
2個目のAN/PVS14A2を購入しました
記事作成日:2025年10月20日
6年前にAN/PVS14A2を購入、初めて第3世代ナイトビジョンを手にした訳ですが、先日2個目のAN/PVS14A2を購入しました。
元々TWIN TACOS TACTICAL製のハウジングの発売に合わせて新たに管を調達しようと思っていたのですが、丁度良い出物があったので購入しました。


今回購入した製品はPVS14A2ハウジングにCarson製と思われる対物レンズと接眼レンズが搭載されています。
増倍管はL3/Litton製で2008年6月製造の緑管(MX-11769/UV NSN:5855-01-504-4590)が入っている個体になります。
若干のブラックスポットがありますが、ほぼ気にならないレベルの物に感じましたし、見た感じ特に像の異常も無さそうだったのと、ハウジングの状態も良い物だったので今回購入する事にしました。
特に言う事は無いですが、自分が以前購入したPVS14A2と異なる点がある所は比較しながら外観を紹介していきます。
対物レンズ側はこんな感じ。
使ってると結構傷とか入ってくる物ですが、気になるような傷はありません。



自分が以前購入した個体(写真右側)と比較するとこんな感じ。
電池収納蓋の固定部の形状やゲイン調整ノブのスリットのデザインなどが違っている事が分かります。
このあたりは製造ロットによって変わるようですね。

バッテリーボックスはこんな感じ。
自分が以前購入した個体に比べて電池アイコンの大きさが小さいです。
また、蓋の所に付いているOリングの色も違っています。(新しく買った個体は水色、以前購入した個体は青色)


尚、バッテリー収納蓋の内側はこんな感じ。
ちょっと汚れはありますが、かなり綺麗な状態だと思います。

マウント基部はこんな感じ。
ここに関しては違いは無さそうに思えます。


電源ノブはこんな感じ。
ON/OFF切り替えはつまみを回すだけ、IRイルミの点灯はノブを引っ張りながら回す仕様です。
不意にIRライトが点灯する事の無い設計のノブで、回す際のクリック感が良く、個人的にはスイッチ式よりもこっちの方が操作感は好きです。


このノブの印はステッカーなのですが、印字されている文字の大きさが違っていました。
また、ノブの滑り止めの凹凸のサイズや形も少し違っていますね。

接眼レンズ側はこんな感じ。
アイカップ取り付け用のリングが付いています。
実際に使う際には外しちゃうんですが…。



レンズコーティングは見ての通り、結構違っていました。(左が今回購入した個体、右が前から持っていた個体)
レンズコーティングに関しては外注先のメーカーによって変わってくるらしいです。
写真右側の青紫色系のコーディングはFUJINONレンズの特徴のようです。

対物レンズの動きが非常に渋かったので、とりあえず分解。


全体的にOリングや可動部にグリスが全く塗布されておらず、グリップ力が高すぎる状態になっていたのでグリスを塗布しました。(回すとギュギュギュと音が鳴るレベルだった)
接眼レンズ・対物レンズのOリングとネジ山部、電池ボックスのOリングにシリコングリスを塗布しています。



また、接眼レンズの色味をあわせる為にG14に付けていたCarsonレンズを移植しました。
別に移植しなくても良いのですが、ほんの僅かに自分が今まで使っていたPVS14と色味が違って見えるのが気になったので、どうせなら色味を合わせようと思い接眼レンズを交換しました。

という訳で、手持ちの2個のPVS14で見え方を比較していきます。
まずはよく被写体として使っているパッチパネルから。
中央付近に蓄光・蛍光のパッチを貼っています。


動画でも撮ってみました。
旧→新→旧の順番で撮影しています。
明るさもノイズの感じもほぼ同じ。
パッチの細かな文字を見ても、解像度もかなり近しい気がします。
なお、IRライトを点灯させるとこんな感じになります。
若干今回購入した個体の方が明るいかな?と思いますが、覗き方の若干の違いでも変わるので正直誤差のような気がします。


なお、前から持っていたPVS14は外側に少しブラックスポットが存在するのですが、今回購入した個体はブラックスポットがほとんど気にならないサイズの物しかありませんでした。(全く無い訳では無いが、使う分には特に気にならない)
なお、解像度の高い増倍管だとハニカム構造が見えるらしいのですが、これは前から持っていたPVS14も今回購入したPVS14も両方ともハニカムがうっすら見える個体でした。
もっとバキバキに明るくて解像度の高い個体だともっとハッキリとハニカムが映るんですが、自分の個体は両方ともよーく見るとうっすら見える程度ですね。


スペックシートが無いので、この2つの管が実際どの程度の性能なのかは分かりませんが、見比べた感じかなり近しいスペックなんじゃないかなと思います。
双眼運用するにあたっては、スペックの近しい物同士で組み合わせた方が良いので、この個体を購入出来て良かったかなと思います。
なお、先日修善寺 虹の郷にて開催されたファスガン夜戦ゲームで使ってきたので、ついでに暗がりで撮影してきました。(PVS14双眼運用)

虹の郷夜戦を経験してる人なら分かると思いますが、『イギリス村』から『伊豆の村』に繋がる階段はこんな感じで見えます。


ここ、虹の郷の中では1位、2位を争う暗がりポイントなんですが、ハッキリ見えています。
という訳で、PVS14が2台になったので、今後はPVS14双眼運用が出来るようになりました。
当初の予定ではもう少し後に買う予定だったんですがね…。
まあ、ナイトビジョンに関しては自分が欲しいスペックの、丁度良い出物があったタイミングで買うのが良いでしょうし、丁度良いタイミングで虹の郷のファスガン夜戦があったので、この機会に買っておこうと思い購入した次第です。