エボログ

改善版のDYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカのレビュー。SYSTEMA PTWに取り付けてみた。

記事作成日:2022年5月25日

DYTAC製のLAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカの改良版をDEVILSIXさんからお送りいただいたので、レビューしていきます。

以前、初期ロットのカッターマーク/ツールマーク付きをレビューしましたが、本製品はツールマークに加えて各部の寸法変更など微調整が行われている製品になります。
尚、当記事では初期ロットとの比較も行っていきます。

内容物は変わらずフォールディングストックアダプター本体とVFC用、MWS用のキャッスルナット、MWS用のボルトBパーツ(ボルト後部に取り付けるパーツ)、ボルトの延長パーツ2種(外形15.5mm、16.7mm)、Oリング2種x2本、ゴムパッキン2個、リコイルバッファー用のプランジャー、キャッスルナット締め込み用工具です。

(改善版)DYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカ(マルイMWS/VFC GBB対応)を購入するhttps://c.affitch.com?ref=4MQPADKWJ4VY&url=https://devilsix.jp/collections/hot-items/products/dt-ltad-mwsvfc-bk

付属品の紹介(LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカ本体以外)

付属のキャッスルナットはVFC用とMWS用の2種。
VFC用がインチピッチ、MWS用がミリピッチとなっているだけなので、別にVFC専用、MWS専用という訳では無いです。
多少加工が必要になるケースもあるかも知れませんが、他社製品に取り付ける事も可能です。

MWSのボルト後部に取り付けるパーツ、いわゆる「ボルトB(MGG2-133)」はこんな感じでアルミ製。
重さ19gと純正バッファーの28gよりも9g軽いです。
「↓DOWN」と書かれている通り取付方向に決まりがあり、溝が付いている方を下にする必要があります。

ボルトの延長パーツはこんな感じで太さ15.5mmと16.7mmの2種類が付属。
重量21gのアルミ製でした。

Oリング、パッキンはそれぞれこんな感じ。
Oリングは延長パーツの溝に取り付けて使うもので、パッキンの方は用途がイマイチわからず、リコイルバッファーのスペーサーとして使ったり出来そうな気はします。

ゴム関係付属品
延長パーツにOリングを取り付けた状態

リコイルバッファーを抑えるプランジャーはこんな感じ。
本来このプランジャーはロアレシーバー側に付いている物ですが、LAW TACTICAL GEN 3-M側でリコイルバッファーを抑える必要があるので、その為のプランジャーです。
材質はステンレススチールで、先端の細い突起でリコイルバッファーを抑えます。

キャッスルナット締め込み用の工具はこんな感じで、T字型の工具です。
カニ目レンチでも取り付ける事は可能ですが、この工具を使った方がトルクを掛けれるので使った方が良いですし、他の製品でも使えるので地味に便利だったりもします。

DYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカの紹介

DYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカ本体はこんな感じ。

かすれて薄汚れた感じの刻印が入っていますが、実物も同じような少し茶色っぽい薄い刻印だったので再現度は高めな印象

尚、初期ロットはスチールでしたが、今回のロットから材質がステンレススチールに変更されているようです。
磁石を使って確認してみましたが、初期ロットは磁石が強くっつきましたが、新ロットではあまり強くくっつかなくなりました。

重量は246g。
初期ロットは248gだったので、材質が変更された事もあって若干軽くなったのかも知れません。

ヒンジ部はこんな感じ。

ロアレシーバーに取り付けられる側とストックチューブ側はそれぞれこんな感じ。
レシーバーと面する側には「AIRSOFT ONLY」と印字されています。
また、ストックチューブ側はMWS用のエンドプレートを取り付けられるようにエンドプレートの突起を逃がす溝が設けられています。

下部はこんな感じで、QDスイベルホールが付いています。
スイベルホール下の大きなイモネジはプランジャーの突出量やテンションを調節する為の物です。

展開するとこんな感じで、内側の刻印もしっかり再現。
パテント表記にMADE IN USA、更にはNSNも書かれていますし、「CLOSE BEFORE FIRING」との注意書きも入っています。

初期ロットにあったツールマークは完全に消え去っており、非常に綺麗になっています。
また、初期ロットよりも刻印の色が明るくなっています。

初期ロットと現行ロットで違っている箇所の比較

素材の変更とツールマークが無くなったという点以外の変更箇所をまとめてみます。

まず、ロック部のパーツがだいぶ分厚くなっています。
力強くストックを閉じたりすると折れてしまうという問題が初期ロットにはあったようで、それの対策だと思われます。

初期ロット
新ロット

尚、自分の持っている物ではパチン!と力強く閉じても問題無かったので、強度に関しては個体差とかもあるかも知れませんが…。

このロックパーツの形状変更に伴い、差し込み側の形状も若干変わっていました。
分厚くなったロックパーツを逃がすために段差が設けられていました。

初期ロット
新ロット(赤矢印部が追加された窪み)

QDスイベルホール部も若干形状が変わっていました。
0.2mm程度スイベルホールの穴が大きくなっており、QDスリングスイベルとの相性問題が起きにくくなっている気がします。
実際、初期ロットで取り付ける事が出来なかったMAGPULのQDスリングスイベル(MAGPUL QDM)を取り付ける事が出来るようになっていました。

初期ロット
新ロット

リコイルバッファーを抑えるプランジャーの位置も変更されており、実物と近い位置になっていました。
これでリコイルバッファーの位置を限界までストックの折りたたみ部に近づける事が出来るようになります。

初期ロット
新ロット

プランジャーの位置変更を確かめていて気づいたのですが、ストックチューブ用のねじ切りの高さが低くなっていました。
初期型が特別高いという訳でも無いとは思いますが、新ロットでは低くなっています。
これによって、ストックチューブの互換性も高まっているような気がします(GBB系ストックは微妙な寸法差で付かなかったりする)

初期ロット
新ロット

ヒンジ部のネジ頭の形状が若干変わっていました。
共に六角ボルトですが、エッジの処理が少し違っています。

初期ロット
新ロット

仕様変更という訳では無い気がしますが、元々段差が無く滑らかだった部分に段差が出来ていました。

初期ロット
新ロット(赤矢印部分に段差)

DYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカをSYSTEMA PTWに取り付けていきます

初期ロットでは東京マルイ MWSに取り付けたりRARE ARMS AR15に取り付けたり、SYSTEMA PTWに取り付けたりしましたが、初期ロットからスワップする形でSYSTEMA PTWに取り付けていく事にします。

取り付け先のSYSTEMA PTWはSYSTEMA純正のロアレシーバーです。
SYSTEMA PTWと言えばリアルピッチのストックチューブに対応している印象がありますが、このロアレシーバーにはVFC用のナットではなくMWS用のナットがドンピシャでした。

VFC用は途中で引っかかってしまいこれ以上回らない
MWS用は最後までねじ込める

MWS用のキャッスルナットを使ってDYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカをロアレシーバーに取り付けます。
また、キャッスルナットを締め込んだ後に側面のイモネジを締め込み、緩み止めをすると良いです。

後はストックチューブとエンドプレートを取り付けます。
尚、ストックチューブはARES M45付属の物、エンドプレートはBCM製です。

後はストックチューブキャップを取り付けるのですが、LAW TACTICALのフォールディングストックアダプターを取り付けた状態だとレシーバーとキャッスルナットの隙間がかなり広いです。

ストックチューブの取り付け時は深くまで締め込めば済む話ですが、この場合はキャッスルナットの為この位置を縮める事が出来ません。
その為、ストックチューブキャップシムを大量に使って隙間を埋める必要があります。
尚、DYTAC製レプリカだけではなく実物や他メーカーから出ているLAW TACTICALタイプレプリカでも同様のシム調整が必要になります。
また、ストックチューブキャップはラージサイズではなく通常サイズであればポン付けする事が出来ます。

SYSTEMA純正の分厚いシムを大量に入れる必要がある
シムを2.2mmの厚みにしてようやくツライチになる

尚、ストックチューブ側へ配線を伸ばす仕様の場合はキャッスルナットやストックチューブキャップに配線逃し加工を施す必要があるのですが、私の個体は既にグリップ内にバッテリーを入れる仕様にしているので、その加工は不要です。
配線逃し加工については初期ロットの組立時に行ったので、そちらの記事をご参照ください。

また、今回はDEFCON1さんよりLAW TACTICAL専用ストックチューブキャップの試作品を提供して頂き、こちらを使って組み立てました。

尚、このLAW TACTICAL専用ストックチューブキャップは後日別記事で詳しく紹介します。

という訳で、これでSYSTEMA PTWにDYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカを取り付ける事が出来ました。

初期ロットの発売から1年経って出た新ロットですが、ツールマーク以外にもこの1年の間に報告された色々な問題点をしっかり改善してきているような製品でした。

折りたたみも結構ガッツリ「バチン!」ってやってもびくともしないです。

(改善版)DYTAC LAW TACTICAL GEN 3-Mタイプ レプリカ(マルイMWS/VFC GBB対応)を購入するhttps://c.affitch.com?ref=4MQPADKWJ4VY&url=https://devilsix.jp/collections/hot-items/products/dt-ltad-mwsvfc-bk