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ARCTURUS(アークタウラス)製電動ガン、PP-19-01 Vityazを買いました

記事作成日:2022年4月1日

Twitterでアンケートを取って1位だった電動ガンを購入、レビューを行う企画の第4弾は前々から気になっていた新参メーカー(とは言え、登場は数年前ですが…)、ARCTURUSにしようと思いアンケートを取った結果ARCTURUS PP-19-01 Vityazになったので注文しました。

ちなみに、第1弾はCYMA SIG556(CM001BK)、第2弾はS&T M4 CQB-R スポーツライン(STAEG361RBK)、第3弾はDOUBLE BELL SCAR-H M-LOKカスタム TAN No.807でした。

という訳で、ARCTURUS(アークタウラス) PP-19-01 Vityazの開封レビューをしていきます。
尚、当記事では内容物、外観、箱出し状態での作動性と初速の紹介となります。

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内容物はPP-19-01 Vityaz本体とマガジン、説明書、初速証明・品質保証書、ディーンズ→ミニコネクタ変換、AK12のコースター(?)、ARCTURUSのラバーパッチ、L字レンチです。
初速証明・品質保証書には0.20gBB弾での初速が記載されており280f/s〜284f/s(85.344m/s〜86.5632m/s)となっています。

ARCTURUS PP-19-01 Vityazのマガジンについて

付属のマガジンはザラザラとした肌触りのポリマーマガジン。
刻印は左側面に9×19、左側面下部に実銃だと製造工場を示すと思われる三角形に矢みたいなアイコンが入っています。

マガジン底部にはマガジンバンパーを固定する為の突起が付いています。
フォロワートップは少し飛び出すタイプです。

このマガジンは95連のスプリング給弾ノーマルマガジンなのですが、リアルカウント(30発)に切り替える事も可能となっています。
切り替えるにはマガジンバンパーを外して、インナーを取り出します。

インナーに付いているレバーを動かす事で95発と30発を切り替える事が出来ます。
矢印方向に動かせば30発になります。

ARCTURUS PP-19-01 Vityazの外観紹介

ARCTURUS PP-19-01 Vityaz本体はこんな感じで、サイズ感としてはAKS74Uに近い感じです。
ハンドガードやグリップ、マグウェル以外の外装パーツが金属で出来ており、コンパクトですがずっしりした重量感があります。

では、ARCTURUS PP-19-01 Vityazの細部を見ていきます。

マズル周りはこんな感じで、左右にマズルブレーキの穴が空いた小さめのフラッシュハイダーが付いており、フロントサイト、ガスブロック周りの雰囲気はAKS74Uっぽいですがハンドガードにピッタリくっついていないのが特徴です。
フラッシュハイダーは14mmネジで固定されており、AKシリーズおなじみのロックボタンを押しながらハイダーを回せば外せます。

ガスブロック下部には極小の20mmレールが付いています。
ライトを取り付けたりする用みたいです。

ハンドガードは樹脂製で下部と左側面側に20mmレールが付いています。
下部にフォアグリップ、側面レールにライトなどの光学機器を取り付ける感じでしょうか。

ハンドガードはリアルな方法で着脱する事が出来る仕様になっているのですが、簡単に外せたのは上側だけで下部はハンドガード前側がアウターバレルに引っかかって外す事が出来ませんでした。
アウターバレルがボロボロになっていたり、ハンマーかピンポンチのような物で叩かれた痕が残っている事からかなり強引に取り付けられているようです。

レシーバー側に付いているレバーを回せば外れる
実銃への転用防止用か、切れ込みが入っている

尚、ガスブロック側は完全に埋められています。

フロントサイト基部はこんな感じ。

リアサイトはAKの物よりも少し短く、目盛りも5、10、15、20しか無く、短距離用のサイトのようです。
フロントサイトは回せば上下に動くタイプです。

サイトピクチャーはこんな感じでまあ、AKと同じ見え方ですね。

レシーバーはこんな感じ。
マグウェル部が変わった形になっているのと、AK系より若干全長が短くなっています。

マグウェルはこんな感じでここは樹脂製です。
マガジンキャッチはAKと同じレバー式ですが、マガジンは前側を引っ掛けたりせずに挿し込むだけOKな仕様となっています。

マグウェル内側はこんな感じ。

サイドレールはこんな感じで、形はAK74やAK10x系と同じ形状のように思えますが、対応製品は不明。
この形状のサイドレールはメーカーごとの個体差、相性問題が激しいですからね…。

反対側はこんな感じで、人差し指で操作出来るように大型化されたセレクターレバーが付いています。
セレクターポジションはAK系と同じで、一番上がセーフティ、次がフルオート、一番下がセミオートとなっています。

ボルトハンドルを引くとHOPダイヤルにアクセスする事が出来ます。
RSのSVDみたいな感じのドラム式HOPダイヤルになっており、ボルトハンドルのスプリングガイドがちょっと邪魔ですが、それなりに操作しやすいです。

スプリングガイドが邪魔なのでダイヤルの窪みに爪を引っ掛けて回す感じになる

トリガー周りはこんな感じで、トリガーガード下部にARCTURUSのロゴとシリアルNOが入っています。
尚、トリガーを引くとカチカチと音がする事からマイクロスイッチメカボックスが入っているようです。

トリガー根本に付いている銀色のボタンを押すことで逆転防止ラッチを解除する事が出来ます。
黒いフレームに銀色の突起が飛び出しているので結構目立ちますが、便利な機能ではあります。

トップカバー上部には20mmレールが付いており、各種光学サイトを乗せる事が出来ます。
尚、トップカバーはかなりガッチリしており、ガタツキは皆無
光学サイトを乗せて使っているとゼロインが狂うみたいな事は無さそうです。

ガッチリしている反面、トップカバーを開いたり閉じたりするのがかなり硬いです。

トップカバーはAKS74Uと同じでフロントサイト基部にくっついているので、取り外す事は出来ません。
開くとこんな感じでバッテリーコネクタにアクセスする事が出来ます。

バッテリーコネクタはディーンズコネクタ。
配線にFETが付いており、2本の信号線がここまで伸びているのでトップカバーを閉める時に配線を挟まないように気をつける必要があります。

尚、配線が長くEFTも付いていて曲げづらい上にボルトハンドルを動かしたりする事を事を考えるとバッテリーサイズはかなりシビアになります。
いわゆるAKタイプバッテリー(スティックタイプバッテリー)と呼ばれる細長いバッテリーなら使えますが、それ以外だと少々厳し目な印象。

グリップはこんな感じで樹脂製。
電動ガンのAKとしては若干細身(前後が細い)く、握りやすいグリップです。
下部からモーターホルダーにネジ止めする仕様なので、グリップ下部は完全に埋まっています。

ストックはこんな感じでAKS74Uの物に形状がよく似た折りたたみストックが付いています。
ヒンジ部が割とゆるくてちょっとガタツキがあります。

ストック基部、左側にはスリングスイベルが付いています。
バットプレートは滑り止めのないシンプルな形状。

ストックは右側に折りたたむ事が出来ます。
折りたたまれたストックはリアサイト基部近くに付いている突起に引っかかる仕様なのですが、ヒンジ部がガタついているせいで自然にロックが外れてしまいます。

ストックのヒンジ部はこんな感じ。

ストックを折りたたんだ状態のARCTURUS PP-19-01 Vityazはこんな感じ。

ストックを折りたたんだ状態ではMP5A5のストックを縮めた状態に近い大きさになります。

箱出し状態での作動性と初速について

という訳で、まずは箱出し状態での作動性を見ていきます。

まず、動かした瞬間にグリップが「ブルブルブル!!!」と震えて凄いギアノイズが発生していたので、ピニオンギアの位置が全く合っていないような挙動でした。
なので、グリップを外してモーターの位置を調整しました。


モーター位置は一番下った状態になっており、恐らくピニオンの先端がかろうじてベベルギアに接触していたような状態だったようです。

尚、グリップが細めと紹介しましたがどうやらモーターホルダーの片側が付いていない、G36用に近い形状のモーターホルダーが採用されていた為、グリップを細めにする事が出来ているようです。

という訳で、普通に動かせるようになったので、動作を見ていきます。
使用したバッテリーは7.4V 1000mAh 20CのLiPoバッテリーで、ディーンズ→XT30の変換コネクタを使って接続しています。

かなりもっさりした動作でギアノイズも結構大きい為、まあよくある中華電動ガンだな〜という感じ。

また、割と固めのピストンスプリングを動かしているような音で、破裂音も大きめなのでもしかしたらショートバレル+硬めのスプリング+フルシリンダーみたいな構成になってるのかも知れません。

この辺りは分解時に詳しく見ていけたらと思っています。

11.1V 900mAh 20Cだとこんな感じでめっちゃ動きます。

ただ、ピストンの停止位置がズレた状態でセミオートを使うとバーストしてしまうので、あまり実用的とは言えないですし、恐らくもっと出力の高いLiPoバッテリー(1200mAh 30Cとか)を使うと普通にセミオートがバーストしてしまいそうな印象もあります。

東京マルイ 0.20g 樹脂弾を使用した際の初速(最大初速)は86.4m/s〜87.6m/sとそこまでブレが酷い訳では無いですが、割と低め。(弾速証明書の初速とほぼ同じ)
7.4Vでの発射サイクルは秒間10.8発とよくあるしょぼい中華モーターらしい発射サイクルです。

次世代MP5用マガジンの互換性について

ARCTURUS PP-19-01 Vityazは次世代MP5のマガジンを前後逆向きに挿す事で、一応使う事が出来ます。
メチャクチャな見た目でガタツキも激しいですがちゃんとロックされますし給弾もされます。

何故こういう事が出来るのかと言うと、次世代MP5の給弾口の位置が前後逆にする事でARCTURUS PP-19-01 Vityazの給弾ルートに合うのと、マガジン前側の出っ張り(赤矢印)の位置がちょうどマガジンキャッチに引っかかる位置にあるのです。

これにより、次世代MP5のマガジンは前後逆に挿してロックされる上に使う事が出来るのです。
意外と給弾の安定感もあるので、見た目の違和感さえ捨てれば普通に使えそうです。

尚、ARCTURUS PP-19-01 Vityazのマガジンを次世代MP5で使う事は、残念ながら出来ません。
MP5のマグウェルよりもARCTURUS PP-19-01 Vityazのマガジンの方が太いので、刺さらないです。


という訳で、ARCTURUS PP-19-01 Vityazの開封レビューは以上になります。
外装全体を見るとメタルで剛性高そうな印象で、塗装の質感もいい感じではあるものの電動ガンの性能としては初速も低めで作動性もあまり良くは無いので、要調整な印象はあります。

とは言え、全体的な重量バランスは悪くなく個人的に好みな長さという事もあって割と気に入りました。
また、マイクロスイッチトリガーや逆転防止ラッチ解除機構が標準で備わっている事から、この辺りを生かしたカスタムをしていければなと思っています。

尚、この銃も箱出し状態で一度サバゲーで使うかグルーピング検証をしてから、分解レビュー、カスタムをしていく予定です。

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