
SNOW WOLF STEYR AUG A3 ロングバレルをファスガン専用機にする為に購入しました
記事作成日:2025年2月17日
SNOW WOLF製電動ガン、STEYR AUG A3 ロングバレルを購入しました。
今回購入したのは黒色のフレームのモデル(SW-020C(BK))です。


今回は前回、ARES KAC STONER LMGを使って試作したリコイル付きファスガン専用機にする為に購入しました。
ロングバレルのモデルを選んだ理由もリコイル化する為で、STONER LMGよりも大きなリコイルユニットを搭載可能なので、より強いリコイルを発生させる事に期待して、こちらを選びました。
付属品について
内容物はこんな感じ。
電動ガン本体と多弾数マガジン、安全キャップ、説明書です。


説明書は同社のAUGシリーズ共通の物で、パーツリストや操作方法について紹介されています。



マガジンはこんな感じ。
330連のゼンマイ給弾の多弾数マガジンです。

リップ部とマガジンバンパーはこんな感じ。
リップの後ろ側にはBB弾を流し込む為の蓋があり、マガジンバンパー側にはゼンマイを巻くための爪が付いています。


マガジン側面は半透明になっており、実銃における残弾数を示す10、20、30などの文字が入っています。

SNOW WOLF STEYR AUG A3 ロングバレル本体のレビュー
電動ガン本体を見ていきます。
形状は9mm弾仕様のAUGで有名なAUG A3 XS 9mmの上部にAUG A1/A2の下部が付いているような感じで、正規なAUG A3とは少し形が違っています。
東京マルイのハイサイクル ステアーAUGのバレルを長くしてフォアグリップを取り付けたような形とも言えると思います。


フラッシュハイダーはこんな感じで、東京マルイのハイサイクル ステアーAUGに付属する物と同じ形状のようです。
アウターバレル先端は14mm逆ネジになっており、フラッシュハイダーはイモネジで固定されています。


また、インナーバレルはアウターバレル先端から少し飛び出した所まで伸びており、バレル長は510mmもあるようです。
アウターバレルの基部はこんな感じ。
ガスの流量調節ノブは回す事が可能で、一定量回すと外れます。
本来はノブを横方向に押しながら回転させる必要があるのですが、ガタガタなので簡単に回せて外せてしまうので使用中に脱落する可能性もありそうです。



バレルの基部には樹脂製のフォアグリップが付いています。
尚、このフォアグリップの内側にはグリップの折りたたみ機構に使われるスプリングが内蔵されており、叩くと「ビーン」と安っぽい音が響きます。

フォアグリップの折りたたみに関しては、まず展開した状態で引っ張る事でロックを解除、そのまま畳む事が出来ます。
折りたたんだフォアグリップを展開する最も同様にグリップを引っ張りながら90度回転させます。



コッキングハンドルはこんな感じで、稼働します。
引くことでダミーボルトを後退させる事も可能で、コッキングハンドルを引ききった状態で倒す事でホールドオープン状態にする事が出来ます。



コッキングハンドルを跳ね上げた状態でフォアグリップ後ろに付いているレバーを押す事でバレルを取り外す事が出来ます。


リコイル付きファスガン専用機を作るにあたって、アウターバレルの着脱が容易に行えるというのが結構重要(構造上というよりメンテナンス上重要)なので、AUGがちょうど良かったんですよね。
内部については分解レビュー時に詳しく紹介しますが、基部〜チャンバーまでの間のアウターバレルは樹脂で出来ており、チャンバーに付いているHOP調節ダイヤルはドラム式です。


尚、レシーバー側にはボルトっぽい形が整形で再現されています。

トップレールとして長いピカティニーレールが付いており、フロントサイトとリアサイトがこのトップレールに付いています。
AUG A2と違って特殊なピッチじゃないので使い勝手は良いレールですね。
尚、レールとアイアンサイト共に樹脂製です。



サイト形状はノッチサイト。
フロントサイトは上下の調整が、リアサイトは左右の調節と距離に応じた2種類の形状に切り替えが可能な仕様になっています。


サイトピクチャーはこんな感じ。
尚、アイアンサイトの位置が結構低いので、ストックに頬を押し付けるような感じじゃないと覗く事は出来ません。

レシーバーの右側には20mmレールが付いています。
こちらのレールも樹脂で出来ています。

グリップ回りはこんな感じ。
トリガーガードならぬグリップガードが付いているのがAUGの特徴とも言えるでしょう。

セレクターレバーはグリップの根本に付いているボタンです。
ボタンの右側には赤ドットが、左側には白ドットが付いており、赤ドットが飛び出している状態がセーフ状態、両方のドットが見えている状態がセミオート、白ドットが飛び出している状態がフルオートです。



このセレクターレバーはP90と同様にトリガーの引き代を変化させるタイプの物で、セーフ状態はトリガーが引けず、セミオートではトリガーが半分程度引け、フルオートはトリガーを全部弾ききる事が出来ます。
この仕様の為、フルオートの状態でトリガーを半引きするとセミオートになります。
トリガーの動きとストローク量はこんな感じ。
尚、トリガーのリターンスプリングがそれなりに硬い為、トリガープルも割と重めです。



トリガーには縦方向のセレーションが付いています。

エジェクションポートは左右に付いており、両方のポートにゴム製の蓋が装着されています。
この蓋を剥がすとダミーボルトが認識出来ます。



コッキングハンドルを後退させるとダミーボルトも後退し、HOP調節ダイヤルにアクセスする事が出来ます。
また、ホールドオープン状態にする事で写真の位置でダミーボルトが固定されるので、HOP調節がやりやすいです。

エジェクションポートの下側にはテイクダウン用のボタンが付いています。
丸い印が付いている側からボタンを押す事で、テイクダウンする事が出来ます。


マグウェルはこんな感じ。
マガジンキャッチはマグウェル後ろ側に付いています。


マガジンを取り付けるとこんな感じ。
ガタツキ無くしっかりロックされます。

ストック後部にはMADE IN CHINAの文字が入っており、その反対側にはスリングスイベルが付いています。


バットプレートはラバーで出来ており、ストックにはめ込まれています。
薄いですが程よい弾性とグリップ力があります。


バットプレートを外すとバッテリー収納スペースにアクセスする事が出来ます。
バッテリーコネクタはタミヤミニコネクタ、ヒューズは大型平型の20Aです。
尚、対応するバッテリーはいわゆるミニSサイズです。


テイクダウンについて
ストックに付いているロックボタンを押す事でレシーバーとストックを分離させる事が出来ます。
このように工具不要でアウターバレルやレシーバー、ストックの3パーツに分離させる事が出来ます。


内側はこんな感じ。


箱出し状態の初速と発射サイクルについて
7.4V 2000mAhのLiPoバッテリーを繋いで動作させていきます。

7.4Vだと非常にもっさりとした作動性で、非力なモーターで非常に硬いスプリングを引こうとしている動きをしています。
ギアノイズはそこまで激しい物では無いですが、それなりに高音ノイズが気になります。
また、かなり硬いスプリングが使われているようで、このバレル長には見合わない激しい破裂音が鳴り響きます。
新たなリコイル付きファスガン専用機の素体として、SNOW WOLF STEYR AUG A3を買いました。 pic.twitter.com/buoWzFJbo7
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) February 15, 2025
というか、こんなスプリングレートの状態でこのバレル長さ(510mmある)だと結構初速やばいのでは?と思ったのですが、東京マルイ 0.20g樹脂弾を使用して試した所、案の定HOP最低の状態での最大初速は96m/sも出ていました。
セミオート・フルオート共に初速はかなり不安定で、フルオートの発射サイクルは秒間10.6発程度でした。


ちなみに、HOPを強くすると初速が若干上がり、更に強くしていくと初速が下がっていく感じでした。
箱出し状態で使うのは注意した方が良さそうです。
特にHOPを強めたり重めの弾を使うのは控えた方が良いですね。
この初速のブレ方的に気密も安定して取れていなさそうなので、個体差も激しそうです。
という訳で、SNOW WOLF STEYR AUG A3 ロングバレルのレビューは以上になります。
続いて、分解レビューを行った後、リコイル付きファスガン専用機に改造していこうと思います。
