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SYSTEMA PTW INFINITYキットをトレポンに組み込んで行きます

記事作成日:2021年9月22日

開封レビュー内部パーツの調整と行ってきたSYSTEMA PTW INFINITYですが、いよいいよトレポンへの組み込みです。
組み込み先のトレポンはアッパーレシーバー、ロアーレシーバー共にSYSTEMA PTW 2012年モデルのチャレンジキットに含まれていた、純正レシーバーです。

このチャレンジキットも懐かしいですね…もう7年も前なのか…

私が流速ポンと呼んでいる、こちらの個体ですね。
ロアレシーバーにDSA ZM4の刻印を入れています。

尚、SYSTEMA PTW用のレシーバーは純正だけでも相当なロット差があるようで、個体によって加工方法が異なってくるようです。
その為、当記事で紹介している加工内容が全てではありません。

という訳で、流速ポンから内部パーツをごっそり抜き出して、袋に入れて保管しておきます。

追々別のトレポンを組む時に使ったり補修パーツとして使ったり、更にはINFINITYが壊れたらこっちに戻す予定なのでね…。

ロアレシーバーにINFINITYのメカボックスを組み込んでいきます

まずはメカボックスを軽く入れてみた所、ボルトリリースボタンの検知スイッチがガッツリレシーバーの突起に接触(写真赤矢印の出っ張り部分)、無理に組むとスイッチを破損しかねない状態だったので削りました。

また、配線を逃がすための窪みをトリガー基板側に設けつつ、テイクダウンピン側の内側を大幅に削りました。

テイクダウンピン側のレシーバー加工は特に説明書にも記載がありませんが、絶対にやった方が良いと思います。
自分の個体ではここを削らないと物理的に配線が通りませんでしたし、そうじゃない個体でもレシーバーの角で皮膜を破ってしまう可能性が高いです。

上から見るとこんな感じ。
未加工の右側と見比べてみるとどれだけ削ったかが分かりやすいと思います。

これである程度スムーズにギアボックスを抜き差し出来るようになりました。
スムーズに抜き差し出来るものの、前後左右のガタツキは無いのでいい感じに調整出来たと思います。

尚、ギアボックスを入れる際にメカボックス外側に這わせてある配線に少量のグリスを塗布しておくとよりスムーズに抜き差しする事が出来るので良いと思います。

続いてメカボックスをロアレシーバーに固定するために前後にネジを取り付けた後、ボルトリリースボタンを取り付けたのですが、やはりネジ頭が飛び出し過ぎている為にボルトリリースボタンが下がりきらず、スイッチがしっかり押せていませんでした。

この状態では動作しないので、スイッチがしっかり押せるように加工する必要があります。
この加工箇所はメカボックス側のフランジを削ったりネジ頭自体を削ったりと色々方法があるのですが、私はボルトリリースボタン側を削りました。
これでボルトリリースボタンがしっかりスイッチを押してくれるようになりました。

続いて、連結ギアカバーを取り付けます。
このギアカバーはそのままねじ込むと連結ギアが動かなくなってしまったので、テープを貼って調整しました。

説明書に「一番締め込んだ状態から5度〜4回転戻す程度に締め込む」「ネジロックを使用すると良い」と書かれてるんですが、このネジが緩んで抜けてしまってシリンダーやギアに巻き込む可能性が怖すぎますし、抜け防止にネジロック剤を使った結果外しにくくなるのも困るので、こういう調整方法を取りました。

そもそも連結ギアのシャフトが楕円形なのが悪いのでは…?とも思うのですが、流石にそれを直す事は無理だと思います…。

次にセレクターレバーです。
セレクターレバーは個体によってロアレシーバーに加工が必要との話を聞いていたのですが、無加工で行けました。
ほんの僅かに前後位置がズレてる気はしますが、問題なく回転するので良しとしましょう。

ただ、アンビセレクター側は無理でした。
というのも、ロアレシーバーの穴のサイズが小さく、物理的にセレクターレバーが入りません。

一応、こういうセレクターレバーじゃない仕様の物も買ってたんですが、これも駄目でした。

今からメカボックスを取り出して穴を拡張するかどうしようか…と悩んでたんですが、「そうだ、センター位置合ってるんだし、セレクターレバー削れば良くね?」と思ったのでセレクターレバー側を加工しました。

連結ギアカバーにセレクターレバーを抑える為のパーツをガタつかせない為のシールを追加、アンビセレクター側の固定を完了させました。

続いて、ストックチューブの取り付けです。
配線を巻き込まないように棒で抑えながら、ストックチューブをねじ込んでいきます。
この作業をしている時にストックチューブ側に+-しか線が伸びてないのに凄い違和感を感じました。
そして、ストックチューブ内側はヒューズケースしか無いのでスカスカなのも違和感…。
スタンダード電動ガンみたいです。

最後にストックチューブキャップを取り付けて配線周りも作業完了です。

続いて、ダミーグリップの取り付け。
こちらは従来品のモーターと同様の固定方法ですが、近日中にグリップはリアルサイズ加工を行ない、このダミーグリップを使わなくなるのでピン固定はしませんでした。

ぶっちゃけこの2本のピンは無くてもちゃんとした寸法と硬さのあるグリップを使っていればグラついたりする事は無いです。

これでロアレシーバー側は完了。
続いてアッパーレシーバー側の作業です。

アッパーレシーバーにINFINITYのシリンダーを組み込んでいきます

アッパーレシーバーもINFINITY用の加工が必要でした。
というか、この加工は説明書にも書いている内容なのですが、INFINITYで一回り大きくなったサンギアを逃がすために写真左赤矢印の部分の角を削る必要があります。

とりあえず説明書通りに削った後、アッパーレシーバーからシリンダーを抜いた状態で、ギアを回しながらアッパーを下げていった所、若干ギアの側面がレシーバーに擦っていたので、側面も削りました(写真左側)。
加工後、ピンも入れて動作させてみて、一切擦れる音がしない事を確認。

最後にハンドガード、アッパーレシーバー、ロアレシーバーを合体させて完成です。

初速はこんな感じ。
東京マルイ 0.20g弾を使用してセミオートで91m/s半ば、フルオートだと1m/s程度初速が下がり、90m/s半ばになります。
フルオートの発射サイクルはFCU側で制御されているので、DSGですが秒間15発に達しない程度のサイクルです。

予想通りの初速で一安心。
それにしても、純正よりも柔らかいスプリングを入れ、更にノズルを絞った状態で91m/sも出るんですよね…。

純正スプリングを入れていたら一体どうなっていた事やら…。
やはりPTW INFINITYはどこの国向けの仕様になっているのでしょうか…。

セミ・フルの動作はそれぞれこんな感じ。

という訳で、SYSTEMA PTW INFINITYキットの組み込みは記事は以上になります。
外見は何の変化もありませんが、中身が大きく変化しました。
あと、今まで7.4V LiPoで運用していたのが11.1V LiPoになったのも大きな変化ですね。

尚、レスポンスに関しては今までもギリギリの位置でプリコックさせて使っていたので、大きな変化はありませんでした。
ただ、モーターの振動が無くなったので射撃時のフィーリングはだいぶ変わりました。

モーターの振動が無いのはもちろん、ギアが回っているような感触が殆ど無いので、電磁弁銃を撃っているような感覚ですね。
「グリップにモーターが入っていないだけでこんな撃ち味になるんだな〜」という事が分かりました。
かなり面白い製品です。