
東京マルイ EVOLTで社外製LiPoバッテリーを使えるようにする変換アダプターと延長ケーブル、ストックチューブキャップのレビュー
記事作成日:2026年1月26日
東京マルイ EVOLT M4A1に搭載されている電子トリガー、M-SYSTEM タイプIIにはMR30の3端子を使用したバッテリーの監視機能が必須になっており、同社製のMS・LiPo以外の選択肢が無くなっていましたが、遂に社外製LiPoバッテリーを使えるようにする為の変換アダプターが登場しました。
今回はGlobamillさんが販売を行なうRE VOLTAGE製品をお送り頂いたので、紹介していきます。
当記事で紹介するのはEVOLT用変換アダプターとストック後部からのバッテリー挿入を可能にする延長ケーブル、バッテリーの配線逃がしに便利なストックチューブキャップもお送り頂いたのでまとめてレビューしていきます。

尚、全製品は全てGlobamillさんのメルカリショップ『RADIO SHOP』から購入する事が可能で、延長ケーブル+ストックチューブキャップはフェローズさんの方でも取り扱いがあるとの事です。
RADIO SHOP(メルカリショップ)を見るhttps://jp.mercari.com/shops/profile/GQLQqsEktQQyLX3KPYFD7S
EVOLT用変換コネクターについて
という訳で、変換コネクターはこんな感じで、販売価格はストックチューブキャップのセットで2500円程度の予定との事です。
パット見、MR30の両端をXT30の+/-に接続しているだけのように見えますが、MR30側に付いている熱収縮チューブの中に極小のチップが組み込まれており、これによりEVOLTでの使用を可能にしています。



EVOLT用変換コネクターを使用するには、EVOLT M4側のバッテリーコネクタに繋ぎ、そのままストックチューブ内を通して後ろ側に出します。



ストックチューブ後部から出た端子に、LiPoバッテリーを繋ぐだけ。
LiPoバッテリーは7.4Vかつ一般的なストックチューブインサイズであれば使用が可能です。


スタンダード電動ガンに付いているストックチューブ固定基部や物理ヒューズなどが無いのでバッテリーの収納は楽ですね。
延長ケーブルについて
延長ケーブルの方は、単純にMR30コネクタを延長するだけの製品になります。
この延長ケーブルを使用する事で、MS LiPoバッテリー スティックタイプをストック後部から挿入する事が出来るようになる外、MS LiPo スタンダードタイプを使用する事も出来るようになります。



ストックチューブキャップについて
ストックチューブキャップはこんな感じで、3Dプリント製のキャップになります。
東京マルイ純正のストックチューブキャップと置き換えて使用する物で、純正キャップと違い内側が大きく窪んでいるので、配線を逃がす事が出来る仕様となっています。
また、外側が六角形になっており純正のキャップよりも回しやすくなっているのも特徴です。



東京マルイ EVOLT M4A1のストックチューブに取り付けるとこんな感じ。
3Dプリント製ですが精度の問題は無く、スムーズに取り付ける事が出来ました。


このストックチューブキャップの便利な使い方は先述の通り配線逃がしに使う事です。
このようにストック後部から入れたバッテリーの配線を少し飛び出した状態にしておくと、バッテリーの取り外しもしやすくなって良いです。

しかし、この状態では東京マルイ純正のストックチューブキャップで閉じる事は出来ないですし、このまま使用するとストックチューブ内に汚れが入ったり、ストックを片付けする際にケーブルを押しつぶしてしまったりして良くないです。
このストックチューブキャップを使用する事で、ケーブルを少し飛び出させた状態でもストックチューブの後ろ側に蓋をする事が出来ます。

尚、少し飛び出したような見た目にはなりますが、純正のブッシュマスタースタイルの伸縮ストックでも、ストックチューブキャップがバットプレートから飛び出すような事は無く、使用上の問題はありません。


MS LiPoバッテリーと社外製バッテリー使用時の比較
という訳で、EVOLT用変換コネクターや延長ケーブルを使用してMS LiPoバッテリーと社外製LiPoバッテリー使用時の比較をしていきます。
まず、比較するバッテリーは『MS LiPo(スタンダードタイプ/スティックタイプ)』、『nano-tech 7.4V 1000mAh 20-40C』、『DCI Guns 7.4V 1000mAh 25-50C』、『RE Voltage 7.4V 1200mAh 45-90C』、『SFA 7.4V 1500mAh 85-150C』です。


MS LiPoは東京マルイから現時点で発売されている2製品、社外製LiPoバッテリーの方は一般的なストックチューブインサイズで、出力の異なる4製品を用意しました。(11.1VはM-SYSTEMが対応していないので、7.4Vのみ用意)
尚、バッテリーは全て満充電状態にしています。
検証機はEVOLT M4A1…なんですが、ほぼ箱出しどノーマル状態の物になります。(動作検証用のEVOLT本体もご提供頂きました)

自分のEVOLT M4A1は色々検証や内部パーツの入れ替えなどで分解・組み立てを頻繁に行い一部はグリスも変更してしまっており、もはや箱出しとは言えない状態になっておりますので、検証機をお借り出来たのは良かったです。
今回の検証ではフルオートの発射サイクルの変化と、音声解析を使ってセミオートのギアの引き始めからピストン打撃までの時間を比較検証、セミオートのレスポンスがどの程度変化するのかを見ていきます。
尚、検証に使用したBB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾で、検証時の室温は20度です。

MS LiPoバッテリー使用時の発射サイクルについて
という訳で、まずはMS LiPoバッテリーから(電圧は8.35V)。
EVOLT M4A1用として発売されているスティックタイプを、テイクダウンしてロアレシーバー内側から入れるという、マニュアル通りの使用方法で使った場合の発射サイクルは毎秒16.6発でした。


続いて、延長ケーブルを使用した際に変化があるのかも確認しましたが、毎秒16.6発と変化は無し。


MS LiPo スタンダードタイプ(電圧8.38V)は延長ケーブルを使わないとEVOLTには物理的に接続する事が出来ないので、延長ケーブル装着時のみの検証となります。
発射サイクルは17.5発と、スティックタイプよりも1発弱高い発射サイクルとなりました。


これはセルのサイズに伴うCレートの向上と内部抵抗が少ない事が原因かと思われます。(気温が低い環境だと顕著に出る奴)
という訳で、MS LiPoバッテリー使用時の情報がまとまりました。
スティックタイプ使用時の発射サイクルは毎秒16.6発、スタンダードタイプ使用時の発射サイクルは毎秒17.5発です。
社外製LiPoバッテリー使用時の発射サイクルについて
続いて、社外製LiPoバッテリーを使って発射サイクルを測っていきます。
まずはnano-tech 7.4V 1000mAh 20-40Cです。
こちらは手持ちのストックチューブインサイズの中でもっともCレートが低く、内部抵抗も高いLiPoバッテリー(いわゆる、スペックが一番低い)で、電圧は8.29V、内部抵抗は104Ωです。
結果、発射サイクルは秒間14.8発とMS LiPo スティックタイプ使用時よりも1.8発も発射サイクルが遅くなりました。



続いて、DCI Guns 7.4V 1000mAh 25-50Cです。
こちらの製品はこの薄さとしてはかなり優秀なLiPoバッテリーで、個人的に使用頻度が一番高いLiPoバッテリーです。
電圧は8.41V、内部抵抗は65Ωです。
結果、発射サイクルは秒間16.5発とMS LiPo スティックタイプとほぼ同じ発射サイクルになりました。



続いて、RE Voltage 7.4V 1200mAh 45-90Cです。
こちらは先述の2製品よりもアンペア数とCレートが高い製品で、7.4V仕様のトレポンやちょっと負荷重めなものの、11.1Vを使う程では無い電動ガンで便利なバッテリーです。
電圧は8.43V、内部抵抗は34Ω(かなり優秀)です。
結果は毎秒17.8発と、MS LiPo スタンダードタイプを少し上回る発射サイクルが計測されました。



最後にSFA 7.4V 1500mAh 85-150Cでの検証です。
こちらは手持ちのストックチューブインサイズ LiPoバッテリーの中では一番Cレートが高い物で、定格85V/バースト150CものCレートがあり、厚みが3セルLiPo並の分厚さがあり、EVOLTのストックチューブに入れるにもかなりギリギリのサイズでした。


電圧は8.4V、内部抵抗は27Ω(かなり優秀)です。
結果は秒間18.2発と非常に速い発射サイクルを記録しました。



尚、検証で40発連射しましたが、ピストンクラッシュするような気配は無く、この程度のサイクルであれば問題は無さそうですし、この後も撃ち続けていましたが特に問題は無さそうでした。
※モーターを変更してより高い電流要求が発生すると話は変わってくるかも知れません。
セミオートのレスポンスの変化について
続いて、セミオートのレスポンスの変化についても計測したので紹介します。
好感度なセンサーやハイスピードカメラとか、そういう機材を使った方が計測としては良いんですが、そんな機材は持ってないので、音声データによる解析です。
まず、セミオートの動作の様子を録音し、どのタイミングでモーターが回り始め、ギア回転してピストンを引き、ピストンが解放され、ピストンが前進仕切るかを調べました。
モーターの回り始めのタイミングを合わせて並べ、ピストン打撃の瞬間を比較し、これを『レスポンスの比較』とします。
尚、ギアの停止位置をバテリーごとで安定させる為に数発セミオートで動作させた後で取った記録になります。
画像の赤線部分がピストン打撃の瞬間です。
画像の左端が0秒(ギア回転開始)、画像右端が0.120秒のタイミングになります。

まず、データは先述のフルオートの発射サイクルの結果と基本的には同じで、MS LiPoスティックタイプとDCI Guns 7.4V 1000mAh 25-50Cのレスポンスはほぼ同じ、MS LiPo スタンダードタイプとRE Voltage 7.4V 1200mAh 45-90Cのレスポンスはほぼ同じといった感じで、東京マルイ純正LiPoバッテリーと社外製バッテリーの比較は出来たかと思います。
そして、SFA 7.4V 1500mAh 85-150Cが、ずば抜けて速いといった感じの結果となりました。
とは言え、0.01〜0.02秒差とかその程度ではありますが…。
尚、nano-tech 7.4V 1000mAh 20-40Cはだいぶもっさりしてますね…。
動作の様子を比較してみます。
一応、全部のバッテリーで撮影はしたんですが、基本的には比較していてもよく分からなかったので、その中でも分かりやすいと感じた、MS LiPo スティックタイプとSFA 7.4V 1500mAh 85-150Cを紹介します。
尚、LiPoバッテリーを変更する事でギアの回転速度に影響が出る事から、テイクダウンさせて動作させた時に気をつけないといけない事があります。
それが、タペットプレートを元に戻す作業です。
MS LiPoバッテリーを使用している場合はセミオートで撃つ事で、セクターギアが写真のような位置で停止するので、指でタペットプレートを定位置に戻してやれば戻ります。


しかし、MS LiPoバッテリーよりも出力の高いバッテリー(SFA 7.4V 1500mAh 85-150C)を使用していると、セクターギアが写真の位置まで回ってきてしまい、タペットプレートを戻す事が出来なくなってしまいます。
この場合、セクターギアを指でグッと押して逆回転させてやる必要があります。


この現象はテイクダウンをしながら動作させた時(無負荷状態)にのみ起きるので、普通にアッパーと組み合わせた状態で動かしても、ギアの回転数はそこまで高くならない事もあってか、特に問題はありませんでした。
オマケ:ニッケル水素バッテリーは使えるのか?検証
という訳で、LiPoバッテリーが使えるようになったのでそれ以外のバッテリーはどうなのかも一応確認しました。
今の時代、ニッケル水素を使ってる人は少ないとは思いますが、ショップの人曰く未だにバッテリー本体は売れてるらしいので、意外とまだ需要があるっぽいです。
今回使用するのは東京マルイのニッケル水素バッテリー Mini-S 1300mAhです。
我が家にある唯一のニッケル水素バッテリーで、殆ど使いませんが過放電防止の為に大体1年〜1年半に1回の頻度で満充電しています。
満充電状態にして検証する為に、再度充電しました。
電圧は10.44Vになりました。


端子も純正のタミヤコネクターのままなので、変換をしてXT30に繋ぎます。
結果は電圧異常のエラーで動作しませんでした。


ニッケル水素バッテリーの使用は次世代MP5では許されているので、やはりEVOLT M4に組み込まれているM-SYSTEM タイプIIは次世代MP5の初代M-SYSTEMから電圧の判定も変わっているようですね。
エラーの内容から察するに、恐らく電圧の高さで弾かれているので、8.4V位まで電圧が下がれば使えるのかも知れませんがニッケル水素バッテリーにおける8.4Vはほぼ残量が無い状態か、相当バッテリーのセルがヘタった状態なので、実用的では無いでしょう。
という訳で、東京マルイ EVOLTで社外製LiPoバッテリーを使えるようにする変換アダプターと延長ケーブル、ストックチューブキャップのレビューは以上になります。
EVOLTは逆回転のモーターが付いていますが、通常のブラシモーターであれば+/-を逆向きに接続(モーター側の接続端子の話し)する事で既存のブラシモーターが使えますし、EVOLT用のブラシレスモーターの開発も行われているようなので、それらと社外製バッテリーを組み合わせる事で、より好みに合わせたセッティング、使い方が出来そうです。

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