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ITP airsoft 東京マルイ SAIGA 12K用ドラムマガジンキット(FDE)のレビュー

記事作成日:2024年11月7日

ITP airsoft様から東京マルイ SAIGAシリーズ用のカスタムパーツを計12点お送り頂いたので順次レビューしていきます。

当記事で紹介するのは『SAIGA 12-K Dram Magazine Kit FDE color』で、こちらはArmore Works製品のドラムマガジンと組み合わせて使用する、ドラムマガジンキットになります。
また、放出バルブ周りのパーツを東京マルイ サイガ純正マガジンから移植する必要があるため、本製品単体を持っていても使う事は出来ません。

内容物はこんな感じ。
ドラムマガジンの外装とリップ部、Oリング、固定ピン2本、延長ノズルです。
Oリングは大きなサイズ3つと小さなサイズ1つですが、大きなサイズ3つのうち2つは予備パーツです。

延長ノズルは真鍮製のノズルと小さなOリングが付いています。
このノズルの内側にOリングを取り付けて使用します。

Armore Works製のドラムマガジンについて

今回のレビューに際してご用意頂いたArmore Works製ドラムマガジンはWE M4 GBB用ですが、使用するのは給弾機構とガスタンク部のみで、リップ部は使用しないのでGlock用やハイキャパ用などの製品でも仕様は可能です。

Armore Works WE M4 GBB用ドラムマガジンはこんな感じ。
あくまで部品として頂いた物なので、特に詳細のレビューはしませんが、前側に付いているつまみを回してゼンマイを巻き、BB弾を巻き上げるタイプの、ガスガン用リキッドチャージ式ドラムマガジンです。

ITP製ドラムマガジンキットでは、このマガジンの巻き上げ機構やガスタンク部を使用します。

ドラムマガジンキットのパーツ構成について

という訳で、SAIGA 12K用のドラムマガジンキットを見ていきます。

冒頭でも紹介しましたが、本製品を組み立てるには下記が必要なので注意が必要です。

  • Armore Works製ドラムマガジン
  • 東京マルイ サイガ用マガジン
  • 東京マルイ ショットシェル型マガジン

また、組み立てを自分で行う必要があり、組み立て難易度はそれなりに高いです。

まず、ドラムマガジンは表面、裏面それぞれ6本の六角穴付きボルトで固定されているのでこれらを外します。
ボルトを外すとドラム部と給弾ルート部に分離させる事が出来ます。

尚、ドラムマガジンの前後は樹脂、それらをつなげている3個の柱のようなパーツと給弾ルート部はアルミです。
同じ色で塗装されており、質感も悪くはないので樹脂っぽさは無いです。

ドラムマガジンの外周には東京マルイタイプのショットシェル型マガジンを取り付ける事が出来る仕様になっています。
全部で15発のショットシェル型マガジンを使う事で外周全てを埋める事が出来ます。

BB弾を流し込む部分はこのような蓋が付いています。
この蓋を空けてBB弾を流し込みます。

基本的な仕様はこんな所です。

ドラムマガジンキットの組み立てについて

という訳で、AW製ドラムマガジンと組み合わせ、ITP Airsoft製ドラムマガジンキットを組み立てていきます。

まずはAW製ドラムマガジン側の給弾ルート部を外します。

ガスタンクとの気密を取るためのOリングを取り付けます。
尚、ITP製のOリングとAW製Oリングは若干硬度が違う程度で、試しに双方のOリングを使って気密チェックをしてみましたが、どちらのOリングを使っても気密は取れていました。

続いて、ITP製マガジンの給弾ルート部の左右に付いている羽みたいなパーツを外し、AW製マガジンと連結させます。

続いて、東京マルイ サイガ12K純正マガジンを分解、ガスタンク部と放出バルブ部を分離させます。
ここには空撃ちモードや最終弾検知の機構が存在し、ドラムマガジン化するには不要な物が付いていますが、これらのパーツは特に外す必要はありませんでした。

ここにもOリングが付いていますが、このOリングはかなり傷付いている状態だった為ITP製付属のOリングに交換した方が良いです。
というか、硬度が異なっている上にOリングのサイズも結構違っているので交換した方が良いでしょう。

左がITP製Oリング、右が東京マルイ純正Oリング

Oリング交換後、ITP製の給弾ルートと合体させ、ピンを撃ち込みます。
ピン固定式のガスタンクを組み立てた事がある人なら分かると思いますが、この作業は地味に大変な上に失敗すると最悪マガジンが破損するので注意が必要です。

この作業があるので組み立て難易度は少々高めだと思います。

最後に東京マルイ純正マガジンのリップ側に付いているBB弾を抑えるパーツを移植します。

ITP製のリップ側のパーツを外し、移植します。

尚、AW製ドラムマガジンとITP製の給弾ルート部+東京マルイ製の放出バルブ部を取り付けたタイミングでガス漏れの確認をしておいた方が良いと思います。
また、この時点で動作させる事自体は可能なので、動作テストまでしてしまった方が良いでしょう。

取り付けはかなりタイトめで、最初のうちはスムーズに入りませんでしたが暫く抜き差しをしていた所、慣れてきてスムーズに抜き差し出来るようになりました。

気密はもちろん基本的な動作や射撃において、特に問題が無かったので、ドラムマガジンキットの組み立てを進めます。
ドラムマガジンキットの外装に組み立てたドラムマガジンを取り付けます。

後はショットシェルを並べて蓋を閉じるだけです。
手持ちのショットシェル型マガジンはCYMA製の物が2個しか無かったのでとりあえず2個付けました。

ショットシェルが無いとAW製ドラムマガジンの外装がむき出しになるので、身が目が微妙な感じです。
基本的にショットシェルは並べた方が良いでしょう。

ガス無し、弾無しでショットシェルマガジンを2個だけ入れた状態の重量は1900g
ここにガスを満タンにし、BB弾も入れると普通に2キロは超えるでしょうね。

弾を流し込むには蓋を空けて、更に内側に付いているAW製ドラムマガジン側の蓋も空けます。
ドラムマガジンキットの外装にもちゃんとAW製ドラムマガジンの蓋を逃がす為の窪みが用意されています。

注入バルブの位置は写真赤矢印部。
かなり奥まった位置にあるので、付属の延長ノズルが必要になります。

ゆっくりガスを充填しようとすると延長ノズルとガスタンク側のノズルの隙間から吹き出してしまうので、グッと押し付ける感じで勢いよくガスを充填する事でスムーズにガスを充填させる事が出来ます。

尚、外部ソースアダプターを使う場合は根本からチューブを繋ぐタイプの物であれば問題無いとは思いますが、カプラソケットを使って連結させる仕様の場合は使えないと思います。

12ゲージシェルの空薬莢の取り付けについて

外周全部をショットシェルで埋めてあげないと見栄えが良くない感じですが、かと言って残りの13発、ショットシェル型マガジンを買ってくるのも何な勿体ない感じがしたので、12ゲージショットシェルの空薬莢を買ってきました。
全部使用後そのまま、シェルの先端が開いている状態の物です。

先端が開いている状態の12ゲージショットシェルの長さは東京マルイのショットシェル型マガジンより少し短い程度なので、多少調整すれば使えるかなと。

シェルの長さが足りない分として、厚さ3mmのゴム板をマガジン内側に貼り付け、シェルを並べました。

これで蓋を閉じると綺麗にシェルが並びます。
ただ、少しガタつくので、恐らく4mmのゴム板の方がピッタリなサイズだと思います。

真横から見るとショットシェルとの間にAW製ドラムマガジンの赤いパーツの色が見えます。
AW製ドラムマガジンには黒色の製品もあるので、そっちの方が見栄えが良いかも知れないですね。

後ろ側はこんな感じ。
ファイアリングピンの窪みが付いているプライマーではありますが、ショットシェル型マガジンを使うよりも見栄えは良い気がします。

ちなみに、ショットシェルを並べた時の重量は1996gになりました。(動作テスト用に入れたガスが少しだけ入っている状態です)

サイガ12Kにドラムマガジンを取り付けた状態の見え方について

という訳で、シェルも並べ終わったドラムマガジンを東京マルイ サイガ 12Kに取り付けます。

尚、同社製のSAIGA 12K用フルオートコンバージョンキット付属のマグウェルプレートを取り付けている状態ですが、ギリギリ干渉しない感じで、問題なく組み合わせることが出来ます。

かなり巨大なドラムマガジンなので見た目の主張はとても激しいです。
威圧感は半端じゃないですね。

真横から見るとこんな感じ。

動作と初速について

という訳で、ガスを入れて動かしてみます。

色々動作検証をしていた際に気づいたのですが、若干ノズルとガスルートパッキンとの干渉がある為、シリコンスプレーをガスルートパッキンに塗布した状態で動かさないとたまにボルトの閉鎖不良が起きていました。

その問題さえ解消させれば何の問題も無く動作させる事が可能で、大容量なガスタンクを活かした安定した動作をさせる事が出来ました。
室温20度の状態でここまでフルオートを撃ちまくっても息切れする感じがありません。

また、給弾周りの問題も特に無く、純正マガジンと同等の動作が出来ている感じでした。

初速の変化も大きな変化は無く、常温状態で64m/s程度の初速(HFC134A、東京マルイ 0.20g樹脂弾使用)がありました。


という訳で、ITP airsoft 東京マルイ SAIGA 12K用ドラムマガジンキット(FDE)のレビューは以上になります。

引き続き他のパーツのレビュー記事も投稿していく予定です。

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