
苺屋製 東京マルイ P320用 ハンマースプリング 強テンションタイプ130%と弱テンションタイプ80%のレビュー
記事作成日:2025年10月27日
東京マルイ P320 ガスブローバックハンドガン用のハンマースプリング、『強テンションタイプ130%』と『弱テンションタイプ80%』をOver kill@苺屋様よりお借りしたのでレビューしていきます。

こちらのハンマースプリングは線形や素材は同じで曲げ角度を変更することでテンションを変えている物になります。
Over kill@苺屋 P320ハンマースプリングhttps://komonono.cart.fc2.com/ca0/350/p-r-s/
このスプリンはそれぞれ、
- 130%:ハンマー打撃力アップ。確実なバルブ開放と安定作動を重視。ルーズ、ショートバレル等に
- 80%:冬季の低圧に充分な打撃力を確保しつつブローバック抵抗を軽減し、ブローバックレスポンスを向上
といった事が特徴となっています。
なお、東京マルイ P320のハンマースプリングを交換するにはFCUをほぼ完全に分解する必要があるので、組み込み難易度はそれなりに高いです。
FCUの分解はざっくり下記の通り。
詳細な分解手順やFCUについての詳細は分解レビュー記事の方をご参照ください。

東京マルイ P320のハンマー周りはこんな感じで、ハンマーのシャフト部分にハンマースプリングが付いています。

東京マルイ P320純正のハンマースプリングと強テンションタイプ130%、弱テンションタイプ80%を並べるとこんな感じ。
線形が同じで曲げ角度だけが違っていることが分かります。

ハンマーに80%と130%を組み込み状態はこんな感じ。


ハンマースプリングを組み上げる際は、FCUに付いている溝にスプリングを収める必要があります。
純正スプリングと80%スプリングはそこまで大変では無いですが、130%の方はスプリングテンションがかなり高いこともあってちょっと組み込みが大変です。

という訳で、純正スプリング・130%スプリング・80%スプリングの初速の変化を見ていきます。
なお、同条件で計測する為にサンプロジェクト製のレギュレーターを使用して、最大(0.5MPa弱)、0.3MPa、0.2MPaでそれぞれ計測をしていきます。

という訳で、まずは最大(0.5MPa弱)の初速から。
HFC134Aを使用した際の初速としては、マガジン温度38度〜40度程度の状態の初速に近い状態です。
初速差は純正状態と130%ではほぼ変わらず、80%の初速も1m/s程度低い程度で全体的にほぼ誤差レベルの差でした。



続いて、0.3MPa。
HFC134A使用時はマガジン温度16度程度の状態に近い初速です。
純正スプリングに比べて130%スプリングは2m/s程度初速が高くなり、80%は1m/s程度初速が低くなる感じでした。



最後に0.2MPaです。
マガジン温度10度前後での初速で、純正リコイルスプリングだと一応給弾はされるものの、スライドストップが掛かるか掛からないか程度の動作の状態です。
純正スプリングに比べて130%スプリングは2m/s程度初速が高くなり、80%は2m/s程度初速が低くなる感じでした。
尚、初速は低いですが80%スプリングはハンマーを起こす負荷が低いお陰で、ほぼ確実にスライドストップが掛かる状態でした。



130%スプリングに関してはマガジンが高圧の状態で確実にバルブを叩く仕様で、快調な動作を更に向上させたり、ルーズバレルやショートバレル(追々カスタムパーツでも販売が行われる事でしょう)などを組み込んだ際の調整に使用、80%スプリングは冬場など低圧な状態での作動性を安定させる為の仕様という感じの使い分けになるような印象があります。
尚、80%ハンマーハンマースプリングと60%リコイルスプリングを組み合わせることで、0.1MPa弱の状態でもしっかり動作するようになります。
このガス圧でも動作してくれるのはP320のエンジンの優秀さもありますが、スプリングを柔らかくすることによる恩恵もかなり大きいです。(純正状態だとこの状態では安定動作させられません)
という訳で、苺屋製 東京マルイ P320用 ハンマースプリング 強テンションタイプ130%と弱テンションタイプ80%のレビューは以上になります。

Over kill@苺屋 P320ハンマースプリングhttps://komonono.cart.fc2.com/ca0/350/p-r-s/