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トレポンのオーバーホールついでに色々弄っていきます(Mチャンバー、BADタイプレシーバーピン、チタン製バッファチューブナット組み込み)

記事作成日:2018年9月19日

9月に入り、徐々に涼しくなってきましたね。
ガスガンの季節もそろそろ終わりです。

という訳で、そろそろ電動ガンの季節、もといトレポンを可動させる季節になってきました。
夏場トレポン使うのは、モーターへのダメージが大きいので基本的にお休みさせてるんですよ…。

今年〜来年の夏までの間も、この流速ポンには頑張ってもらおうと思っています。

ただ、毎年同じ構成で使うのもなんか面白くないので、ちょっと色々と手を加えてみる事にしました。

まずは『G.A.W. x M-Factory M-chamber for SYSTEMA PTW』の組み込みです。
合わせるパッキンは東京マルイ純正と、KM企画 TN パーフェクトバレル L-210mmになります。

結構長い事放置されていたのですが、そろそろ組まなきゃな…と思い、このタイミングで組んでいきます。
尚、TNパーフェクトバレルはHOP窓が大きくなった新型、Mチャンバーは2次ロットの予約注文品になります。

※Mチャンバーの内容物にバレルクリップが含まれていないですが、途中別の銃のカスタムで使う為にここから拝借したので欠品になってます…。

という訳で、これらを組み立てていきます。

まず、Mチャンバーの組み立て。
ウォーターポンププライヤーを使ってHOPアームのピンを圧入します。

続いて、チャンバーパッキンを少し切ってインナーバレルに取り付けて、チャンバーに挿入。
その後、バレルクリップを取り付けます。

尚、バレルクリップにはRetroArms製の『C-Clip Lock AR15 (6472)』を使いました。
バレルクリップ中央にインナーバレルの回転防止用の突起が付いているのが特徴の製品です。

続いて、HOPアーム用のスプリングを取り付けるのですが、このスプリングに接着剤を塗布してチャンバーから外れないようにしました。(アーム側には塗布しません)
これをやっておかないと分解する時とかに勢いよく飛んでいってしまう可能性があるので…。
後は、マルイ純正のチャンバーパッキンに付属するHOPテンショナー(ゴムチューブ)を取り付け、OリングでHOPアームを固定します。

後はHOPアームを抑えているOリングに薄くシリコンオイルを塗布し、HOPダイヤルを取り付けます。
最後にバレルホルダーを被せてイモネジで固定、コレットナットを締め込んで完成です。

HOP最大の状態での突起はこんな感じ。
きっちりセンダー出ているようなので、問題は無いでしょう。

尚、東京マルイのインナーバレルとSYSTEMA PTWのインナーバレルでは太さが大きく異なります。
具体的には東京マルイのインナーバレルの太さが約8.5mmなのに対し、SYSTEMA PTWのインナーバレルの太さは約10mmあります。

GAW公式では付属のOリングを取り付けてマスキングテープなどをOリングが脱落しない程度に巻いて固定する事を推奨していますが、今回も1次ロットの時と同様にΦ10の真鍮パイプを使う事にしました。
更に、今回使うKM企画 TNパーフェクトバレルにはOリングを入れる溝が2箇所に設けられているので、その間に真鍮パイプが挟まるように長さを調節して切断しました。

続いて、シリンダーヘッドを用意していきます。

Mチャンバーは専用のロングノズルを使用する必要があるので、SYSTEMA PTW用のノズルは使えません。
よくあるSYSTEA PTW用のロングノズルとも仕様が異なるので、必ずMチャンバー付属のロングノズルを使う必要があります。

今回は1次ロットの時に使ったシリンダーヘッドを流用する事にしました。
また、例のごとくダンパー用のOリングも取り付けます。

尚、このダンパー用に入れているOリングですが、「SYSTEMA PTW(トレポン)の消音(ピストン打撃音軽減)カスタム」という記事で紹介している物です。

これでシリンダーASSYとバレル・チャンバー周りの用意ができました。

続いて、ギアボックスもちょっと弄ります。
というか、割と長い間ほぼノーメンテで使ってきたので、一回オーバーホールしました。

その過程で今まで試したことの無かった調整をやってみる事にしました。
それが、プラネタリギアとサンギアベアリングの間にシムを入れるという事。(赤矢印部分)

4つのギアにそれぞれ0.1mmのシムを入れました。

長期間使っているギアボックスを見ると、プラネタリギアとサンギアベアリングが擦れたような跡が残る事があるんですよね…。

擦れているという事は、必ず回転のロスと、ノイズが発生している訳なので要改善箇所だと思います。
「シム入れたらこれで少しは良くなるのかな〜」と思い、とりあえずやってみる事にしました。

ちなみに、これによって全体のシムのバランスも再調整する必要がありました。
通常電動ガンと違ってSYSTEMA PTWはこの辺りがシビアです…。

何度か仮組み状態での試運転を繰り返してシムのバランスを調整していきます。
尚、ピニオンギアとベベルギアの位置だけは変えてません(ここを変えると更に面倒な事になるので…)

いい感じになったら、ギアボックス周りの調整は完了、パーツを組み込んでいきます。

今回、組み立てる時に新しく追加したパーツとして、「ALPHA PARTS B Type CNC Stainless Receiver Pin for ALL M4 GBB/PTW」があります。
こちらはBAD(Battle Arms Development)タイプのテイクダウンピン・ピポッドピンのセットで、今回購入した製品の色はシルバーです。

取り付けるとこんな感じ。
とりあえず、まずはピポッドピン側だけ付けました。

もう一つ、付けるパーツがあります。
それがこちら。7ぽんさん制作の『純国産チタン バッファチューブナット』です。

チタン製のストックチューブ用キャッスルナットで、『無垢』とサンドブラストのような加工が施された『サテンシルバー』の2種類が販売されています。
今回私が購入したのは『無垢』の方です。

取り付けるとこんな感じ。
このキャッスルナットの色に合わせる為に、レシーバーピンを銀色にしたんですよ…。

という訳で、これでロアレシーバー側の準備が出来たので、チャンバーやシリンダー周りを組み立てていきます。

まず、そのままだとマガジンがうまく刺さらなかったので、シムを入れてチャンバーの位置を微調整しました。

これでマガジンが挿さるようになったのですが、給弾される弾が真っ二つになってしまう現象が起きました。
綺麗にど真ん中で切断されてます…。

原因はコイツでした。

チャレンジキットを2013年に組み立ててから1度も交換した事の無かった『CU-009 ピストンヘッド Oリング(小)』です。
写真左の赤色のヤツで、5年近くよく頑張ってくれたなぁ…と。

これを写真右側の半透明のOリング(現行ロットのOリングで、オレンジ色のOリングよりも硬度が高い)に交換しました。

このOリングがヘタってくると、ノズルが通常よりも早いタイミングで閉鎖してしまったり、ノズルがそもそも動かなくなってしまいます。
それが原因で、給弾不良や給弾しようと上がってきた弾とノズルが衝突して詰まってしまう問題が発生します。

また、もう1つ問題がありました。

今年の2月に組み込んだGAW AOEショックアブソーバーがこのように潰れて、斜めに変形してしまっていました。

潰れたショックアブソーバーはこんな感じ。
製品の特性上ある程度潰れるのは仕方がないのかもしれませんが、今回の場合はセンターがズレた状態でピストンヘッドが衝突し続けた結果、このように変な形に変形してしまったような気がします。

写真左が潰れたAOEショックアブソーバー、右が新品のショックアブソーバーです。
直径が2mmほど大きくなっていました。

GAWの石岡さんに状況を伝えてみた所、

かなりの数のアジャスターが出ましたが、今のところ同様の症状は出てなかったです。
斜めになったピストンヘッドに長期間潰されて変形したと思うのですが、ブレナイナーを使うとガタなく真っ直ぐになるので、写真のように曲がっている状態がまず何か怪しい感じがします。
考えられるケースは、ブレナイナーのカラー側の穴が曲がっている、ピストン内側の穴が曲がっている、カラーとピストン内部の間に何か挟まったりして水平、垂直が出ていない、の3つが思いつきました。
もしよければ、確認してみてください。

との回答を頂きました。

ショックアブソーバーを外して組んだり、別のシリンダーヘッドやピストンに交換して検証してみた所、ピストンヘッドのネジがちょっと曲がっていた事が判明…。

ピストンヘッドのネジを交換して組み直しました。
もちろん、AOEショックアブソーバーも新品に交換してます。

これでまた暫く使って様子を見ます。

一体いつのタイミングから曲がってきたのだろうか…。
何度も構成変えてますし、途中の組み込みミスも有り得そう…。

というか、このピストンも結構消耗してきてるので、そろそろASSYごと交換した方が良いかなぁ…。

まあ、そんな訳で新しくなった流速ポンです。
ベタベタ貼られた色んなシールは一旦全部剥がしました。(飽きてきた)

この所々に入る銀色がアクセントになっていますが、まだ全然大人しい…。
そろそろレシーバーの塗装や刻印入れをやりたい…。

反対側はこんな感じ。

尚、初速は0.20gで91m/s前後で安定、セミフル共に問題は無さそうです。

尚、こんな感じの動作になりました。
音やギアの停止位置はバッチリだと思います。

また、プラネタリギアに入れたシムが効いているのか、フルオート時の音がちょっとマシになったかもしれません。
気のせいかもしれないですけど。

とりあえず、これで暫く使って様子を見る感じですね。

ただ、チャンバーとシリンダーASSYをもう1パターン作っているので、それと交互に運用する感じになるかもしれません。
その別の仕様のチャンバーはまた追々、別の記事で…。