
ユニークな近距離用レティクルを採用したEoTech HWS EXPS3 DCR(Danger Close Reticle)を買いました
記事作成日:2024年8月5日
EoTech製のホロサイト、EXPS3シリーズの新レティクルモデル、EXPS3 DCRを買ってみました。
DCRはDanger Close Reticleの略で、通常の中距離用レティクルに加えて至近距離での照準点を追加した中近距離用のレティクル形状になります。
EXPS3 DCRのレティクルはこんな感じで、中央のドット(1MOA)の下にくの字のレティクルが追加されています。
また、従来のサークルでは無く左右に68MOAの半円が付いている感じで、5.56mm弾使用時において中央が50ヤード/200ヤード用、下のが7ヤード用のレティクルとなっています。

尚、DCRというレティクル形状自体は今回初登場の物ではなく前にEXPS2でこのレティクルを搭載したホロサイトが発売されていましたが、どうせホロサイトを買うならNVモード付きの物が欲しかったので当時はスルーしていました。
今回NVモード付きのEXPS3が発売されたので、買う事にしました。
また、本製品は2024年に発売されているモデルなのでパッケージが一新されています。
今までのハードケースからオシャレな蓋付き化粧箱になっています。


蓋は磁石で閉じられる仕様になっており、開けると作戦行動中っぽい兵士の写真がプリントされています。
内容物はホロサイト本体と保証書、説明書、シールです。
(「修理保証書」と書かれているのは輸入販売元のフィオインターナショナルの物)

EXPS3 DCR本体の外観レビュー
という訳で、EXPS3 DCR本体を見ていきます。
とは言ってもレティクル形状が違うだけで外観は従来の新ロゴEXPS3系と同じです。
ボディの色は黒色、現行品なので新ロゴモデルです。


EoTechの新ロゴも出てきた当初は違和感があったのですが最近は割と馴染んできた気がします。
EXPSシリーズはホロサイトの中でもコンパクトなシリーズで、前側に付いているバッテリーボックス部がかなり小さくなっています。
バッテリーはCR123Aが横方向に1本入っており、電池蓋には紛失防止用のワイヤーで本体(ハウジングカバー)に固定されています。


蓋の固定はかなり固く、コインドライバーが必要でした。
電池はCR123A(海外製光学機器ではおなじみのPanasonic製)が入った状態になっていました。


左側面にはClass1レーザーに関する注意書きシールが貼られており、輝度調節ボタンとNVモードの切り替えボタンが付いています。

ボタンは奥まった位置に設置されており、深く押し込む事で「カチッ」というクリック音が鳴ります。
輝度は20段階(可視光状態)+10段階(NVモード)で調節が可能です。

ハウジング右側にはエレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルが付いています。
カチカチとしたクリック感があり、1クリックで0.5MOA動きます。

後ろ側にはEoTechのロゴが入っているパネルが付いています。
EXPSは側面にボタンが設置されているので、ここはあっさりしていますね。

底部はこんな感じで、20mmレールへの取り付けが出来るQDレバー付きマウントです。
中央にはパテント表記やシリアルNO+データマトリックスが記載されたシールが貼られています。



尚、EXPS3なので高さは1/3 lower co witnessで調整されています。
レンズの状態について
EoTechホロサイトを新品で購入したのは今回が初めてなのですが、流石に新品はめちゃくちゃ綺麗ですねぇ…。
これがどの程度でアメーバが発生するのか、発生する過程も含めて気になる所です。


レンズの透明度も非常に高く、とても綺麗な像というか自然な像です。
完全に透明というわけではなく、少し黄色っぽい感じではありますがかなりクリアです。

覗いた時の様子とレティクルについて
覗くとこんな感じになります。
本当にユニークなレティクル形状ですね。
正直このレティクルの為に買ったようなものなので大満足。

レティクル部を拡大するとこんな感じ。

ちなみに、普通の68MOAサークルレティクルを採用しているホロサイト(EoTech 552.A65)と比較するとこんな感じ。
大分イメージが違います。

動画でも比較を撮ってみました。
上が68MOAサークル、下がDCRです。
EoTechの普通の68MOAサークルとDCR(Danger Close Reticle)の比較 pic.twitter.com/143FDT4EA0
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) August 3, 2024
ちなみにDCRは上側が欠けていて、下側に少し飛び出したような形のレティクル形状なのでピンボケさせるとハート型になります。
自分は乱視持ち(普段は乱視補正コンタクトかメガネを掛けている)なのですが、乱視状態で覗いてもこういう感じのハート型になります。
面白いです。

像の歪みとパララックスチェック
いつも通り2m先のモニターを覗いてレンズの歪みとパララックス計測をしていきます。
まず普通にまっすぐ覗いた様子はこんな感じで、歪みは全く無くレンズの端の方まで綺麗に見えています。

視点を上下左右に動かすとこんな感じ。
上下は共用範囲ギリギリ、左右は少しはみ出す感じのズレでしたがレンズサイズを考えるとまあ、こんなもんかなと。
というかEoTechのホロサイトは外製品でもだいたいこれくらいズレるので本製品固有のものでは無いですね。

また、ホロサイトは端の方にレティクルが映らない事があるのですが、今回購入した個体は下以外はすべて端までレティクルが映っていました。
という訳で、EoTech HWS EXPS3 DCR(Danger Close Reticle)のレビューは以上になります。
カラーバリエーションとかレティクルの色違い(グリーンレティクルモデル)とかはXPS2やEXPS2で出る事が多いので、EXPS3のバリエーションは珍しいのでは無いでしょうか。

個人的にはレティクルの為に製品を買っている事が多いので、これは買って良かったです。
NVモードもあるのでナイトビジョンを使用する遊びの時にも使えますしね。
まあ、為替の影響もあって値段が凄い事になっているのが大問題ですが…。(デザートカウボーイで187,000円…)