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Archwick B&T Air APC9K SD2の分解レビュー(外装、内部パーツ一式分解)

記事作成日:2024年9月17日

先日開封レビュー記事を書いたArchwick B&T Air APC9K SD2 GBBですが、早速分解していきます。

まずはテイクダウンから。
テイクダウンピンを抜いて、ピポッドピンを抜きます。
そうするとレシーバー上下とリコイルスプリング、ストックを分離させる事が出来ます。

リコイルスプリングとストックのバッファーについて

リコイルスプリングはこんな感じで、スプリングの圧縮と同時にシャフトが縮むタイプ。

ストックはこんな感じで、アルミ製の基部に樹脂製のバッファーが付いています。
単なる樹脂パイプが付いているだけで、バッファーの弾性は無いです。

実銃みたいにスプリングを入れてくれたら良かったのに…と思いましたが、何か意図があるんでしょうか…。

ボルトについて

アッパーレシーバーからボルトを取り外すにはボルトを後退させた状態でピンを右側に抜きます。
これでボルトをレシーバーと分離させる事が出来るようになります。

ボルト本体はこんな感じで、ソコソコ粘度のあるグリスが少量塗布されています。

ボルトはアルミで出来ており、重量は164gと軽めです。

ローディングノズル周りはこんな感じで、これと言って特徴敵な部分は無いかなと思っていたのですが、ボルトストップと干渉する部分に東京マルイのZシステムのようなダンパーがボルト側に組み込まれていました。

ただし、このダンパーのスプリングは結構柔らかいので、この硬さのスプリングが役に立つのかはちょっと疑問があります。

ローディングノズルを限界まで引っ張ると気密が漏れる仕様になっていました。
余分なガスが逃げるには十分なサイズなので、ここは特に調整する必要は無さそうですね。

ボルトを分解するにはボルト前側に付いているローディングノズルを抑えているパーツを外し、ボルト後部のネジを外します。

ローディングノズルの構成はこんな感じ。
ノズル前側にはボルトの形状を模したダンパーのようなパーツが付いており、これは爪を広げる事で取り外す事が出来ます。

ローディングノズル側面のピンを抜く事で、リターンスプリングやフローティングバルブを取り外す事が出来ます。

フローティングバルブは回転しないような構造で上下が非対称なデザインになっています。
特徴的な形状をしていますね。

ちなみに、ローディングノズルを見ていた時にノズルの先端が変形している事が分かりました。
気づかなかったのですが、動作テスト中にBB弾が噛み込んだのかも知れないです。

尚、これは調整中に気づいた事なのですが、たまに勢い余ってリップから2発弾が飛び出してしまう事があり、その時に給弾ルート上のBB弾とノズルがぶつかる事がありました。
このノズルの潰れはそれが原因ではないかと思われます。

ハンドガード、アウターバレルの分解

続いて、フロント周りを分解していきます。
まずは取り外したサプレッサー部から紹介します。

このような構造になっており、根本のサプレッサーと先端に追加するサプレッサーはこのように別パーツになっています。
根本のサプレッサーの内側にはアウターバレルとインナーバレルが付いており、インナーバレルはマズル先端まで伸びているので、インナーバレルを短くしない限りここに消音材を入れても効果はありません。

ハンドガードは上部のネジと下部のネジ3本を外す事で取り外す事が出来ます。

アウターバレルを取り外すにはバレル基部のナットを外す必要があり、その分解には付属の工具を使います。

しかしこの分解工具、回すと先端が外れます…。
開封レビュー記事の方でも書きましたが、ネジロック剤が塗布されているものの少量でしたししかも、緩む方向が同じなので、バレルナットを外す前に工具の方が回ってしまいます。
個体差の可能性もありますが、構造的にはどの個体でも同様に分離してしまう可能性があると思います。

仕方がないので、ネジロック剤を再度塗布しつつ、絶対に回らないようにネジ山に穴を開け、M4のネジ山を作り、M4x3mmのイモネジを2箇所に取り付けました。

補強した工具を使ったらすんなりバレルナットを取り外す事が出来ます。
バレルナットの取り外しはそんなに大変では無かったです。

バレルナットが外せたらアウターバレルを引っ張るだけで抜けます。

HOPアジャスターを取り外し、HOPチャンバー側面のネジを取り外す事でチャンバーとインナーバレルを分離させる事が出来ます。
尚、HOPパッキンの表面は少しベタついており、チャンバー側にHOPパッキンの色が写っている事からオイルか何かによってゴムの腐食が始まっているのかも知れません。

HOPアームとHOPクッションはこんな感じ。
HOPクッションの形状はArchwick Accuracy International MK13系やArchwick B&T Air SPR300で使われている物と似たような形状のゴム製でした。

インナーバレルとHOPパッキンを見ていきます。

まず、インナーバレルの長さは129mm、中腹部にガタ取り用のOリングが付いている真鍮製で、HOP窓の形状はよくあるGBB系。
溝は3つ付いていますが、実質手前の1つでのみチャンバーに固定されているので、東京マルイタイプのGBB用バレルを使う事も出来そうな形状です。

HOPパッキンはこんな感じで、2点がけの突起が付いている硬度50〜60度程度の柔らかいHOPパッキンが付いていました。
HOPの突起は同社のAccuracy International MK13系やB&T Air SPR300純正パッキンと同じ感じで、三角形の形をしています。

チャンバー基部とコッキングハンドルの取り外し

チャンバーの基部を取り外すにはまず、ハンドガードの固定に使われているパーツと、レシーバー側面のネジ6本、ボルトハンドル側に付いてるリターンスプリング固定ネジを外します。

そのままチャンバーブロックを下に引っ張ると取り外す事が出来ます。
圧入されているかの如くかなり硬くハマっているので、気合で引っ張る必要がありました。

チャンバーブロックから給弾ルートやボルトハンドルのリターンスプリングを取り外します。
これらは単にネジ固定されているだけ(一応ネジロック剤は塗布されている)なので、簡単に外せますが、別に外しても意味のあるパーツでは無いと思います。

続いて、コッキングハンドルを固定しているイモネジを外して、ボルトハンドルを取り外します。
その後フリーになったコッキングハンドル基部を後ろが側に引っ張れば外せます。

グリップとロアレシーバー周りのパーツの取り外し

グリップを取り外すにはグリップ底部の蓋を開けて、内側に付いているネジを取り外します。
M4系のグリップ取り付け方法と同じですね。

レシーバー側の取付基部とグリップの根本はこんな感じ。
試してはいませんが、恐らく一般的なGBB用グリップとかへの交換も出来そうですね。

続いて、マガジンキャッチを外します。
左側のマガジンキャッチボタンを押しながら、右側のマガジンキャッチを90度回転させる事で取り外す事が出来ます。

続いて、セレクターレバーも外しておきます。
右側のセレクターレバー中央に開いている穴に細い棒を突っ込み、押しながらスライドさせる事でシャフトとレバーを分離させる事が出来ます。
その状態で左側にセレクターレバーを押してやると外れます。

尚、セレクターレバーが外れると同時にプランジャーも外れるので無くさないように注意する必要があります。

ハンマーとシアー、トリガーの取り外し

ハンマーピンは抜け防止が付いているので、右側から左側に向けて抜きます。
これでハンマーとフルオートシアーを取り外す事が出来ます。

ハンマーはこんな感じ。
ローラーハンマーのローラ部分はEクリップで固定されています。
ハンマースプリングは先端の長さが左右非対称になっていますが形状自体はM4系GBB用と似ています。(互換性があるかは不明)

トリガーピンもハンマーピンと同様に右側から左側に向けて抜きます。
これでハンマーシアーやトリガーなどを外す事が出来ます。

トリガーはこんな感じ。
トリガースプリングもよくあるM4系GBBと似ていますが、トリガーの仕様が特徴的で2分割の構造になっています。
先端にもシアーを引っ掛けるっぽいパーツが付いていたりと複雑な構造をしています。

ハンマーやトリガー周りには殆どグリスが塗布されておらず、こんなにカスカスな状態で大丈夫かなと思うレベルでした。
基本的にこの辺りはウェットな方が動きが良いので、グリスを塗布するだけでもだいぶ動きが変わったりするのではと思いました。

ボルトストップ、バルブノッカーの取り外し

ボルトストップは側面のピンを抜く事で取り外す事が出来ます。

続いて、バルブノッカー上部のネジを外す事でバルブノッカーを取り外す事が出来ます。

バルブノッカーのブロックはこんな感じ。
ボルトストップ用のレバーとバルブノッカーが一体型になっています。

外側に付いているレバー類を外し、側面のネジを外す事でこのブロックを分解させる事が出来ます。

バルブノッカーとリターンスプリングはこんな感じ。


という訳で、Archwick B&T Air APC9K SD2の分解レビューは以上になります。
とりあえず次は組み立てながら調整をしていこうと思っています。
箱出し時点でフルオートの挙動が怪しいのは何とかしたい所ですし、バレル周りも少し手を加えようと思っています。

今回は初回に一気に色々とやるのではなく、段階を踏んでちょっとずつ気になった箇所を弄っていく事になると思います。

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