
ARCTURUS PPK20M1 AEG FEエディションのレビュー
記事作成日:2026年8月26日
三山商事株式会社様よりARCTURUS製のFEエディション電動ガン、『AT-PPK20M1-FE』をお送りいただいたのでレビューしていきます。

本製品はARCTURUS製電動ガンの上位グレードであるFEエディションの製品となっており、メーカー希望小売価格は54,800円になります。


2026年現在のARCTURUS社製品の製品グレードは4種類あり、
- MEエディション:MOSFET搭載機
- SEエディション:SE Optical ETU搭載
- FEエディション:FE Optical ETU搭載
- PEエディション:Perun製ETU搭載
といったグレードの違いがあります。
本製品はFEエディションなので『FE Optical ETU』というARCTURUSの独自ETUが搭載されています。
こちらは非常に多機能な電子トリガーで、多種多様な設定を行う事が出来る製品になります。
ETUの設定についての詳細は記事後半で紹介します。
付属品について
内容物はこんな感じで、電動ガン本体とマガジン、リアサイト、マグウェル、保証書類(上蓋に貼り付けられています)、ディーンズ→ミニコネクタの変換、工具類、クリーニングロッドなどが同梱されています。


マグウェルはこんな感じで、2本のイモネジを使って固定する仕様となっています。
固定方法については記事中で紹介します。

説明書は基本的な銃の使い方や簡単なメンテナンス方法、パーツリストなどが掲載されておりかなり分厚い冊子になっています。



電子トリガーの設定マニュアルも名刺サイズの用紙になっていますが、かなり簡易的な物になっています。
詳細はQRコードを読み取り、PDFのマニュアルを閲覧する形になります。
尚、これらのマニュアルは全て英語で記載されています。



付属のマガジンについて
本製品に付属するマガジンは同社のPP19シリーズと共用の物になります。

マガジン側面に入っている刻印はこんな感じ。
中腹部には9×19、底部にはイズマッシュ社のロゴが入っています。


リップ側とバンパーはそれぞれこんな感じ。
バンパーはスチールで出来ています。


こちらのマガジンの装弾数は95発ですが、マガジンインナーに付いているスイッチを動かす事で30発に切り替える事が可能なマガジンになります。
いわゆるリアルカウントモードへの切り替えスイッチになります。

銃本体の外観レビュー
という訳で、ARCTURUS PPK20M1 AEG FEエディションの外装を見ていきます。
本製品はPPK20をベースにAK12M1ライクなデザインになっているモデルになります。
ナイロン製ハンドガード、トリガーガード一体型のグリップ、伸縮ストックなどを取り付けた製品で、セレクターレバーもアンビ仕様で親指での操作がやりやすいデザインになっているのが特徴の製品です。


フラッシュハイダーはバードケージのような形状の物になっており、アウターバレルに固定されています。
フラッシュハイダーは緩み止めのイモネジが付いているので、イモネジを緩めてから外す必要があります。


ハンドガードは側面がM-LOKスロット、上下はピカティニーレールになっています。
一切のガタツキの無い非常に剛性の高い仕様になっています。



フロントサイトはこんな感じで、ハンドガード上面と一体型になっています。
フロントサイトガードの上部には穴が空いており、ノッチを明るく照らす事が出来るほか、上下調整ようの工具を差し込む事が出来るようになっています。

レシーバー左右はそれぞれこんな感じでここのデザインはセレクターレバー部以外はPPK20やPP19と大差ありません。
金属製フレームでいい感じの質感になっています。


マグウェル部はこんな感じで樹脂製のマグウェルがレシーバーから伸びています。


マガジンキャッチはAK系と同様にマグウェルの後ろ側に板状のレバーが付いています。


マガジンを挿すとこんな感じ。
マガジンはカチッとしっかりロックされ気になるようなガタツキはありません。

付属のマグウェルを取り付けるには2本のイモネジを使用します。
マグウェルを前方向からスライドして取り付け、イモネジを締め込んで固定します。



マグウェルを取り付けた状態でマガジンを挿すとこんな感じ。

マグウェルを取り付ける事でマガジンキャッチボタンの操作は少しやり辛くなりますが、逆に言うと誤操作防止にもなるような印象があります。


トリガー周りはこんな感じで、シンプルな三日月状のトリガーと、グリップ一体型のトリガーガードが付いています。

グリップはAK12M1で採用されている物に良く似たデザインの物で、電動ガンのAK系グリップの中ではかなり細身な部類のグリップで握りやすいです。



エジェクションポートとボルトはこんな感じ。
ボルトはレシーバーと大きく異なる質感で、表面はザラザラとした肌触になっておりダミーとは言えリアルな質感が再現されています。


コッキングハンドルを引くとHOPダイヤルにアクセスする事が出来ます。
本製品のHOPダイヤルは横方向に回すドラム式で、クリック感の無い無段階調節が可能となっています。


ただし、エジェクションポートから少し奥まった位置にダイヤルが配置されている為、ここから指を突っ込んで回すより、トップカバーを外した状態で回した方が操作性は良いです。
セレクターレバーは左右に付いており、かなり特徴的な見た目をしています。
AK系のセレクターレバーと異なり、下方向に大きく伸びたレバーによって、親指で操作出来るデザインになっています。


右手でグリップを握った際は左側のセレクターレバーを操作、左手でグリップを握った際は右側のセレクターレバーを親指で操作出来ますが、この操作はあくまでSAFEポジションをSEMやAUTOポジションにしたりする際に便利なだけで、逆向きに動かすには向いていません。
左側のセレクターレバーのポジションはこんな感じ。


右側のセレクターレバーのポジションはこんな感じ。


セレクターレバーの操作は意外といい感じで、どちらの手でもスムーズに操作が可能となっています。
ただし、操作しやすいのはあくまでSAFEポジションからSEMIとAUTOポジションに切り替える時だけで、SEMIやAUTOポジションをSAFEポジションに持っていくには少し親指を伸ばし、グリップを握り直す必要があります。
尚、SEMIやAUTOポジションをSAFEポジションにするにはグリップを握っている手の人差し指を使うとやりやすかったです。
トップカバーにはピカティニーレールが付いており、レシーバーの前後でガッチリ固定される仕様になっています。
一般的なAK系のトップカバーのガタツキ具合を知っていると、非常にしっかり固定されている事を体感出来ると思います。


付属のリアサイトはレール後部から差し込み、上部のネジを締め込んで固定します。
サイト固定時のこの一体感はいいですね。



リアサイトのピープホールはП/2/6の3種類が用意されています。
見た感じПは6と同じサイズ、2はかなり大きな穴になっています。



トップカバーを外すには、レール前側のレバーを解除してピンを抜きます。
その状態でトップカバーを後ろ側に少しスライドさせると、トップカバーを外す事が出来ます。



トップカバー内部がバッテリー収納スペースになっており、バッテリーコネクタはAmass製のディーンズになります。


ストックは特徴的なデザインの折りたたみ可能かつ伸縮可能なポリマーストックが付いています。
根本にはQDスイベルホールが付いています。


ストックはレシーバー右側に畳まれる仕様になっており、ロック解除は上部の大きめなボタンを押すだけです。



ストックを畳んだ状態の見た目はこんな感じ。

ストック中腹、底部はこのような装飾が付いています。

バットプレートはラバーで出来ており、ロックレバーもここに付いています。
左から右にかけてレバーを押し込む事れロックが解除され、バットプレートを引っ張って伸ばす事が出来ます。


ストックのポジションは全部で7段階あり、20.5mm〜26.5mm程度までの間で調整する事が出来ます。


取り付けられるバッテリーについて
先述の通り本製品のバッテリースペースはトップカバー内部になるので、一般的にはAKバッテリーやうなぎバッテリーと言われるサイズの物が適合すると思われるのですが、ハンドガード側の内径が狭く11.1V(3セル)の同サイズのバッテリーは先端が1cm程度入り込む程度で、ちゃんと納める事が出来ませんでした。
7.4Vの特に細いセルサイズの物であれば入りそうなのですが、手元に無いので未検証です。

その為、本製品で使用するLiPoバッテリーはセルの厚みが薄いストックチューブインサイズのLiPoバッテリーが良さそうな気がします。
また、配線がそれなりに長いのでバッテリーセルのサイズは1000mAh以下程度の物が良さそうです。
箱出し状態での作動性について
という訳で、箱出し状態で動かした様子を見ていきます。
7.4Vと11.1Vでそれぞれ動作させています。
気になるようなギアノイズは無く、しっかり動作している事が分かります。
出荷状態ではプリコッキングはされていないのでレスポンス自体は一般的な電動ガンと変わりないですが、アクティブブレーキは多少掛かった状態になっているので、モーターがピタッと止まる感触があります。
箱出し状態での初速と発射サイクルについて
という訳で、箱出し状態での初速と発射サイクルを計測していきます。
検証に使用したバッテリーは下記の3種、ディーンズコネクタをXT30に変換するコネクタを使用して繋いでいます。
- Re Voltage 7.4V 1200mAh 45C-90C
- Re Voltage 11.1V 1200mAh 45C-90C
- Option No1 11.1V 900mAh 20C

セミオートの初速について
HOP最低の状態での初速は90m/s程度、HOPを強くしていくとほんの僅かに初速の平均値が上がり、91m/s半ば位まで上がります。
HOP最大状態では弾つまりとまでは行きませんが、HOPの突起が大きな抵抗になっているような発射音になり、初速も下がり不安定になります。

フルオートの発射サイクルと初速について
続いて、フルオートの検証を行います。
フルオートは7.4Vと11.1Vで差が出るのでそれぞれ紹介します。(HOPは最も低い状態で計測)
Re Voltage 7.4V 1200mAh 45C-90C使用時
まず、7.4Vでの発射サイクルは秒間14.1発程度、初速のバラツキはセミオートと同様で比較的安定しています。

Option No1 11.1V 900mAh 20C使用時
続いて、11.1Vの低CレートLiPoバッテリーでの発射サイクルは秒間19.8発程度で、こちらも初速は安定しています。

Re Voltage 11.1V 1200mAh 45C-90C使用時
最後に11.1Vの高Cレートですが、30発に1発程度の頻度で極端に初速が低下する事が発生しました。
発射サイクルは22.1発まで上がるようで、このサイクルになると各部の動作タイミングが噛み合わず不安定になってしまうのかも知れません。

計測ミスか何かの位置的な問題かとも思いマガジンの残弾数を変えてみるなど、状況を変えて何度か計測を行いましたが、30〜40発程度のフルオートを5回行ってみましたがどの結果でも1〜2発、著しい初速の低下が確認されました。
FE Optical ETUの設定について
本製品に組み込まれているFE Optical ETUは高性能な電子トリガーで様々な設定を行う事が出来ます。
設定項目は全てLEDの色と点滅で確認が可能となっており、下記の設定があります。
- セレクターモード切り替え(SAFE-AUTO-SEMI)
- トリガーの引き代調整(Level3)
- トリガーの戻り位置調整(Level5)
- アクティブブレーキ設定(Level5)
- バッテリーアラーム(ON)
- プリコッキング(OFF)
- 出荷状態へのリセット
セレクターモード切り替え
FE Optical ETUは3ポジション仕様と4ポジション仕様の2種類のバリエーションがあり、AK/AK12/K9に組み込まれているのは4ポジション仕様の設定が、PPK20M1/AK12M1に組み込まれているのは3ポジション仕様の設定がそれぞれ可能となっているようです。
尚、先述のPDFには全部記載されているので、当記事ではかいつまんで紹介します。
詳細を知りたい方はPDFをご確認下さい。
当記事で紹介する製品はPPK20M1なので、3ポジション仕様の設定について紹介します。
設定は全部で5種類存在し、
- Mode1:SAFE-SEMI-AUTO
- Mode2:SAFE-SEMI-AUTO(AK12用)
- Mode3:SAFE-SEMI-3点バースト
- Mode4:SAFE-SEMI-バイナリトリガー
- Mode5:SAFE SEMI-SEMI
となっています。
トリガーの引き代調整
FE Optical ETUはトリガー検知を複数の光センサーで行っており、トリガーをどこまで引くと射撃判定にするのかという設定を行う事が出来ます。
設定はLevel1〜Level5まであり、Level1が最もストロークが短いです。
トリガーの戻り位置調整
こちらはトリガーをどの程度戻すとリセット扱い(再度射撃可能な状態になるか)の設定で、上記のトリガーの引き代調整で設定した部分から何%戻すと再度射撃可能にするかという設定になります。
設定は下記の通り
- Level1:90%
- Level2:75%
- Level3:50%
- Level4:25%
- Level5:10%
つまり、Level1はしっかりトリガーを戻さないと再度射撃を行う事が出来ませんが、Level5にしたらちょっとトリガーを戻すだけで再度射撃が出来るので、指を痙攣させながら撃つような、超高速セミ切りがやりやすくなるという訳ですね。
バッテリーアラーム
バッテリーの電圧が低下した際にアラートを慣らし、電圧が極端に低下すると動作を停止するセーフティ機能のON/OFF設定です。
ONにする事で、7.2V/10.8Vを下回るとアラートが鳴り、6.8V/10.2Vを下回ると動作を停止するバッテリーを保護機能が働きます。
プリコッキング
ピストンを後退させた状態で停止させる、プリコッキング設定は全部で8段階の設定が可能となっています。
まず、Mode1、Mode2の2種類があり、Mode1はプリコッキングOFF設定で、ピストン前進状態で停止します。(プリコッキングLevel1)
Mode2にするとプリコッキングが可能になりLevel2〜Level9の8段階での調整が行えます。
実際の設定方法
ETUの設定方法下記の通り
- バッテリーを取り付けた状態でセレクターレバーをSEMIに入れる
- AUTO→SEMI→AUTO→SEMIと素早く切り替える
- ビープ音が鳴り、設定モードに入る
後はセレクターレバーをAUTOとSEMIの切り替えを行う度に設定の大項目が切り替わり、トリガーを引く事で詳細な設定を切り替えます。
尚、今の設定が何なのかはLEDで表示されており、設定状況はビープ音の回数で表示されます。
ビープ音とLEDの色、点滅を確認しながら行うと良いでしょう。


操作中の様子はこんな感じ。
設定モードに入り、大項目を現在の設定を確認しつつ切り替えていき、Exitまで進んでいます。
という訳で、ARCTURUS PPK20M1 AEG FEエディションのレビューは以上になります。
