
東京マルイ SG553プラスのPLUSシステムをPerun AB++に置き換えました
記事作成日:2025年2月25日
先日レビュー記事を書いた東京マルイ SG553プラスですが、分解レビューをせずにPLUSシステムの組み込みを行う事にしました。
以前、パトリオット+で行ったのと同じでPerun AB++を組み込みました。

Perun AB++の紹介
Perun AB++はこんな感じ。
内容物は基盤本体と信号線、モーター用コネクタ、熱収縮チューブ、説明書類、シールです。


基盤本体はこんな感じで、配線とディーンズコネクタが付いた状態になっています。

基盤にはプログラムモード用のスイッチと、LEDインジケーターです。
基盤全体が熱収縮チューブで保護されています。


許容電圧は7〜17Vで、デジタルヒューズが組み込まれています。(何Aで動作するヒューズなのかは不明)。
対応バッテリーは2~4セルのLiPo、3~4セルのLiFe、8~10セルのニッカド・ニッスイとなっています。
尚、LiPoアラーム(バッテリー保護機能)は7.4V及び11.1VのLiPoバッテリーで動作するようです。
設定可能な項目は下記の6つ。
- バースト:設定OFF(ただのフルオート)、2〜5点バースト
- アクティブブレーキ:OFF、1〜5
- プリコッキング:OFF、1〜8
- ROFコントロール:OFF、1〜8
- DMRモード:OFF/0.25秒/0.5秒/1秒/2秒/3秒
- LiPoアラーム:OFF/ON
です。
SG553+のPLUSシステムの取り外し
という訳で、SG553+からPLUSシステムを取り外しました。
本製品のPLUSシステムはバレル基部側に付いているカバーの内側に付いています。

初代のPLUSシステム搭載機であるP90+はスイッチ回りにハンダ付けされており、ユニット単体を簡単に外す事が出来なくなっていますが、パトリオット+以降の製品ではコネクタで繋がっているので、簡単に外す事が可能です。
動力用のコネクタはモーターピンと同サイズの端子、信号線はB2B-ZR規格のコネクタが採用されています。


熱収縮チューブで保護された基盤は両面テープでアウターバレル底部に張り付いているので、コネクタを外して剥がせば取り外し完了です。



また、バッテリースペースを拡張する為にアウターバレルに固定されているスペーサーを外しました。
これでかなりバッテリースペースを広く確保する事が出来ます。


尚、樹脂製のスペーサーとは言えども剛性への影響も多少あると思うので、MS・LiPoバッテリーと同サイズか小さめのバッテリーを使用する前提であれば外さない方が良いと思います。
尚、SG553+に組み込まれているPLUSシステム基盤はこんな感じ。

どうせ従来品と違いは無いだろう…と思ってたんですが、全然違ったレイアウトをしています…。
今までのPLUSシステム基盤を並べるとこんな感じ。
初代のP90+から基本的に素子のレイアウトは同じで配線のレイアウトが異なっているだけのようですが、SG553+では素子のレイアウトが異なっており、マイコンっぽい物の位置が変わっているようです。


MOSFETはAA12の頃から変わらずSinopower SM4391とSM4311の組み合わせ(PLUSシステムはSM4391が2個、SM4311が1個)です。
また、細かい所ですが基盤に印刷されている文字にも変化があり、P90+の物は無印、PATRIOT+とG36C+にはR3、SG553+にはR2と書かれています。
Perun AB++の組み込みについて
という訳で、Perun AB++を組み込んでいきます。
まずはPerun AB++の信号線にB2B-ZRコネクタのオス側を取り付けます。
コネクタに直接配線をはんだ付けするのが困難だったので、小さく切ったユニバーサル基板を使っています。


尚、B2B-ZRはモノタロウで買ってきた物になります。

続いてモーターピンを取り付け、+側に信号線の片側をつなぎます。

また、バッテリー接続用のコネクタをXT30に変更しておきました。

これでSG553+用のレイアウトに調整したPerun AB++の準備は完了です。
配線のレイアウトも付属のPLUSシステムに寄せました。


SG553+のアウターバレル底部にPerun AB++を取り付けました。
尚、基盤が暴れないように結束バンドで固定しておきました。


また、設定マニュアルのステッカーをアウターバレル上面に貼りました。
ちょっと端が飛び出していますが、ちょうど良いサイズです。

尚、スペーサーを外した状態だとミニSサイズのLiPoバッテリーがピッタリ収まる事が分かりました。
まあ、かなりギリギリなのでハンドガードを取り付けると結構圧迫されて実用性を考えるとこの取り付け方は良く無さそうですが…。

7.4Vと11.1Vでの動作について
では動作させていきます。
尚、Perun AB++の設定は少し弄っていますが、ギリギリに詰めたような物では無いので、もっと詰める事は出来ると思います。
動作させるとこんな感じ。
バッテリーはBATON Airsoft 7.4V 2000mAh 25C LiPoバッテリーで、いわゆるミニSサイズのバッテリーです。
尚、設定は下記の通り。
- バースト:OFF
- アクティブブレーキ:3
- プリコッキング:7
- ROFコントロール:OFF
- DMRモード:OFF
- LiPoアラーム:ON
東京マルイ SG553プラスにPerun AB++を組み込んでプリコックさせました。(低Cレートの7.4V LiPoだと立ち上がり悪いので、物凄い劇的な変化は無いですね…) pic.twitter.com/WzfUaGPOg9
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) February 23, 2025
尚、ハンドガードから見えるバッテリーはこんな感じ。

11.1Vでも動作させてみます。
バッテリーはOption No.1 11.1V 900mAh 20Cです。
フルオート時のピストンクラッシュを防ぐためにROFコントロールを高めに設定しています。
- バースト:OFF
- アクティブブレーキ:3
- プリコッキング:5
- ROFコントロール:4
- DMRモード:OFF
- LiPoアラーム:ON
SG553プラス + Perun AB++で、11.1V駆動 pic.twitter.com/TRwVGL8JEJ
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) February 23, 2025
ハンドガードから見えるバッテリーはこんな感じ。

尚、プリコッキング設定に関しては1点注意が必要で、東京マルイのピストンはラックギアの最後の1枚だけが金属で補強されている物です。
Perun AB++で補強されている最後の1枚のラックギアにセクターギアを引っ掛ける形で安定して停止させる事は困難なので、実際はピストンがかなり引かれた状態で樹脂歯にセクターギアが引っかかった状態で停止します。
これにより、ラックギアの消耗は激しくなりますし、最悪放置している間にピストンが破損する可能性もあるので、注意が必要です。
という訳で、東京マルイ SG553+へのPerun AB++の組み込についての紹介は以上になります。