきがよくなり、剥がれにくくなっているようです。

これは実際に出力して思った事なのですが、食いつきに関しては以前購入した『CNC回転CDパターン 滑り止めプラットフォーム』と同レベルかそれ以上の食いつきがありますが、プラットフォームの凹凸が目立たないのが良いですね。

むしろ食いつきが良すぎて剥がすのが大変なレベルですね…。

ちなみに、このプラットフォームはMARSのものよりも一回り大きいです。
また、MARS 2 Proの方がノブが低くなっていますね。

右側がMARS 2 Proのプラットフォーム

このノブのサイズの違いにより、MARS Pro 2にMARS用のプラットフォームを取り付けると蓋が閉まらなくなります。

レジントレイは金属製で、FEPフィルムが予め貼られている状態でした。

トレイ自体はMARS用として売られている物やMARS付属のトレイでもMARS 2 Proでも使う事が出来そうなので、サイズ自体は同じ感じ。

蓋はMARSと同じ赤色。
そういえばMARSのアップデート版であるMARS 2では緑色になったんですが、MARS Proのアップデート版であるMARS 2 Proは赤のままなんですね。

このカバーに付属のゴムパッキンを取り付けて使います。
このパッキンはレジンの匂いが外に漏れないようにする為の物のようです。

最後に、MARS 2 Pro本体を見ていきます。
本体正面にはタッチパネルのディスプレイが配置、その右下にUSBポートが付いています。

このUSBポートの位置はありがたいですね。
MARSでは後ろにあってUSBメモリを抜き差しするのが面倒だったので、これが前に来るだけでもだいぶありがたいです。

ちなみに、初代MARS以降の製品は基本的にUSBポートが前側に配置されてますね…。

裏面はこんな感じで電源スイッチとAC電源コネクタのみです。

また、プリンター内側にこういう穴が空いており、ここがフィルターにつながっています。
プリンター内側の匂いをここから吸い込んで、フィルターを通して排気する感じの仕様です。

実際、このフィルターの効果は高そうで、MARSに比べて造形後、蓋を空けた瞬間の匂いが段違いで少ないです。

LCDディスプレイはこんな感じで、予めディスプレイの周囲にテープが貼られていました。
MARSではポリイミドテープを貼ってレジンが漏れた時の対策をしたのですが、それが予め行われているのはいい感じですね。

という訳で、MARSと並べてみました。
サイズ感はほぼ同じですね。

ディスプレイのUIはこんな感じ。
アイコンとか見た目が変わっていますが、レイアウトなどは基本同じ感じで、MARSから操作性は変わっていません。

とりあえず付属のマニュアル通りに初期設定とLCDディスプレイの動作チェックを行いました。

動作させてみて気になったのは動作音です。
MARS 2 Proの方がうるさく感じました。

測ってみた所、MARSが55デシベル程度、MARS 2 Proが58デシベル程度と、実際若干MARS 2 Proの方が音が大きかったです。

騒音計の数値的には大した差ではありませんが、ファンの回転音が2重で聞こえる感じで、これらが回っている事により、音が大きく感じるのかも知れないです。
この2つのファンは冷却用とフィルター用でしょうか…。

続いて、手持ちのデータを使ってプリントをしてみる事にしたので、スライサーであるCHITUBOXを使ってデータを作ります。

この時のプリセット設定なんですが、MARSとMARS 2 Proでは露光時間に明らかな差があり、半分程度の時間の照射で済む事が分かります。
一方プラットホームの移動速度はMARS 2 Proの方が遅めの設定になっている感じです。

露光時間が短いのはUVの性能が上がった事が理由でしょうね。
プラットフォームの移動速度が違う理由はちょっと分かりませんが、別にMARSと同じ設定にしても問題なく印刷する事が出来ていたので、実質MARSの倍以上の速度で印刷出来るようになりました。

それにしても、先程も述べましたがUSBメモリが前側に取り付けられるのは本当に便利ですね…。
MARSの時もUSBの延長ケーブルを繋げてコネクタを前側に持ってきたりしていましたが…。

とりあえず、今の所何のトラブルも無く使えていますし、匂いも少なく印刷速度も速い、デフォルト設定で造形ミスも今の所一度も起きていないので、普通に買ってよかったです。

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