エボログ

VFC FN FNC GBBの内部調整(ハンマーSP変更、NPAS加工、フルストローク加工、etc…)

記事作成日:2024年5月28日

先日開封レビュー分解レビューを行ったVFC製ガスブローバックライフル、FN FNCの調整をしていきます。

ハンマースプリングの変更とロアレシーバーの組み立て

という訳で、まずはやっておきたかったハンマースプリングの変更から。

自分が購入したVFC FN FNCはJP Versionとは言え例のごとくハンマースプリングはしっかり硬い物が組み込まれていたので柔らかくしたかったのです。(むしろちゃんと日本仕様になってる海外製ガスブロの方が少ない気がしますが…)

ハンマースプリングを柔らかくする事でボルト後退時の負荷を減らす事ができるのと、マガジン温度が上がりすぎた場合(ガス圧が高くなった場合)にバルブが叩けなくなる為、夏場における安全性を高める事が出来ます。

VFC FN FNCのハンマースプリングの構造は同社のFN LAR(FAL)とよく似ていたので、東京マルイ M1911系・ハイキャパ系のハンマースプリングが使えるだろうと思い、ハイキャパ用のハンマースプリングを買ってきました。
今回買ってきたのはR.C.C.製のHi-CAPA 5.1 メインスプリングセット 70% 130%です。

R.C.C Hi-CAPA 5.1 メインスプリングセット 70% 130%
上から順にFNC純正、RCC 70%、RCC 130%

このスプリングは130%の物でもFNC純正のスプリングよりも短く柔らかいので、これを使ってハンマーの打撃を弱くします。

流石に長さが短すぎて自由長が足りない状態だったので、スペーサーを追加しました。
このスペーサーは電動ガンのピストン内に入れるスラストベアリングのフランジを加工した物です。(ちょうど良い長さだったので使いました)

これを組み込むとこんな感じ。
尚、ロアレシーバー周りのパーツはハンマースプリング以外変更していません。

尚、ロアレシーバー周りのパーツにはGAW Gグリースを塗布しています。

尚、ロアレシーバーのパーツ組み込みは特別苦労する事は無く、スムーズに組みたてる事が出来ました。
ちょっとバルブノッカー周りに癖はありますが、ちゃんと組み立てやすい構造になっていて良かったです。

一旦これでロアレシーバーの調整は終了です。
調整と言っても、実質グリスアップとハンマースプリングの変更しかしてませんが…。

バレルエクステンションの取り外し

続いてアッパーレシーバー側を弄るのですが、その前に分解レビュー時点では取り外す事を諦めたバレルエクステンションをどうしても外したかったので外しました。

分解レビュー記事にも追記していますが、バレルを歪ませてしまったりしないように万力でガッチリ固定しつつ、バレル内に入っているOリングにダメージを与えないようにヒートガンで加熱→少し回してみるという作業を繰り返した所、エクステンション部(スチール製部品)の表面温度が100度を超えた辺りでヌルっと回るようになりました。
粘っこい感じでスムーズには回りませんが、とりあえず力技で回す事ができる程度の柔らかさにはなりました。

外すとこんな感じでプラスチック状に硬化したネジロック剤の破片がポロポロ落ちてきますし、ネジ山部にもガッツリ残っています。
やっぱり嫌気系接着剤が使われている感じがします。

バレルのガタ取り用Oリングは無事取り出す事が出来ました。
見た感じ致命的な劣化もなさそうなので一安心。

インナーバレルカット

バレルエクステンションを外したかった理由として、来月発売予定のパラトルーパーキットを組み込む為というのが1つあるのですが、インナーバレルを短くしたかったというのもあります。

インナーバレルを短くしたい理由はいくつかあり、

  1. 今回の調整で初速が更に上る可能性があった
  2. ファスガンで使う際はエクステンション部を外して、根本からファスガンデバイスを取り付けられるようにしたかった

そんな理由から、バレルエクステンション部に入り込む所(48mm)をカットしました。
尚、断面の面取りは適当な90度テーパーにしています。

アウターバレルにインナーバレルを取り付けるとこんな感じで、根本側のアウターバレルの先端とツライチになるようにしました。

インナーバレルの先端とアウターバレル先端がツライチになる
組み立てるとこんな感じになる

チャンバー周りの調整

続いてHOPパッキンを東京マルイタイプに変更してみたのですが、純正HOPアジャスターの突起の位置が悪く、HOPパッキンの突起をしっかり押してくれなかったのでやめました。
ちょうど突起とズレた所を押す構造になってるんですよね…。
BB弾の停弾位置を安定させる為にこうしているのかも知れませんが、これならノズルを延長させて欲しい…。

この形状だとメイプルリーフとか魔HOPみたいな長掛け系のHOPパッキン以外の相性が悪い気がします…。

APFG MPX-K GBBの時はHOPアジャスターを3Dプリントで造りましたが、FNCはスチールで作らないとHOP調整時の負荷に耐えれないのでHOPアジャスターの新造は断念。
結局、純正HOPパッキンをそのまま使う事にしました。

実際に撃ってみて問題があれば再度考えます…。

という訳で、バレル・チャンバー周りはバレル長を短くしただけですね。

NPAS加工とボルト周りの調整

ローディングノズル周りで行ったのは、NPAS化加工です。
FNCのフローティングバルブはNPASになっていないだけでVFC製NPASと基本的には構造が同じで、回転止めも付いているのでイモネジを取り付けるだけでNPAS化が出来ます。
フローティングバルブの中央に穴を開けて、そこにM3のタップを立ててイモネジを取り付けました。

また、フローティングバルブの後ろについている絞りを抜きました。
この絞り、高圧ガスを使う分には効果があると思うのですがガス圧がそんなに高くないフロンガスで運用する分には無くても良いんじゃないかなと…。

特に今回はマガジンが高温の状況下での使用を想定していない訳ですし、より一層不要かなと。

これでボルト周りを組み立てていきます。
尚、ボルト組み立て後のNPAS調節はノズル側から六角レンチを差し込んで回します

フルストローク化加工とリコイルスプリングの調整

続いて、ボルトのフルストローク化加工を行っていきます。
分解レビュー時に紹介しましたが、VFC FNCのリコイルスプリングガイド側にはスペーサーが付いており、ボルトの後退量を減らしています。

恐らく作動性を向上させる為の物だと思われるのですが、これがあるとボルトがフルストロークにならず、物足りないので外す事にしました。
特にボルトハンドルを引いた時の物足りなさが大きかったんですよね。

試しにスペーサーを外しただけでの状態だとボルトハンドルが写真の位置まで後退させる事ができるという事が分かりました。

ただし、このままだとボルトについている補強パーツとリコイルスプリングガイドについているプレートが衝突して絶対良くない事が起きる事が予想出来たので、プレートを加工して補強パーツが逃げるようにしました。
このプレート、スチール製でめちゃくちゃ硬いので加工が結構大変でした…。
尚、この写真を撮った後に少し追加で削っているので、実際はもう少し削っています。

これでボルト後部とプレートが面でぶつかるので多少はマシかなと。
尚、当初ここに切り出したゴム板を貼ろうと思っていたのですが、ブローバック時の金属音が楽しかったので、ゴム板は貼らない事にしました。

普通に耐久性を考えるならゴム板を貼った方が良いと思います…。

フルストローク化をするにはリコイルスプリング側も弄る必要があります。
この調整を行う際に何度もリコイルスプリングガイドを分解するのが面倒だったので、リコイルスプリングガイドについているピンを削り飛ばしました。

色々な組み合わせを試した結果、純正の長いスペーサーを抜いて変わりにワッシャー(VSR10のピストンスプリング用スペーサー)に置き換えるような形で落ち着きました。
また、長くて細いスプリングを前側、短くて硬いスプリングを後ろ側にしています。(こっちの方が多少引き始めの初動が速くなり、ボルトの後退速度が上がりやすい印象があった)

これで組み上げていきます。
ボルト後退量もバッチリ、いい感じの所までボルトハンドルを引く事が出来ます。

初速計測と動作の様子

続いて、初速を計測していきます。
尚、検証に使用しているガスはS&T ダンガンガス、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

まずは常温状態(マガジン度25度)。
初速は85m/sになりました。

ハンマースプリングを柔らかくしたり、バレルを短くしたり、更にNPASで絞っている状態なのに箱出し状態よりも初速が高くなっているので、事前に色々やっておいたのは正解でした。
効率あげると初速が上がるのはガスガンあるあるですからね…。

続いて、少しマガジン温度を上げて30度での計測。
初速は91m/s前後でした。

更にマガジン温度を35度まで上げてみたのですが、この温度でバルブが叩けなくなりました。
真夏日だと日陰に置いておいてもこれくらいの温度になる事があるので、ちょっとやり過ぎかなとも思いましたが、一旦このままにしようと思います。

ちょっと温度が下がればバルブは叩ける感じだったので、暑くなりすぎたらカバンの中とかに入れて冷ませば良いかなと。

尚、マガジン温度30度ちょい位の状態でフルオートを撃った所、発射サイクルは秒間9.4発でした。
できれば実銃の発射サイクルに合わせて秒間10発ちょい位にしたかったのですが、まあこれくらいでも良いでしょう。

動作の様子はこんな感じ。
こちらはマガジン温度を30度以上にした時の様子です。
ボルトの後退速度が速い事もあって、結構ガツガツしたリコイルが伝わってきます。

スローモーションでボルトの動きも撮ってみました。
元々手前側しか動いていなかったダストカバーがちゃんと後ろ側まで動くようになっています。


という訳で、VFC FN FNC GBBの内部調整はこんな所です。
一旦初調整なので、実際に屋外で撃ってみた結果何か変わるかもしれませんが、とりあえずやりたかった事は一通り出来ました。

VFC FN FNC ガスガン (JP version) VF2J-LFNC-BK01Amazonで購入する