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MARUYAMA SCW-9 PROとLAMBDA DEFENCE B&T GHM9-Gを比較してみた

記事作成日:2024年5月14日

友人からLAMBDA DEFENCE製のガスブローバックサブマシンガン、『Quality Precision Innovation B&T GHM9-G BLACK』を借りてきたので、先日購入してレビューしたMARUYAMA SCW-9 PROと比較してみる事にします。

出来ればMARUYAMA SCW-9 PRO-GとLAMBDA DEFENCE B&T GHM9-Gの比較が出来た方が良いんですがね…。
MARUYAMA SCW-9 PROとMARUYAMA SCW-9 PRO-Gはレシーバーに互換性があり、スワップする事が出来るという情報を見かけたので、LAMBDA DEFENCE B&T GHM9-Gとはどうなのか気になったので比較しつつスワップを試してみる事にしました。

尚、LAMBDA DEFENCE B&T GHM9-G GBBの方は『Lambda Defence B&T GHM9-G/CNCアルミ M-LOKハンドガード&アウターバレルセット』と『Lambda Defence B&T GHM9-G/CNC フォールディングチャージングハンドル』を組み込んでいる状態で、自分の方で調整を行っています。

外観比較

アッパーレシーバーは全く異なる形状になっているので、割愛します。
形状だけではなく、MARUYAMAがアルミ製、LAMBDA DEFENCEは樹脂製という材質の違いもあります。

ロアレシーバーはこんな感じで、MARUYAMAは無刻印(刻印部分が窪んでいる)かつシボも無く光沢感のある表面になっています。
一方LAMBDA DEFENCEは刻印もあり表面にシボが入っている為マットな見た目になっています。
質感は圧倒的にLAMBDA DEFENCEの方が良いですね。

セレクターレバーはこんな感じ。
共にほぼ同じ見た目ですが、MARUYAMAの方が分厚いです。
また、LAMBDA DEFENCEはハンマーを起こさないとセーフティに入れる事が出来ないですが、MARUYAMAはハンマーを起こさなくてもセーフティに入れる事が出来ます。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

どっちが形状的にリアルなのかとかは分からないですが、見た目に関してはLAMBDA DEFENCEの方がスマートで個人的には好みです。

トリガーも見た目が結構違っており、MARUYAMAよりLAMBDA DEFENCEの方が細く、シュッとしてます。
また、初期位置も大きく異なっている他、トリガーストロークやフィーリングも結構違っています。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

MARUYAMAは極端にストローク量が短くハンマーダウンのタイミングが分かりづらいですが、LAMBDA DEFENCEは程よい遊びがありハンマーダウンのタイミングが分かりやすいトリガーフィーリングになっています。

グリップも同じようで違っています。
MARUYAMAは無刻印、LAMBDA DEFENCEは刻印入りという違いだけではなく、シボ感やセレーションの深さなども違っています。
他にも角度や前後の厚みも違っていますね。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

グリップは前後の厚みだけではなく幅もだいぶ違っており、MARUYAMAはLAMBDA DEFENCEよりも太くなっています。
また、グリップ底部の蓋もMARUYAMAは蓋を固定しているピンを抜かないと開きませんがLAMBDA DEFENCEは蓋を押しながら開く事が出来ます。(リアルな開け方が出来る)

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

続いて、中身も見ていきます。
テイクダウン方法は共に同じですが、MARUYAMAはなぜかピポッドピンの抜け防止が入っておらずピンが抜けます。(これは製造時にパーツが抜けてしまっている可能性がありそう)

まずガスルート部分ですが、全然別物です。
MARUYAMAはマルイGlockシリーズのようなUの時になっているガスルートが採用されているのに対し、LAMBDA DEFENCEはVFC Glockシリーズのような平たいガスルートが採用されています。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

もちろんマガジン側も大きく違っています。
マガジンの形状自体が異なっているのは当たり前ですが、ガスルートまで変更されている事でスワップして遊ぶ事が不可能である事が分かります。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

ハンマーやディスコネクターの形状も全然違っています。
MARUYAMAは大きなハンマーが付いていますが、LAMBDA DEFENCEはハンマーのサイズがだいぶ小さいです。
ディスコネクターに関しては位置すら違っていますね。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

セレクターレバーの構造というか形状も結構違っています。
また、このアングルで見るとセレクターレバー自体の厚みの違いも分かりやすいと思います。

MARUYAMA
LAMBDA DEFENCE

レシーバーのスワップについて

アッパーレシーバーとロアレシーバーのスワップは出来るのか?を試してみました。
まあ、これまでの比較で分かる通り、無理なんですがね…、動かせなくとも一応組み換えだけでも…と思いまして。

まずはLAMBDA DEFENCEのロアレシーバーをMARUYAMAのアッパーレシーバーに取り付けようとした所、レシーバーの長さが微妙に合っておらずハマりません。
ほんのコンマ数ミリ〜1mm程度の差ですが、無理やりにも入れる事が出来無さそうでした。

閉じようとしてもここで止まってしまう
ストック基部とロアレシーバーが干渉してこれ以上閉じれない

続いて、MARUYAMAのロアレシーバーLAMBDA DEFENCEのアッパーレシーバーに取り付けようとした所、こちらも閉じる事が出来ませんでした。

閉じれない理由はアッパーレシーバー側の出っ張りとロアレシーバー側の仕切りみたいなパーツが干渉している事が原因です。
削れば何とかなりそうだとは思いますが、ボルト周りの形状も大きく異なっているのでそのままスワップは無理じゃないですかね…多分…。


という訳で、この2機種は形状がぜんぜん違う上にスワップは無理という事が分かりました。

MARUYAMA SCW-9 PRO-Gは現物を見たことが無いので、詳しい事は分からないですが、LAMBDA DEFENCE B&T GHM9-Gとは全くの別物なんじゃないかと思います。

それにしても、ほぼ同タイミングで似たような製品が色々なメーカーから出るこのエアソフト業界、一体何なんでしょうかね。
普通は商品が競合し合わないように違う物を出した方が良いと思うんですけど…。
それよりもシェアを食い合った方が良いという判断をしているのでしょうか。