SOTAC製のCADEX タイプ ロープロファイル フリップアップ NVGマウント(DE)のレビュー
記事作成日:2024年10月17日
友人が『SOTAC CADEX タイプ ロープロファイル フリップアップ ナイトビジョンマウント デザートカラー(SOTAC-TK-009-DE)』を購入したので借りてレビューします。
こちらの製品は『CADEX DEFENCE LOW PROFILE FLIP-UP MOUNT』を模した製品になります。
おなじみのハードケースの中にマウントが入っているだけのシンプルな内容物です。
SOTAC CADEX タイプ ロープロファイル フリップアップ ナイトビジョンマウント デザートカラー
外観と調整範囲の紹介
マウント本体はこんな感じ。
質感、色味はかなり良い感じで下地処理からしっかり行われている感じがあります。
アルミの材質は6061、表面処理はアルマイトです。
重量は204gとちょと重め。
特にライセンス品とかでも無いですが、刻印周りもしっかり入っています。
Wilcox系のNVGシュラウドに対応、ロックは底部の突起で行われ、ガタ取り用のラバーがシュラウドとの接地面に2箇所付いています。
シュラウドの上にマウントを引っ掛けて、下部の突起でロックする一般的なNVGマウントの仕様です。
マウント基部は2本のネジによって固定されており、受け側のネジ穴は6個。
高さはマウント基部側で2段階、受け側で3段階の調整が出来るようになっています。
こんな感じで、上側のネジ穴を使うか下側のネジ穴を使うかを選ぶ事が出来ます。
更にロックボタンを押しながら基部をスライドさせる事でワンタッチで上下の調節が出来ます。
基準となる高さを決めた後の微調整はこのボタンで微調整を行うのが良いでしょう。
上下の調整幅はかなり広く、こんな広さが必要かと思える程度には調整幅が広いです。
スイングさせるには左側面に付いているボタンを押しながら行います。
このボタンの操作性も悪くはなく、程よく硬いボタンでした。
マウントを展開させるとこんな感じ。
尚、ボタンを押す必要があるのは展開させる時だけで、跳ね上げる時はボタンを押す必要はありません。
右側のヒンジ近くにはマウントの角度を調整する為のレバーが付いています。
このレバーを回す事で、このように角度を調整する事が出来ます。
レバーは程よく固く、勝手に緩んだりしてしまうような事は無さそうです。
ダブテールマウントはこんな感じ。
前後位置の調整(アイレリーフに合わせた位置調整)はダブテール固定部の左脇に付いているボタンを押しながら行います。
引っかかりも無くスムーズに動かす事が出来ますし、定位置でちゃんとロックがかかります。
ダブテールのロックボタンは前側に伸びている板で、押す事でロックが解除されます。
また、本製品はダブテールの個体差によるガタツキを緩和させる為の調整機能も備わっています。
更に、磁石が埋め込まれておりアームの脱落を検知、電源をカットする仕様に対応しています。
ダブテールのガタツキ調整は、2本の六角穴付きボルトを少し緩めた状態でダブテールを取り付け、側面のイモネジを回します。
ダブテールがガタつかない程度に締め込んだら緩めておいた六角穴付きボルトを締め込み、固定します。
こんな感じで動かす事が出来ます。
この調整幅も十分過ぎる量があり、個体差の問題は基本的に解決出来そうですしWilcox製じゃないメーカーのダブテールへの取り付けも問題無く行えるでしょう。
手持ちのWilcox製Jアームとの相性は問題なく、ガタツキ無くしっかり固定させる事が出来ました。
しかし、ロックレバーが少し緩いというか柔らかいせいか、NVGを強く引っ張ると抜けてしまう事が分かりました。
簡単に外れるような事は無さそうですが、ぶつけた衝撃とかで脱落する可能性は否めないかなといった感じです。
NVGシュラウドへの取り付けについて
NVGシュラウドに取り付けていきます。
取り付け先はWilcox製のシュラウドで、ガタツキも無くしっかり固定する事が出来ました。
こちら側は引っ張ったりしても簡単に外れるような事はありませんでした。
展開時と跳ね上げた時の見た目はそれぞれこんな感じ。
Wilcox製Jアームの取り付けについて
Wilcox製のJアームが付いているPVS14を取り付けるとこんな感じになります。
前後の調整は結構大きめな調整が可能で、目の近くまで接眼レンズを寄せる事が出来ます。
GSCI Advanced Low Profile Helmet Mount(HM-714LP-SR-D)との比較
形状がよく似ているGSCI製のNVGマウント、『Advanced Low Profile Helmet Mount(HM-714LP-SR-D)』と比較していきます。
このように細かなチェッカリングや形状が違うだけで基本的にサイズ感は同じです。
ちなみに重さはGSCIの方が30g程度軽いです。
側面はこんな感じ。
ダブテールマウント周りのサイズ感じは同じですね。
調整機構などの操作性もGSCI製と同じです。
という訳で、SOTAC製のCADEX タイプ ロープロファイル フリップアップ NVGマウント(DE)のレビューは以上になります。
販売価格が13000円〜15000円程度とレプリカとしては安くはない価格帯の製品ですが、クオリティは結構高いと思います。
ヒンジのロックも結構しっかりしてますしね。
ただ、ダブテールのロックがちょっと緩いのが気になるのでスプリングテンションを高めるとか、ちょっと加工して簡単には外れないようにするのが良い気がします。