
東京マルイ 20式5.56mm小銃 GBBの分解レビュー
記事作成日:2026年8月7日
先日開封レビューを行った東京マルイ製品ガスブローバックライフル、20式5.56mm小銃を分解していきます。
とりあえず開封レビューでも紹介したフラッシュハイダーの取り外しと、単にネジを緩めるだけで外せるフロントサイトとリアサイトの取り外しから。

尚、フロントサイトとリアサイトには共に『AIR SOFT USE ONLY』と『TM』が印字されていました。
本製品は色々なパーツにこの表記が入っていますが、実銃との違いを出す為の物なのでしょう。


テイクダウン方法について
まずはテイクダウンを行っていきます。
この作業はメンテナンス手順として説明書にも記載がありますが、ピポッドピンを5.56mm弾を模した工具で押し出します。

その後、ロアレシーバーをストック基部を軸に引き下げる事でロアレシーバーを取り外す事が出来ます。

20式のロアレシーバーはピポッドピンとストック基部の窪みにロアレシーバーの後部が引っかかる事で固定されているようです。
出荷時点はかなりタイトに固定されていますが、何度も分解・組み立てを行っていくと少しずつ削れていって緩くなってくる可能性はありそうですね。


ストックをアッパーレシーバーから分離させるにはピポッドピンと同様にレシーバー後部のピンを押し出し、ストックを下側にスライドさせます。
ストックも結構タイトに固定されていますが、コツンと軽く叩いてやればズレます。



ストック基部には白色のダンパー(かなり硬めの素材)が付いています。
また、基部の上面にはアッパーレシーバーと引っかかるピンが付いています。


続いてボルトを外していきます。
まず、コッキングハンドルを引くとボルトを後退させる事が出来ます。


コッキングハンドルを最後尾まで動かした後、引っ張れば抜けます。
ボルトはコッキングハンドルによって抜けなくなっているだけなので、コッキングハンドルを外せばボルトは抜けます。


尚、コッキングハンドルを逆側に取り付ける場合はコッキングハンドルを抜いたあと、そのまま反対側に挿せば良いだけです。

という訳で、これで20式のテイクダウンは完了となります。
この辺りまでは説明書にも記載がある作業となります。

ハンドガード・バレル周りの分解
という訳で、分解を進めていきます。
まずはハンドガードの取り外しから。
ハンドガードを取り外すには基部のネジを抜きます。
このネジは抜け防止のピンのような構造にもなっており、ネジを緩める際に「カチッ」とロックが解除されたような音が鳴ります。
また、ネジ頭とハンドガードの間に挟まる形でノルトロックワッシャーが入っています。


その後ハンドガードを前側にスライドさせれば取り外す事が出来ます。
この1本のネジだけで固定されているのにこの剛性、中々凄いですね…。

尚、ガタツキ防止としてトップレール側にはUの字の突起が付いており、ハンドガード内側には位置決め用の段差が付いています。
この段差にピッタリアウターバレル基部が引っかかる事で、ガタツキを無くしているようで、少し擦れた痕も付いています。


アウターバレル周りはこんな感じで、非常にリアルなガスピストン部が再現されています。

ガスピストン部はちゃんと可動し、恐らく実銃に近い分解手順で分解する事が出来ます。



アウターバレル基部のネジを6本外します。
このネジは全てT15のトルクスネジです。

ネジを外したらアウターバレルを下側にスライドさせる事で、アッパーレシーバーから分離させる事が出来ます。


取り外した20式のアウターバレルはこちら。
尚、バヨネットラグやガスピストンが付いていますが、これらは写真赤矢印部のピンを抜く事で取り外せます。
特に調整可能箇所でも無く、外す理由も無いので今回は外しません。


アウターバレル基部からインナーバレルを取り外す作業を進めます。
チャンバーを抑えているプレート(ロッキングラグが挿さる部分)を固定しているネジ3本を外し、プレートを取り外します。


こちらのプレートはこんな感じで、下側はBB弾を装填する時のスロープ(フィーディングランプ)になっており、左側はHOPダイヤルの回転方向(HOPを強める方向)を示す三角矢印が付いています。

このプレートを取り外す事で、アウターバレルからインナーバレルを取り外す事が出来ます。


アウターバレル基部とアウターバレルは真鍮製のナットによって固定されています。
この構造、同社の89式GBBと全く同じですね…。

ちなみに、89式GBBのアウターバレルを分解する時に作った治具はそのまま使えそうでした。
ただし89式の時と同様にしっかりネジロックが塗布されており、ガチガチに固められているものと思われるので、これ以上の分解はやらない事にします。


89式の時はアウターバレルを加工してショートバレル化したかったので分解したという経緯があるのですが、20式では現時点で加工によるショートバレル化はやるつもりが無く、もし社外製アウターバレルとかが登場したらその時に外せば良いかなと思っています。
正直、この作業を何度もやりたくは無いので…


インナーバレル・チャンバーの分解
という訳で、20式のインナーバレル・チャンバーASSYはこちら。
チャンバー左側には同社のGBBハンドガン系と似た構造のHOPダイヤルが付いています。


チャンバーは非常に小さな+ネジ2本で固定されているのでネジを外し、チャンバーを開きます。


HOPアームはこんな感じで、この辺りは従来の同社製GBBと変わりないですね。
恐らくこの形状が一番良いとされているのでしょう。(実際、このHOPアームで不満を感じた事は無いですし…)


インナーバレルとHOPパッキンはおなじみの形状。
HOP窓大きめのGBB用インナーバレルに、東京マルイのGBB用HOPパッキンが付いています。
尚、インナーバレル長は200mmと89式やM4 MWSの250mmよりも短くなっている事が分かります。
ちなみに同社のAKMはインナーバレルが200mmです。


ボルト・リコイルスプリングの分解
続いて、ボルト周りを見ていきます。
20式のボルトはこの通り、リコイルスプリングが刺さったような状態になっています。
尚、可動部というかレシーバーと擦れる部分にはしっかりグリスが塗布されていました。


ただし、リコイルスプリングはボルトに固定されているのではなく、撓んだリコイルスプリングによって引っかかっているだけなので、引っ張れば抜けます。
ちなみにリコイルスプリングの先端が白くなっているのはグリスの色でした。

本製品のリコイルスプリングは2重のシャフトになっており、先端半分は細くスプリングが暴れているような見た目になっています。
後ろ半分には太いガイドが装着されており、こちら側はリコイルスプリングが綺麗に伸びています。
また、スプリングガイドの後ろ側にはダンパー用のスプリング(硬くて短いスプリング)が付いています。


細くて長い方のスプリング(リコイルスプリング)が圧縮し切るとダンパーがボルト後部にぶつかり、クッションとして機能するようですね。
このダンパースプリングでも抑えれなかった分はストック基部に付いている白色の硬質ゴムのダンパーが補うような構造になっているようです。

リコイルスプリングを分解するとこんな感じで、メインのスプリングの自由長がとんでもなく長い事が分かります。


続いて、ボルト側を見ていきます。
20式のボルトの重量は262gと結構ずっしりしています。
この重量のボルト(恐らく材質は亜鉛合金)であれだけのリコイル感を出せている事を考えると、もしスチールボルトとかが登場したらどんな事になるんでしょうね…。

ボルトには見えない所の装飾も入っており、恐らくカムピンっぽい構造だったりボルト後部の溶接跡とかが再現されています。


また、ローディングノズルの周囲に付いているロッキングラグもしっかり再現されており、エキストラクターと思われる部分も確認出来ます。

ボルトを分解するにはまず、後部のEクリップを外し、ローディングノズルの移動量を制限する為の樹脂パーツを外します。



これでローディングノズルを取り外す事が出来ます。

20式のローディングノズルはかなり特殊なデザインになっており、何とピストン側が縦長の楕円形をしています。
MWSや89式の円形ピストンをベースに、ギュッと潰したような見た目をしています。



ロッキングラグを模したパーツは爪で引っかかっているだけなので、簡単に外せます。
MWS/89式と同様にダンパーの機能も兼ねているのでスプリングも付いています。

続いて、ピストン側を分解していきます。
下から上に向けてピンを抜き(上側にローレット加工が付いています)、その後ピストンヘッド側を引っ張ります。


リターンスプリングはこのように固定されています。

このパーツを取り外すと、フローティングバルブを外せるようになります。
フローティングバルブは見ての通り、MWS/89式用の物よりも穴が小さくなっておりマズル側に流れるガスの流量が絞られている事が分かります。
形状もだいぶ変わっていますね。


ロアレシーバーの分解とトリガーボックスの取り外し
続いてロアレシーバーを分解していきます。

20式のロアレシーバーは樹脂製のフレームに亜鉛合金製のトリガーボックスが内蔵されている、同社製長物GBB系でおなじみの構造になっています。
また、ハンマーには大型のローラーが付いています。


まず、グリップを外します。
グリップはテイクダウンなどせずに普通に外せるパーツで、グリップ内側のネジを外すだけです。


グリップはAR15プラットフォーム互換形状で、GBB用や実物用グリップを取り付ける事が出来ます。(ネジはM4のミリネジ)


続いて、トリガーボックスをロアレシーバーから取り外していきます。
20式のトリガーボックスはセレクターレバーで固定されている為、一番最初にセレクターレバーを外す必要があります、。
まず、ハンマーをコック状態にし、セレクターレバーのポジションをアとタの間位にズラします。


続いて、セレクターレバーの軸の窪みに棒(今回は六角ドライバー)を入れ、セレクターレバーを右側に押します。
結構強く押す必要がありますが、押すと「カチッ」と音が鳴り、右側のセレクターレバーが浮きます。


この状態で右側のセレクターレバーを掴んで引っ張ると、写真の位置まで抜く事が出来ます。

続いて、左側のセレクターレバーを上向きにし、内側から押し出します。
ここも結構硬いですが、グッと押し出せば抜けます。


これで左側のセレクターレバーを外す事が出来ます。

左側のセレクターレバーが外れたら、途中まで外した右側のセレクターレバーの向きを下側にし、左側のセレクターレバーの穴から棒を差し込んで叩き出します。


これで左側のセレクターレバーも外せました。

この通り、20式のセレクターレバーはネジなどで固定されているのではなく、左右のセレクターレバーの引っかかりと、左側のセレクターレバーに付いているプランジャーによって保持されています。


その為このような少し手間の掛かる手順で取り外す必要があるようです。
ちなみに、逆に組み立てる際は右側のセレクターレバーを上向きにして取り付ける必要があるので、ここも要注意です。

分解時と組立時でセレクターレバーの向きが異なる理由はセレクターレバーのシャフトの形状を見れば分かりますね。


という訳で、セレクターレバーを外したらトリガーボックスを引っこ抜く事が出来ます。
尚、この通りマガジンキャッチボタンはロアレシーバー側に固定されており、ボルトリリースボタンはトリガーボックスに固定されています。


当記事では外しませんが、マガジンキャッチボタンを外したいならトリガーボックスを取り外した後でマガジンキャッチボタンの中腹部を貫通しているロールピンを抜けば良いです。

トリガーボックスの分解
20式のトリガーボックスはこんな感じで、ボルトリリースボタン、ハンマー、トリガー、グリップ基部などが1つのアセンブリーとなっています。


とりあえずトリガーボックス外側に引っかかっているパーツ類であるセレクターレバーのプランジャー、ボルトストップ、フルオートシアーなどを外します。



続いて、ボルトリリースボタンを固定しているピンを抜いて外し、トリガーボックスを固定している小さなネジ4本を外します。


これでトリガーボックスを開く事が出来ます。
グリスは比較的粘度の低い物が可動部にしっかり塗布されています。

トリガーボックスを開くとノッカーロックだけが左側に残った状態になります。

トリガーボックスの右側はこんな感じで、バルブノッカー、ハンマー、トリガーなどが設置されており、しっかりハマった状態になっています。

バルブノッカーはこんな感じで、2つのパーツで分かれています。


続いて、トリガーを外します。
トリガー周りの構造はトリガー、シアー、ディスコネクターと一般的なパーツ構成となっています。


最後にハンマーを外します。
ハンマースプリングは比較的硬めな物が組み込まれています。


という訳で、東京マルイ 20式5.56mm小銃 GBBの分解レビューは以上になります。
個人的に気になっていた部分のパーツは一通り分解する事が出来たと思います。
20式の設計がMWS系や89式系と大きく違っていると感じたのは、
- インナーバレルが短くなっている
- フローティングバルブは流量絞り気味
- ハンマースプリングは硬め
という点で、恐らくですがハンマーによる打撃を強くし、ガスの放出量を高め、初速を抑える為にフローティングを絞り気味にし、インナーバレルを短くしているのだと思われます。
その為、重たいボルトを使っているのにも関わらず低温状態でもソコソコ動いてくれるのと、温かい状態では非常に強いリコイルを発生させる事が出来ているのだと思います。
そう言えばAKMも似たようなセッティングのような気がします。
フローティングバルブの形状が違いすぎて比較し辛いですが、AKMはハンマースプリングは割と硬めかつインナーバレル200mmですからね。
とりあえず分解してみて、変えたいような部分は特に無いので組み立てて外装カスタムの方をやっていこうと思います。
そのうち社外製カスタムパーツが出てきたら組んでみる事はあるとは思いますが、完成度が高すぎて弄る余地は無いですね…。
尚、ストックに関しては何も分解していませんが、パーツリストを見る限りピンを抜けば外せるでしょうし、いかんせん細いロールピンが多くあんまり抜き差しをしたくないという事もあり、アウターバレルと同じで社外製パーツが出て、それを組み込もうと思ったタイミングで分解すれば良いかなと思っています。
