Apple Watch Series 10付属の充電器と従来の充電器をUSBテスターを使って比較してみた。
記事作成日:2024年11月18日
Apple Watch Series 10を購入してからずっと昔の充電器(初代Apple Watch付属の充電器)を使ってきたのですが、Series 10付属の充電器(高速充電器)に切り替える事にしました。
高速充電に関する説明を見ると、『Apple Watch Series 10 の場合は 30 分ほどで 0 パーセントから 80 パーセントになります。』と記載されている事から、かなりの速度で充電出来る製品のようです。
古い充電器でも3〜4時間あれば満充電になるので、そこまで不満は無かったのですが、あまりにバッテリーの持ちが良すぎる事から充電を忘れる事が度々あったので、この充電器を使う事にしました。
こちらの高速充電器を使用するには、
- Apple 製の 18W、20W、29W、30W、35W、61W、87W、または 96Wの USB-C 電源アダプタ
- 5W 以上の USB Power Delivery (USB-PD) に対応する他社製の互換 USB-C 電源アダプタ
が必要になります。
充電器本体はこんな感じ。
従来の充電器は樹脂製でしたが、本製品はアルミで囲われています。
充電面側面には色々なアイコンが入っています。
従来品はUSB-Aでしたが、こちらの充電器はUSB-Cになっています。
という訳で、初代Apple Watchの頃から使っているSpigenのスタンドに取り付けます。
寸法自体は同じなので、問題無く取り付ける事が出来ました。
実際従来の充電器とSeries 10の充電器でどの程度違いがあるのかを比較する為に、テスターを買ってきました。
USB-AとUSB-C、micro USB-Bに対応しているデジタルテスターで、3.6V〜32Vの電圧と、最大8Aまでの電流計測が可能になっています。
十字形になっており、USB-Aの入力はUSB-Aの出力、USB-Cの入力はUSB-Cの出力にしか流れません。
尚、micro USB-Bの入力はUSB-Aの出力になります。
micro USB-Bへの出力をするには付属のUSB-A to micro USB-Bコネクタを使用します。
差し込むと計測が行われます。
デフォルトの表示は電圧と電流が横並びになっており、下にワット数や抵抗値、温度、経過時間などの情報が並んでいる状態で、暫く時間が経過すると電圧値、電流値、ワット数が大きく縦並びになる表示に切り替わります。
このシンプルな表示はどのモードでも共通で、一定時間の経過で切り替わるようです。
表示切り替えを行うと、このような表示にも出来ます。
電圧、電流、ワット数などが簡潔にまとまっている表示はこんな感じ。
また、電圧・電流値、ワット数のグラフ表示も可能です。
グラフは0.5秒おきに更新されていきます。
色々設定を行う事も可能です。
ボタンを長押しする事で設定画面に入る事が出来ます。
という訳で、こちらのテスターを使って実際に流れている電流を計測していきます。
まずは従来型の充電器。
最初のうちは0.1A程度しか流れていませんでしたが1分程度経過すると0.25〜0.35A程度が安定して流れるようになっていました。
続いてSeries 10付属の充電器。(高速充電器)
こちらも最初のうちは0.1〜0.2A程度でしたが直ぐに0.8〜0.9A程度の電流が流れていました。
暫く放置してみましたが、バッテリーの充電が80%程度になると電流値が下がり、ゆっくりしか充電しないようになりました。
というより、殆ど充電していない感じでした。
恐らくバッテリーの保護の為に充電速度が極端に抑えられているのだと思われます。
という理由で、Apple Watch Series 10付属の充電器と従来の充電器の比較はこんな所でした。
従来品と比べると実測で大体4〜5倍程度の速度で充電できていたり、満充電近くになると充電速度の調整が行われバッテリーへの負担を低減させるなどいろいろ考えられて作られている充電器といった感じでした。