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KEL-TEC(ケルテック)正規ライセンスモデル、ARES/EMG KEL-TEC RDBを購入したのでレビューします

記事作成日:2021年6月28日

予約していたARES/EMG KEL-TEC RDBが遂に発売されたので早速レビューします。
正規ライセンス品(EMGがライセンスを取得、製造はARES)という事で、外箱からKEL-TEC(ケルテック)が溢れてます。
弾速チェックシールは外箱に貼られています。

内容物はこんな感じで、RDB本体とマガジン2本、ライセンスに関して書かれているEMGのカードと説明書のQRコードが書かれている用紙、対応バッテリーに関する注意書き、クリーニングロッド、ロッド型のBBローダーです。

付属のマガジンはARESから発売されてるP-MAG GEN3タイプのノーマルマガジン、「ARES AMAG」が2本(30連タイプと20連タイプ)で、それぞれ130発、100発の装弾数となっています。

20連タイプの「AMG ショート」は以前レビューしていますが、刻印などはオリジナルであるものの質感や弾上がりの良さなど含めて結構クオリティの高いマガジンです。

説明書はQRコードをスキャンする事で見る事が出来ますが、基本的な操作説明と簡易的な分解図のみの非常にシンプルな内容。
パーツリストとかは無さそうです。

ARES/EMG KEL-TEC RDB本体はこんな感じ。
今回購入したのはODカラーのモデルで、樹脂部品がODカラーになっており、黒とODのツートーンカラーとなっています。

KEL-TEC製品のデザインって特徴的ですよね。

あと、最近のARES製品って全般的に樹脂の質感凄く良い製品が多いのですが、この製品も樹脂の質感がとてもよく、安っぽさは皆無。
色味も良い感じです。

マズル周りはこんな感じ。
フラッシュハイダーはバードケージタイプ、ハイダーはナットで固定されているダブルナットみたいな仕様なので、ハイダーを外す際はまず下側のナットを緩めてからハイダーを回した方が良いでしょう。
尚、ねじ切りは14mm逆ネジ。

ARESというと14mm正ネジの製品が多いのですが、RDBは14mm逆ネジでした。

ちなみに、インナーバレルとアウターバレルにはそこそこクリアランスがあり、結構グラグラです。

ハンドガードはこんな感じで、左右にはケルテックらしい四角い滑り止めの凹凸が付いており、下部には20mmレールが備わっています。

ハンドガード下部は少し膨らんでおり、上部は細い、台形みたいな形をしています。

ハンドガード前側にはスリングスイベルが付いています。

上部にはハンドガードからグリップの上辺りまで20mmレールが伸びています。

チャージングハンドルはダミーですが、ちゃんと稼働します。(結構スプリングが硬い)
後退させてホールドオープン状態にする事が可能です。

反対側はこんな感じ。
未確認ですが、チャージングハンドルを左右入れ替える事も出来る気がします。

トリガー、セレクターレバー、グリップ周りはこんな感じ。
このあたりもケルテックらしさが出ていますね。
グリップは細くて握りやすいですし、トリガーやセレクターレバーへのアクセスも非常に良いレイアウトになっています。

グリップ内側にはマイナスドライバーが固定されています。
このマイナスドライバーの正しい使いみちは分かりませんが、ハンドガードを外したりHOP調節を行う時に便利に使えます(詳しくは後述)

セレクターレバーはアンビで左右で同じデザインのセレクターレバーになっています。

セミオート、フルオートの状態はそれぞれこんな感じ。
Sがセーフティ、Fがセミオート、Aがフルオートです。

尚、セレクターレバーを動かすとカチカチとしっかりしたクリック感があり、いい感じです。

トリガーは極端にトリガーストロークが長い訳では無いですが、別に短くも無い感じ。
スプリングが弱いのか、動きが渋いのか、トリガー戻りが少し悪い感じがしました。

トリガーのスイッチはマイクロスイッチなので、スイッチが押された瞬間に「カチ」と音が鳴るのと、スイッチが押される直前は少し重くなるので、発射直前が比較的分かりやすいトリガーとなっています。

続いて、ストック側はこんな感じ。
ブルパップ方式のライフルなので、駆動部やマグウェルはここに集まっており、ここが重いです。
刻印はフル刻印で、エアソフトであるとの表記はシール以外はありません。

こちら側にはスリングスイベルが沢山付いており、マガジンキャッチ上部の左右、マグウェルの後ろ側あたりの左右、バットプレート上部に1つといった感じです。
尚、マグウェルの後ろ側辺りに付いているスリングスイベルは360度回転します。

マガジンキャッチはかなりシンプルな仕様で、ステンレスの板が付いているだけ。
これを押せばマガジンキャッチ解除です。

非常にシンプルで頼りない感じもしますが、操作性はかなり良いですし、案外しっかりマガジンがロックされます。

マグウェル内側からHOPチャンバーが確認出来ます。
HOPはドラム式ですが、指が届かないのでグリップ内に収まっているマイナスドライバーを使って、ダイヤルを回すと良い気がします。

ただ、HOP調節の度にマガジンを抜かないといけないのは少々面倒に感じますね。

マガジンを挿すとこんな感じになります。
左が20連タイプのショートマガジン、右が30連タイプの通常マガジンです。

尚、マガジンを差し込んでも「カチッ」という音が鳴らなくて、ちょっと不安になりますが奥までしっかり差し込めばしっかりロックされます。

マグウェルの後ろ側は実銃だとエジェクションポートとなっています。
ちなみに、RDBは「Rifle Downward-ejection Bullpup」の略で、Downward-ejectionという名前はこのエジェクションポートの位置の事です。

別の製品でRFBという7.62mm弾を使用する製品もありますが、こちらは排莢が前側から行われるので、Forward-ejectingのFになっているって感じですね。

レシーバーの下側から排莢されるって、FN P90みたいですね。
逆にRFBはFN F2000みたいな…。
まあ、電動ガンには関係のない話ですが。

バットプレートとレシーバーの間には僅かな隙間があり、そこからモーターのエンドベルがチラ見しています。
放熱用に穴が空けられているM4用グリップと同じで、砂埃などを巻き込む可能性が高いので、注意が必要です。

バットプレートはこんな感じで、KEL-TECのロゴ入り。
程よい柔らかさのラバー製です。

バッテリーを繋いで動作させていきます

それでは動作させていきます。
まず、バッテリーを入れるにあたってハンドガードを外す必要があります。

ハンドガードを外すにはハンドガードに付いているピンを1本抜きます。
このピンはネジに偽装されていて、見た目の違和感がありません。
このピンを抜く時にも付属のマイナスドライバーを使って押し出してやれば良いと思います。

ハンドガードを外すとこんな感じ。

ハンドガード内側は広いようで案外狭いので、入るバッテリーサイズはストックチューブインサイズかセパレートタイプのバッテリーが限界だと思います。
余裕のあるバッテリースペースでは無いので、配線の取り回しやバッテリーサイズには注意が必要でしょう。

ARES/EMG KEL-TEC RDBのバッテリーコネクタはディーンズなので、XT30への変換を噛まして繋ぎました。
調整する際にコネクタはXT30に交換します。

ちなみに、例のごとく物理ヒューズが付いていません。
現行のARES EFCSにはデジタルヒューズが付いているという噂もありますが、逆接やギアクラッシュでFETが死んだケースも度々耳にするので、正直信用は出来ません。

調整時には物理ヒューズを挟もうと思っています。

動作の様子はこんな感じ。
使用しているバッテリーはNEOX 7.4v 1200mAhです。
発売前から「キレが凄く良い」とか「レスポンス凄い」みたいな話をちらほら耳にしていたので、話半分に聞いていたんですが、やっぱり別に大した事は無く、普通の電動ガンって感じです。

ただ、昔のARES製品といえば超絶もっさり動作がデフォだったので、それと比べるとかなり良くなっていると思いますが、セミオートの立ち上がり的にモーターの性能はそこまで高くは無さそうな印象があります。
ただ、動作音は割と静かな方で、嫌なギアノイズはありません。

尚、11.1Vで回してもそこまで劇的にレスポンスがよくなる訳ではなく、やっぱりモーターの性能が低い印象を受けます。

初速はこんな感じ。
使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

10発計測して初速は下が86.07m/s、上が90.97m/sでした。
初速差が5m/s近くあるので、これは調整した方が良い感じがします。

フルオートは秒間14発程度。
今までのARES製品は7.4Vで秒間10発位しか出ていないので、それに比べると良くなっている気がします。

ようやく普通の電動ガン位の速度になってきたかな?という感じ。

光学サイトの高さについて

KEL-TEC RDBはブルパップ式という事もあって光学サイトを乗せるなら少し高さがあった方が覗きやすいです。

まず、ローマウント系は覗くのが不可能に近いですし、Absolute Co-Witnessも少し低いと感じました。
感覚的には1/3 Lower Co-Witness位の高さがベストだと思いました。


という訳で、ARES/EMG KEL-TEC RDBのファーストインプレッションレビューは以上になります。
外装に関してはかなりクオリティが高く、値段以上のレベルがあると感じました。

また、リアヘビーなので構えた時のバランスがとても良く、扱い安い銃だと感じました。

中身に関しては分解してみないと何とも言えない所ではあるものの、動作を見る限り「ARESだな〜」って感じなので、いつものARES用レシピ(ハイトルクモーター+柔らかいスプリング+プリコック)を適応させれば良くなる気がします。

尚、既に分解までは完了しており内部パーツも一通り確認したのですが、組み込まれているメカボックスは以前ARESから発売されていたブルパック電動ガン、ARES SOC ARと同じメカボックスが搭載されているようで、FCUもEFCSでした。
なので、調整自体はいつもの感じで出来そうです。

とりあえず後日、いつもどおり分解レビュー調整記事をアップする予定です。