
Grec-X NVD MISSION RECORDER PVS-14用 ナイトビジョンレコーダーの設定について調べてみた
記事作成日:2026年7月1日
以前、『Grec-X NVD MISSION RECORDER PVS-14用 ナイトビジョンレコーダー』という製品をレビューし、その後も何度か使っており概ね満足はしているのですがいくつか不満点もあります。


一番大きい問題は動画が5分(厳密には5分1秒)ごとに分割されるという仕様で、毎回結合するのが面倒というのが大きいです。

更に、この5分1秒の『1秒』が厄介で、次の動画は1つ前の動画の最後約1秒(ぴったり1秒という訳では無い)前から始まるので、綺麗に繋ぐには約1秒分削らないといけないです。
そうじゃないと5分ごとに動画が1秒だけループするという変な動画になってしまいます。
実際に分割された動画を結合したものがこちら。
5秒〜6秒目がループしています。
レコーダーの分解と中身の基板について
「どうせ既製品のレコーダー使ってるんだろうから、バラしてみて設定出来そうならやってみよう」と思い、とりあえず分解してみました。
尚、Grec-X NVD MISSION RECORDERのハウジングは外側から見えるネジを4本を外すだけで分解可能です。

バッテリーはどうやら1セル仕様の3.7V(恐らくLiPo)のようで、圧入されてしまっているので簡単には取り外す事が出来なさそうでした。
セルのサイズに対してスペースが狭く、ハマってしまっている状態なので引っ張ろうとすると配線や基板を損傷させてしまう可能性があります。
バッテリーを取り外すにはハウジングに穴を開けて棒などで押し出す必要がありそうです。


カメラ側はこんな感じで、やはり汎用的な基板が組み込まれているようで、使われていない端子やボタンも沢山ありました。

基板の表裏はそれぞれこんな感じ。


Grec-X NVD MISSION RECORDER PVS-14用 ナイトビジョンレコーダーの機能として使用されているのは、
- micro USB端子
- micro SDカードスロット
- 側面のボタン1つ
- マイク
- カメラ
位なのですが、実はmicroHDMI端子やWiFiアンテナ用の端子、ボタンに関しては4つも付いていました。



使用されているチップセットや基板のレイアウトから察するに、MATECam製の基板が使われているように思えます。
こちらはMATECam X1という製品なのですが、見ての通りそっくりです。(WiFiモジュールが装着されていたり、電源用のコネクタが付いているという違いがあるだけ)
ちなみに、基板単体だと11,180円でした。


そして、これを採用しているレコーダーの説明書とかそもそもこの基板自体の説明書を参考にすれば良いのでは?と思いました。

基板本来の機能と撮影モード切り替えについて
という訳で、まずは分解した状態で電源投入です。
Grec-X NVD MISSION RECORDERのハウジングに入れた状態でもインジケーターLEDの点滅は確認出来ていたのですが、同じLEDが点滅していたのではなく基板の色んな所に設置されているLEDが順番に光ってたんですね。
WiFi関連のLEDなどが点灯していない事を見るに、起動時に各機能のチェックを行っているのかも知れないですね。
という訳で、設定を確認していきます。
まず、MATECam X1は、
- 4K(3840x2160px)@24FPS
- 2.7K(2704x1520px)@30FPS
- 1080P(1920x1080px)@60FPS
- 720P(1280x720px)@60FPS
- 480P(640x480px)@60FPS
- 180P(320x180px)@24FPS(タイムラプス)
の動画撮影に加え、4640x3480pxの写真撮影に対応しています。
どうやらWiFiアンテナを取り付けてスマホアプリから設定を行う事でもっと細かな設定が出来るようなのですが、WiFiアンテナは外されていますし、仮に買ってきて付けたとしても技適的にNGでしょう…。
録画設定を切り替えるには、電源ボタンの下側に付いているボタンを押します。
このボタンを押していくと順番に設定が切り替わり、インジケーターの位置が変わっていきます。
どのインジケーターがどの設定に適応しているかは、既製品のレコーダーを見れば分かりやすいです。
インジケーター上側左が4Kで右に行く事に解像度が下がっていきます。
左下は静止画撮影、その横はタイムラプスです。


尚、これらの設定を行っても電源を切るとリセットされてしまい、再起動時にはFHD撮影になってしまいます。
実際に録画されたデータについて
映像や写真はどんな感じなのか、確認してみます。
まず、SDカード内にPHOTOとVIDEOというディレクトリが作られ、それぞれにデータが格納されます。


静止画の解像度は4640x3480px/72DPIのJPEG画像でした。(右下にタイムスタンプが押されるが日付は狂っている)
動画の方は4K〜VGA画質までそれぞれMP4で録画されています。


尚、4Kはよくある引き伸ばし系ではなく割とちゃんと録画されている印象があります。
4K設定で撮影された映像は細部までちゃんと録画されており、気になるようなジャギリやノイズは確認出来ませんでした。



その代わり、4K撮影は凄い速度でSoC(Novatek NT96660BG-H)が熱くなっていたので、あんまり常用には適してない印象も受けます。
特にGrec-X NVD MISSION RECORDERのハウジングに入れた状態だと放熱もし辛いでしょうしね…。(FHD撮影でも数十分でかなり熱くなる)
1時間程度の連続撮影には対応出来ている事は確認済みなので発熱に関しては問題無いのかも知れませんが、ヒートシンクを付けた方が良い気もします。(スペース的に無理かも知れませんが…)
設定の変更(専用アプリ使用)について
その後、レコーダーがベースになっているならアプリ連携をしなくてもSDカード経由でデバイスの設定を変更出来るのでは?と思って調べてみた所、どうやら設定ファイルを作成する為のアプリ(Windows専用)があるようなのでダウンロードしてみました。
『X1 GUI setting tool』という名前で配布されています。
アプリを起動するとMT66 Configuration Tool V1.0となっていました。

このアプリで各種設定を行ってみます。
今回行ったのは、
- 日付設定
- WiFi無効
- 日付スタンプ無効
- 録画インジケーター有効(録画時にLEDが点滅する)
- カメラを180度回転
- ループ録画無し
- デフォルト解像度を2.7Kに
- フレームレートを30FPSに(2.7Kだと最大30FPS)
- ビデオフォーマットをMP4に
- フリッカー対策60Hz(50Hzも60Hzも変わらなかった)
といった感じです。
EV(露光補正)は一旦触っていませんが、たまに白飛びする事があるのでN03とかマイナス方向に調整しても良いかも知れません。

『Create configuration file』ボタンを押すと、MT66config.binというファイルが吐き出されるので、これをSDカードのルート階層(一番上の階層)に配置します。

ちなみにMT66config.binの中身はテキストファイルになっているようなので、このフォーマットさえ分かっていればアプリを使わなくても編集は出来そうです。

SDカードに設定ファイルを入れた状態で起動すると、設定した通りの内容で撮影が開始されたので、これで無事設定を行う事が出来たようです。

そしてループ録画を無くしたお陰で5分で途切れる事も無くちゃんと長時間の録画が出来ていましたし、再起動させたりバッテリーの抜き差しなどを行っても設定が消える事はありませんでした。

約20分の映像で3GB程度のファイルサイズになるようですね。
ただし、ループ撮影を無効にした状態であっても1ファイル辺りの上限は決まってしまっているようで2.7K解像度で撮影すると28分13〜4秒で動画が分割されていました。
ファイルサイズを確認すると4.29GBとなっていたのでFAT32フォーマットの容量上限で分割されるようです。
時間ではなく容量の問題なのでフレームレートや解像度を下げて動画ファイルを軽くすればより長時間の録画も出来るという事でしょう。
尚、設定ファイルであるMT66config.binは読み込み時に削除され、本体内に設定が保存されるようなので、異なる設定を保存したSDカードを抜き差しする事で設定を切り替えるという使い方は出来ないようです。
また、本体内の設定を書き換える仕様は設定を間違えると取り返しの付かない破損が発生する可能性もあるので、注意が必要です。
それと、これも注意点なのですが分割保存が行われない為バッテリー切れやSDカード容量切れ、更にはオーバーヒートなどで録画が強制停止してしまった場合、録画中のデータがどうなるのかは正直分かりません。
恐らくですが録画中の動画ファイルは破損してしまうと思われるので、この辺りは自分で管理してあげる必要がありますね。
出荷状態の設定のように、5分ごとで分割されている場合は仮に録画中に強制停止をしてしまっても、基本的に最後の録画データが破損するだけでそれ以外は生きていますからね。
ループ撮影無効化はそういうリスクが生じるでしょう。
という訳で、Grec-X NVD MISSION RECORDER PVS-14用 ナイトビジョンレコーダーの設定を弄る方法が分かり、より使い勝手が良くなりました。