
東京マルイ EVOLT RS FPR MK4の分解レビュー(ストック、レシーバー、ハンドガード、シリンダー、メカボックスなど一通り)
記事作成日:2026年5月29日
昨晩、開封レビュー記事を書いた東京マルイ EVOLT FPR MK 4【RSモデル】を分解していきます。
尚、分解に関してはEVOLT M4A1と同じ箇所が多いので割愛して紹介しています。

という訳で、まずはテイクダウンしつつフラッシュハイダー、フロント・リアサイト、バットプレートなどを外した状態から開始します。

ストックの取り外しについて
EVOLT RS FPR MK 4のストックから伸びている配線はストック側に固定されている状態の為、この固定を解除しないと取り外す事は出来ません。
普通の感覚でストックを外そうとすると配線を傷つけてしまったり、断線してしまう可能性があります。
もしかしたら単に中でコネクタが抜けるだけで済むかもしれませんが…。

配線を抑えているプレートを固定しているネジを3本抜き、プレートを外して配線をフリーな状態にします。


この状態であればストックを取り外す事が出来ます。
小さめの+ドライバーさえあれば取り外す事が出来るので、分解の難易度は高くは無いものの、注意が必要な箇所ではあるでしょう。

続いて、ストックチューブ内側に収まっている束ねられた配線を解きます。
面ファスナーを剥がして、配線を伸ばすとストックチューブよりも長い配線である事が分かります。


ちなみにストックチューブ側から伸びるケーブルは+と-の線よりも真ん中の信号線が細い仕様になっていました。
恐らくですがリコイルウェイトの下を通る形で配置されているので、全部同じ太さのケーブルだと太すぎるのでしょう。

リコイルウェイトの取り外しと分解
続いて、ストックチューブ内に組み込まれているリコイルウェイトを外します。
本製品が発表された当初、中央の銀色の棒状のパーツだけが動くのだと思っていたのですが、どうやらリング状の外周以外全部が動くようです。


リコイルウェイトを取り外すには、リコイルウェイトを押した状態でリング状のストッパー(No.EEGR1-15/ウェイトリテーナー)左右のツマミをつまんで引っ張る必要があります。
取り付けは楽そうですが、分解はちょっと手間が掛かる構造をしていますね。


EVOLT M4A1の分解時にストックチューブを外した際、ねじ切り部の左右に謎の穴が空いていて疑問に思っていたのですが、どうやらリコイルウェイトのストッパーを固定する為の穴だったようですね。

これでリコイルウェイトとスプリングを取り外す事が出来ます。
尚、リコイルウェイトにはべっとり低粘度のグリスが塗布されていました。

リコイルウェイトの重量は292gでした。

リコイルウェイトを固定しているネジ5本と、Cクリップのような形をした樹脂パーツを外す事でリコイルウェイトを分解する事が出来ます。


構造的には次世代電動ガンのM4系に搭載されているリコイルウェイトと良く似ていますが、リコイルウェイトが回転しないようにする構造になっているのと、ピストン側のロッドと衝突する部分にダンパー用と思われるスプリングが組み込まれている事が分かります。
また、中に入っている錘が丸棒から角棒になってるなどの違いがありますね。

中身のパーツの重量はそれぞれこんな感じ。(重量を増す為以外のパーツ重量は除外しています)



ロアレシーバーからギアボックスの取り外し
EVOLT M4A1のロアレシーバーからギアボックスを取り外す作業は非常に簡単に行えたのですが、EVOLT FPR MK 4【RSモデル】では上記で紹介したストックとリコイルウェイトを外してからメカボックスを取り外す作業を行う必要があります。
まず、ストックチューブ後部のパーツ(No.EEGR1-22/チューブエンドキャップ)を取り外し、に入っているスプリングガイド的なパーツ(No.EEGR1-20/ウェイトスプリングガイド)を外します。
尚、チューブエンドキャップはカニ目レンチなどを使って簡単に空ける事が出来ます。



『ウェイトスプリングガイド』はその名の通り、リコイルバッファースプリング用のスプリングガイドで、中にはワッシャーが組み込まれています。
EVOLT RSではこの厚み分リコイルバッファーの可動量が減っているので、実質次世代M4系よりもリコイルウェイトの移動距離は短いんじゃないかと思います。(ちゃんと比較した訳では無いので確実な事は分かりませんが…)

チューブエンドキャップとウェイトスプリングガイドを外したら、ストックチューブ底部の小さなネジ2本を外します。
これでストックチューブ内の配線を抑えているパーツを取り外す事が出来ます。


次世代電動ガンのM4系との大きな違いは配線がストックチューブ内部を通っているという点ですね。
これが配線とリコイルウェイトを隔てる樹脂製のプレートです。

ここまで外せばストックチューブを取り外す事が出来ますが、EVOLT RS FPR MK4のキャッスルナットはEVOLT M4A1と同様にかなり固く締め込まれていたので、今回は外さない事にしました。
EVOLT M4A1であればストックチューブを交換するというカスタムも出来ますが、EVOLT RS FPR MK4ではリコイルウェイトなどの独自機構が備わっているので、そういう事も出来ないですからね…。
これ以降の分解はEVOLT M4A1の分解と同じなので色々と端折りながら説明していきます。
詳細や分解時の注意点が気になる方はEVOLT M4A1の分解レビュー記事や『東京マルイ EVOLT(エボルト) M4に社外製外装パーツを組み込む際の分解手順と必要な工具・治具まとめ』をご参照下さい。
という訳で、まずはグリップの取り外しです。
底蓋を固定しているネジを外し、底蓋を取り外します。
この際、モーター位置調整用の丸い板も脱落するので紛失しないように気をつける必要があります。


続いて、モーターのブラシホルダー固定ネジに一緒に固定されているY端子を外します。
この際、ネジは完全に取り外す必要はありませんし、むしろ完全に取り外すのはNGです。
小さなネジがモーターの磁力に引っ張られてモーター内部に入り込んでしまう可能性があります。


これでEVOLTシリーズ用のモーターであるEG1000BRを取り外す事が出来ました。
後はグリップ内部に付いているネジを外し、メカボックスと分離させます。

続いて、メカボックスを固定しているパーツ類を外します。
ボルトリリースボタンの固定ネジ、ハンマーピン、セレクターレバー、グリップ基部付近に付いているネジ、テイクダウンピンを外せばメカボックスをロアレシーバーから取り出す事が出来ます。


メカボックスを確認する前に、ボルトリリースボタンを取り外しておきます。
こちらのパーツはメカボックス前側に引っかかっているだけです。

メカボックスの分解について
という訳で、EVOLT RS FPR MK4のメカボックスはこんな感じで、形状自体はEVOLT M4A1と同じですが、軸受の仕様が変わっている事が分かります。
EVOLT M4A1の時はシンプルなプレーンベアリングだった物がボールベアリングに変わっています。


しかもこのボールベアリング、ミネベアミツミ(NMB)製なので正真正銘のMADE IN JAPAN軸受なんです。
個人的に電動ガンのカスタムパーツとして販売されている中華製ボールベアリングは嫌いなのですが、精度と強度が保証されている物であれば大歓迎なので、これは良いですね。
という訳で、メカボックスを分解して中身を確認します。
グリップ基部、M-SYSTEM基板、セレクターレバープランジャーと軸などを外します。



基板が取り外された状態のメカボックスはこんな感じ。


基盤のバージョンは7.0と、EVOLT M4A1からのアップデートはありませんでした。
次世代MP5の時は初期ロットのMP5A5がVer.2.0、次のMP5SD6がVer.2.0ATとちょっと変わっていたので期待していたのですが、EVOLTとEVOLT RSではバッテリー配線以外の変化は無いようです。(素子の型番なども見てみましたが同じでした)


メカボックスは3本のトルクスネジで固定されているので、これを外し、メカボックスを開きます。

トリガー側がくっついてる方はこんな感じで、EVOLT M4A1と軸受以外の違いは無さそう。


ギア側はこんな感じ。
ギアを取り外すとセレクターレバーと連動して動くパーツやタペットプレートなどが確認出来るようになりますが、こちら側もEVOLT M4A1と軸受以外の違いは無さそうです。


組み込まれているギアもEVOLT M4A1と同じですね。
トルクよりのギア構成で、セクターギアにはカットオフ検知用の磁石が埋め込まれています。


ロアレシーバー側の分解に関しては以上になります。
シリンダーASSYの取り外しと分解
続いてアッパーレシーバーからシリンダーASSYを取り外します。
まず、シリンダーASSYを固定しているプレートを外し、チャージングハンドルと一緒にシリンダーASSYを抜き取ります。


EVOLT RS FPR MK4のシリンダーASSYはこんな感じで、リコイルウェイトを動かすためのロッドの有無以外の違いは無さそうです。


シリンダーASSYを固定している小さなネジを外し、中身を確認します。
ちなみに、EVOLT M4A1ではフレームを開く際にスプリングガイドに空いている穴から棒を突っ込むか、シリンダーをしっかり抑えておかないと弾けてしまうのですが、EVOLT RS FPR MK4ではリコイルウェイトを動かす為のロッドのお陰でピストンがちょっと浮くだけで弾ける心配はありませんでした。

ピストンスプリングとスプリングガイドを外します。

開封レビュー記事で紹介した通り、EVOLT RS FPR MK4の初速がEVOLT M4A1よりも低いです。
ピストンスプリングを確認した所、自由長がEVOLT M4A1の物より4mm程短くなっていたのでスプリングの仕様が変わっているという事が分かりました。
線形は同じで巻数が少し減っているといった感じです。

スプリングガイドにはリコイルウェイトを動かすための棒とリターンスプリングが組み込まれています。
リコイルウェイトを動かすための棒は最大で26mmほど飛び出します。


ピストンやシリンダー、ノズルなどの違いは無さそうです。
重量も14gとEVOLT M4A1から変化無し。


インナーバレルの取り外しと分解
シリンダーASSYを取り外す事でインナーバレルを抜く事が出来ます。

インナーバレル・チャンバーに関してもEVOLT M4A1と同じですね。
先端にガタ取り用のOリングが付いており、チャンバー本体は複数のパーツが組み合わさって出来ています。


HOPパッキンはコンパクト電動ガンと同形状、HOPアームは樹脂アームの2点押しでクッション材はありません。


ハンドガードの取り外しとアウターバレルの分解
最後にハンドガードを取り外そうと思ったのですが、ハンドガードの根本を締め込んでいるネジ頭の寸法があまりに変なサイズで、凄いトルクで締め付けられているので一旦、分解は断念していましたが、後追いで分解を行いました。(2025年5月30日 ハンドガードの取り外しについて追記)
EVOLT RSのハンドガード固定ネジの規格はミリだと思われるのですが、4mmの六角レンチだとちょっと引っかかりはするものの緩く、5mmだと太すぎて入らない。
インチも同様で5/32は入るものの、3/16インチは入らない(インチはもっと細かく刻まれているので、自分が持っていないサイズの物が適切だったりするのかも知れませんが…)
尚、ノギスで測ってみると4.23mmと、やはり4mmの六角穴にしては大きすぎるサイズでした。

ちなみに、微妙な個体差の影響の可能性を考慮し、ミリ規格の六角レンチは5種類(うち2種類は国産ブランド)、インチ規格は3種類の製品を試しましたが、どれもきれいには噛み合わない状態でした。
また、ネジ頭に付いている六角穴が一般的な同サイズの六角穴付きボルトにと比べると若干浅い(深さが3mmしか無い)という点もあります。
恐らくハンドガードの側面とツライチにする為にこのサイズになっているのだと思いますが、このネジ頭だとネジモグラなどのツールも使いにくいのではと思いました。

どうしたもんかと悩んでいたらネジ頭の破損報告がSNSで相次いでいたので、自分の個体だけの問題ではなく、鬼トルク締め込み&ネジ頭が変というのは本製品の仕様なのでしょう…。
そんなこんなで、このネジは破損させる事を覚悟して回す必要がありそうです。
という訳で、『VESSEL 剛彩ビット』、『Eight 六角棒スパナ』、『BONDHUS ゴリラグリップ』の3種類のミリ規格と5/32インチの六角レンチで試しつつ、ヒートガンでネジを加熱して回そうとしてみたのですが、最終的にネジ頭がなめてしまったので、ネジモグラ風のネジ外しツールを使いました。
手回しではびくともしなかったので電動ドライバーを使用したのですが、ネジが回る際に「バキッ!」と凄い音を立てたので、やはり相当なトルクが掛かって締め込まれていたのだと思われます。


尚、ネジロック剤も少量ではあるもののちゃんと塗布されていたので外す際の加熱はした方が良さそうですね。
高強度なネジロック剤なので200度以上には加熱した方が良いと思われます。
また、この六角穴付きボルトですが、M6並目(ピッチ1.0mm)の半ねじで、長さは40mmと寸法だけで言うと普通の規格でした。
ネジ頭が一般的なボルトよりも少し薄目(低頭ボルトに近いサイズ?)で六角穴が変なサイズという特徴以外は無さそうでした。

仮にネジを壊してしまっても、既製品の代用は出来そうですね。
という訳で、これでハンドガードを取り外す事が出来ました。
特徴的な黄土色みたいなバレルナットと、銀色のGEISSELEスタイルのガスブロックが確認できます。

続いて、GEISSELEスタイルのガスブロックを外します。
こちらのガスブロックは底部2本のイモネジとロールピンで固定されています。
尚、ガスチューブはガスブロックにロールピンで固定されています。


イモネジ2本を緩めてロールピンを抜きます。
これでガスブロックを取り外す事が出来ます。


イモネジの片方(前側)はちゃんとアウターバレルにぶつかってガスブロックを固定するのに使われますが、もう片方(後ろ側)はアウターバレルに空いている穴に入り込みます。
つまりイモネジを必要以上に締め込むとアウターバレルの中に落ちていってしまう訳ですね…。

続いて、バレルナットを外します。
尚、バレルナットはあっさり回りました。
EVOLT M4A1の時がめちゃくちゃ硬かったので、治具を用意しましたが、手回しでも行るんじゃないかと思える位にスルッと回りました。


EVOLT RS FPR MK4のアウターバレル基部はこんな感じで、基本的にはEVOLT M4A1の物と良く似ています。

アウターバレルはチャンバー側とアウターバレル側で別パーツになっており、引っ張れば抜けるハズなのですが、接着されているのか圧入されているのか、びくともしませんでした。
尚、パーツリスト上も『EEGR1-4/アウターバレル』と、『EEGR1-7/バレルエクステンション』と別パーツである事が記載されています。


という訳で、追加にはなりますがハンドガードの分解も行いましたので、これで一通りの主要パーツが分解出来たかと思います。

という訳で、東京マルイ EVOLT FPR MK 4【RSモデル】の分解レビューは以上になります。
EVOLT M4A1の方はパーツレビュー用の個体、いわば検証機として特に自ら好みな形に弄ったりはしていなかったのですが、このEVOLT RSの方は色々弄っていこうと思っています。

東京マルイ (TOKYO MARUI) 電動ガン エボルト シリーズ No.2 FPR MK4 【RSモデル】 18歳以上 電動ガン