ロアレシーバーの加工が終わったので、SYSTEMA INFINITYのグリップ内バッテリー化を行っていきます
記事作成日:2021年11月10日
実グリップ取り付け加工依頼に投げていたSYSTEMA PTWの純正ロアレシーバーを受け取ってきたのでSYSTEMA INFINITYことインポンのグリップ内バッテリー化を進めていきます。
尚、バッテリーは以前小型でCレートの高いLiPoバッテリー、『BETAPFV 450mAh 75C/150C 11.1V』を購入済み、グリップはMAGPUL MOE Kグリップを使う想定で、グリップ側の加工は既に終わらせている状態です。
という訳で、加工から戻ってきたロアレシーバーはこんな感じ。
モーターを固定する為のグリップ基部の左右ががっつり削られ、リアル寸法の厚みになっています。
80%ロアレシーバーを加工して作られている、ZShot RTWやGBBレシーバー加工品などであればこの加工をせずに実グリップを取り付ける事が出来るのですが、一般的なSYSTEMA PTW系レシーバーはこの加工が必要になります。
INFINITY用にリアル寸法のロアレシーバーが発売されたら良いですが…。
とりあえず、これでMAGPUL MOE Kグリップを取り付ける事が出来るようになりました。
グリップを固定する為にIRON Airsoft製のアダプターを付けるのですが、少しすり合わせ調整が必要でした。
ヤスリで軽く(部分的に0.2〜0.3mm位?)削るだけなので大した問題では無かったです。
単にINFINITYに実グリップを取り付けるだけであればこれで終わりなのですが、今回はグリップ内配線にするので更にレシーバーに加工を施していきます。
という訳で、レシーバー側に配線周りを収納する為のスペースを確保する為の加工を施していきます。
まず、モーターのシャフトを通す為に空いている穴を拡張、IRON Airsoft製のグリップアダプターに設けた配線通し用の穴のサイズに合わせつつ、皮膜が破れないように角を取りました。
続いて、エンドプレートの内側にヒューズを入れられるように加工したり、配線を這わす為の窪みを設ける加工などを行いました。
配線逃し部分はあまり深く削りすぎると貫通してしまうので、配線が通せるギリギリのサイズにしています。
実はグリップ基部の方が若干貫通してしまっているのですが、見えなくなる部分なので良しとしましょう…。
というか、あそこは元々肉薄なので仕方がない…。
あと、アンビセレクターレバーの穴を拡張しました。
最初INFINITYを組み立てた時はアンビセレクターレバー側を加工して小さくしたのですが、今回は別途購入した写真左のセレクターに変更するつもりだったので、穴側を広げました。
という訳で、ロアレシーバーの加工が済んだら配線を整えていきます。
まず、ヒューズがくっついている基板を分解します。
メカボックスから伸びている配線を短くして、基板にはんだ付け。
その後、バッテリー側に伸びる配線をはんだ付けして、ヒューズを前後逆向きにして取り付けます。
尚、ヒューズはそのままだと基板にくっついているダイオードに干渉して前後逆向きに取り付ける事が出来ないので、少し曲げています。
絶縁する為にポリイミドテープを巻きました。
ロアレシーバーにギアボックスや基板を取り付けるとこんな感じ。
ヒューズの収納スペースは少し入れづらかったので拡張しましたが、それ以外は問題なし。
ギアボックスの抜き差しも苦労せず行える程度にはゆとりがあるので、メンテやまた弄りたくなった時の分解も問題無さそうです。
一旦この状態で動作テスト。
問題なく動作したので一安心。
何度やっても電子部品を加工した後の動作テストは心臓に悪いです…。
続いてバッテリー側の配線の長さを調整、MOE Kグリップの長さに合わせて短くしました。
とりあえずこれでグリップ内バッテリー化に必要なロアレシーバー側の加工は完了したので、マガジンキャッチやセレクターレバーなどの細々したパーツを取り付けていきます。
その際、テイクダウンピンとピボットピンをIRON Airsoft製のヤンキーヒルタイプ エクステンデッド テイクダウン&ピボットピンに交換したかったので、交換します。
BADの奴飽きてきたんでね…。
IRON AIRSOFT YHMスタイル ファーストイージーセパレート テイクダウン&ピボットピン PTW/GBB M4
このテイクダウンピンは抜きやすいように反対側にツマミが付いているタイプのテイクダウンピン・ピボットピンのセットです。
という訳で、このピンを取り付けてロアレシーバーを組み立てました。
ついでにマガジンキャッチボタンも元々付けていた、FCC XMR2スタイル エンハンスドマグリリースから以前購入したDYTAC オーバーサイズ マグリリースに変更しました。
続いて、DYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカを取り付ける際に基板に干渉してしまう事が分かったので、回転防止用の突起の中央を削りました。
これで問題なくDYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカを取り付ける事が出来ました。
ここで「もしや…?」と思ってアッパーレシーバーを仮組みしてみた所、テイクダウンピン穴の部分が基板に干渉していたので、削ってポリイミドテープを貼りました。
アッパーの加工が必要なのは想定外でしたが、まあ仕方がないですね…。
加工も若干量だったので良しとしましょう。
最後にグリップを取り付けます。
グリップの固定にはバッテリー収納スペースを限界まで広くする為に、低頭ボルトを使用しました。
ステンレス製のM5x16を用意しました。
用意していたLiPoバッテリー(BETAPFV 450mAh 75C/150C 11.1V)をグリップ内に収納する事が出来ますし、入れた時に配線が飛び出さないようになります。
という訳で、これでSYSTEMA INFINITYのグリップ内バッテリー化が完了です。
アッパーをくっつけるとこんな感じ。
バッテリー挿入〜射撃までの流れはこんな感じ。
SYSTEMA INFINITYのグリップ内バッテリー、出来ました。 pic.twitter.com/cnugBkgfhd
— エボログの中の人@3Dプリント楽しい (@Evolutor_web) November 8, 2021
ストックを折りたたむとこんな感じで、配線はロアレシーバー側で完結しているので、ストック側は何もありません。
配線を気にせずストックを折り畳めます。
今後、リコイルバッファーを取り付けたり、LAW TACTICAL GEN 3-M側に取り付ける、延長パーツなどをくっつけて、よりリアルさを増した仕様にしたいなと思っています。
あと、グリップだけではなくテイクダウン・ピポッドピン、セレクターレバー(アンビ側)、マガジンキャッチを変更した事によって、見栄えも少し変わって良い気分転換になりました。
細かい所でも変えていかないと直ぐ飽きちゃいますからね…。
SYSTEMA INFINITYを買おうと思った時からこの仕様にしたかったので、完成に一歩近づけて良かったです。
絶対に従来では実現出来なかった仕様にしたかったんですよね。
今回、MOE Kグリップを選択した理由も、このサイズのグリップにモーターを入れる事が物理的に不可能だったからですし。