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GunPoint FA-MAS F1 GBB(GP-GBB-001)の作動性改善+フルストローク化カスタム

記事作成日:2024年9月9日

開封レビュー分解レビューを行ったGunPoint / Northeast / Cybergun FA-MAS F1 GBB(GP-GBB-001)を弄っていきます。

バレル周りのカスタム

という訳で、カスタムを行っていくにあたってまずはバレル周りを確定させる所から始めました。

分解レビューの時にも触れましたが、GunPoint FA-MASのバレル・チャンバーは多くの外装パーツ+アウターバレル周りを一式分解しないと取り外す事が出来ず、何度も分解・組み立てを行って試行錯誤しながら調整していくという方法を取るのが非常に面倒なので、先にセッティングを決めてしまう事にしました。

インナーバレルは部屋に転がってた内径6.04mm、長さ300mmの真鍮製インナーバレルに交換
純正の400mmオーバーのインナーバレルは国内のジュール規制を考えると初速と作動性のバランスを取るのが大変なのと、フロンガスの気化効率を考えると長すぎるので300mmにしました。
正直、個人的には250mm位でも良い位だと思っています。

純正のHOPパッキンはかなり硬度が高くHOPの突起も大きく低初速で0.25gなどの弾を撃ち出すには適していない気がしたので、こちらも交換する事にしました。
今回用意したHOPパッキンはKM企画のシリコン製G-HOPパッキンで、硬度50と60の2つセットの物(SIBLRE56)を選びました。

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こちらの製品は硬度60が赤色、硬度50が青色で、HOPの突起形状は同社製のウレタンパッキンと同じV字というかU字みたいな窪みが付いているタイプです。
形状自体は従来のウレタンパッキンのままで、材質がシリコンになっただけですね。

硬さやグリップ力を確認して、今回は60度の方を使う事にしました。
50度の方はそのうち何か別の銃で使おうと思います。

HOPアームは純正のまま取り付け。
アームの左右に少しガタがあったのでシャフトにワッシャーを追加したのと、HOPアームにテンションを加える為のクッションゴムを普段電動ガンのHOPクッションとして使っているシリコンゴムに置き換えました。
純正のクッションゴムは薄っぺらくて弾力が少ない上に変形してましたので…。

HOP最低だと突起が殆ど飛び出さない状態、最大HOPでは大きく飛び出すような状態になりました。

その後、アウターバレルに差し込むのですが、インナーバレルとアウターバレルの間にソコソコガタツキがあったので、テープを巻いてガタ取りを行いました。
尚、インナーバレルを長さ300mmにしたのでフロントサイトよりも手前でインナーバレルの先端が来るという状態になっています。

これでレシーバーに取り付けてしまいます。
尚、取付時に気づいたのですが、GunPoint FA-MASのバレルをレシーバーに固定するのに使われているナットを締め込みすぎるとHOP調節ダイヤルが回せなくなります。

SNS上では箱出し状態でHOP調節ダイヤルが全く動かないという不具合報告も上がっているので、個体によってはこのナットが締め込まれすぎてHOPダイヤルが動かなくなっている個体があるような気がします。

自分の個体もナットを締め込みすぎるとHOPダイヤルが動かなくなってしまう状態だったので、しっかり締めた後少しだけ緩める感じにしました。

ボルト周りの調整

続いて行ったのはボルト周りの調整です。
作動性を改善させつつ初速を控えめにするような調整を行っていきます。

まずはフローティングバルブのカスタマイズ。
まあ、定番ですがフローティングバルブスプリングを短くしてフローティングバルブの閉鎖タイミングを早めつつ、更にイモネジをフローティングバルブに取り付けて簡易NPAS化しました。

また、ピストン側に流れるガスルート上にかなり大きなバリがあったのと、内径がやけに狭い?気がしたのでバリ取りついでに内径を拡張しました。
ドリルを使って内径約5.4mmから6.4mmに拡張しています。

続いて、ローディングノズルにイモネジが干渉するようにガスルート上にもイモネジを追加します。
ローディングノズルの前側と後ろ側の連結に使うネジの前側にM3のネジ穴を開けてイモネジを差し込みます。

このイモネジにフローティングバルブ側のイモネジがぶつかるので、フローティングバルブの位置調整が出来るようになる感じです。
尚、フローティングバルブに取り付けるイモネジの長さが15mm〜20mm程度あればこの加工は不要だと思いますが、手元にあるイモネジが最長で10mmの物だったので今回のような対応方法になりました。

ノズルを組み立ててフローティングバルブの位置を確認します。
とりあえず穴の半分以上前側にズレている状態にしました。

とりあえずNPASの操作も問題無さそうだったので、シリンダー内部やローディングノズルのレール部分にグリスを塗布してボルトを組み立てます。

フルストローク化とリコイルバッファーの調整

続いて、これは作動性の改善とは真逆の事なのですがやりたかったのでフルストローク化を行う事にしました。

GunPoint FA-MASは作動性を改善させる為にショートストロークバッファーという名前の詰め物が入っており、ボルトが最後まで後退しないようになっています。

銀色のパーツがショートストロークバッファー
ボルトはエジェクションポートから少しチラ見する程度までしか後退しない

ショートストロークバッファーによってストック内に組み込まれているFA-MAS本体のリコイルバッファーは機能しない状態になっているのですが、これをちゃんと使えるように調整していきます。

FA-MASのリコイルバッファーはこのような形状で、シーソーのようなパーツにボルトがぶつかる事で、アルミ製のリコイルバッファーが前進するという非常にユニークな構造になっています。

リコイルバッファースプリングは太くて硬いスプリングと細くて柔らかい(それでも十分硬いが…)スプリングの2重スプリング仕様になっており、流石に硬すぎるので細くて柔らかい方を外しました。
尚、リコイルバッファーやシーソー状のパーツなどにはしっかりグリスを塗布しています。

ボルトを動かすとこんな感じで、ボルト後部にシーソー状のパーツが衝突(写真赤矢印)するとシーソーが動き、それと同時にリコイルバッファーが前進します。
動かした感触的にボルトのクッションとして使うにはちょうど良い硬さかな?と思います。

ボルトとシーソー状のパーツが接触した状態
(バッファースプリングが圧縮される前)
ボルトが後退しきり、バッファースプリングが圧縮された後

最小構成での動作テスト

という訳で、カスタムしたい所には手を加える事が出来たので一旦最小構成で組み上げて動作テストを行います。
尚、ハンマーASSYに関しては手を加えられそうな要素が無かったので、単に部品を組み立てただけなので割愛します。

追ってハンマースプリングをもう少し柔らかい物に変えようかなとは思っていますが、現状は手元にちょうど良い硬さと長さのスプリングが無いので、これはまた後日…。

最小構成とは言っても、アイアンサイトやキャリングハンドルとバレルエクステンションが無いだけです。

とりあえず作動性は問題なしでしたが、マガジン温度を40度まで上げた時の初速が0.20gで93m/s近く出ていたので、もう少しNPASを弄って下げる事にしました。

箱出し状態よりもバレルの内径が若干ですが広くなり、100mm以上短くなっている上にNPASで結構絞ってるのにこんなに初速が出るということは、調整によってかなり効率が上がったんだと思います。

再調整と組み上げ

その後NPASをもう少し絞ってサイトやバレルエクステンションなども取り付けた状態にしました。

ちなみに、フルストローク化したボルトのストローク量はこんな感じで、エジェクションポートからボルトが完全に見えなくなる所まで後退させる事が出来るようになりました。
引き切る直前はリコイルバッファーが動くのでかなり重くなりますが、良いクッション+ボルトの戻りに貢献してくれそうな弾性だと思います。

初速テストをしていきます。
尚、動作テストに使用しているガスはHFC134A、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

まずはマガジン温度が常温(26度)の状態。
初速は69m/s程度でした。

箱出し状態だとかなりモッサリした動きでボルトの後退もままならないような状態でしたが、それなりにしっかり動くようにはなっていました。
リコイルはそんなに強くは無く、「一応ちゃんと動いている」という状態です。

続いて、マガジン温度を上げて36度にした状態。
夏場だと日陰に置いておいてもこれくらいの温度になっているという温度です。
初速は80m/sを少し超えた位。(たまに83m/s位まで上がる)

この温度になるとかなりガツガツとしたリコイルがあり、しっかり揺れを感じます。

最後にマガジン温度を41度まで上げた時の初速です。
初速は88m/s程度とかなり控えめな感じになりました。
調整後しばらく慣らしてたり時間が経つと初速が上がる事はよくあるので、カスタム直後でこれくらいの初速の方が安心出来ます…。

リコイルはかなり強くなり、36度で動かした時とは比べ物にならないほどの強い揺れが襲ってきます。
フルオートの発射サイクルの計測がうまく行かなかった位には暴れてくれます。

尚、マガジン温度35度程度の状態でのフルオートの発射サイクルはこんな感じで、秒間11.7発(最初の方は秒間12発を超えていた)でした。

また、箱出し状態ではマガジンの冷えが激しすぎて1マガジン撃ち切る事が出来なかったフルオートでの射撃ですが、ちゃんと撃ち切れるようになりました。
生ガスを吹いたり、BB弾が砕かれれてしまうような事も無くなっています。

作動性の改善によってマガジン温度20度程度の状態でも一応動かす事が出来るようになりました。

マガジン温度40度超えの状態だとこんな感じ。
グワングワン揺れて撃ってて楽しいリコイルが伝わってきます。

ちなみに、リコイルが強すぎて普通に撃ってるだけでナイトサイトが飛び出してきます…。
気づいたらナイトサイトが出ているので、「あれ?」となる事が何度もありました。


という訳で、GunPoint FA-MAS F1 GBB(GP-GBB-001) の作動性カスタムは以上になります。

交換したり取り外した純正パーツはインナーバレル、HOPパッキン、バレルスペーサー、柔らかい方のリコイルスプリング、ショートストロークバッファーです。

とりあえず後は外で撃ってみて弾道とかを確認するだけです。
次サバイバルゲームに行く予定は来月になるので、暫くは部屋撃ちで遊ぶ事になりそうです。

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