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AOLS 18:1ギアと東京マルイ サマリウムコバルトモーターをSIG AIR MCXに組み込みました

記事作成日:2020年5月4日

以前、Jefftron Leviathan-V2を組み込んだSIG MCXですが、今度はギアとモーターを変更する事にしました。
尚、ギアはZC 300:100 ヘリカルギアを、モーターはASG INFINITY U-18000を使っていました

この構成から弄っていきます

AOLS 18:1 ギアセットの紹介と組み込み

という訳で、まずはギアの交換から。
今回SIG MCXに組み込むギアセットは、AOLS製スタンダード電動ガン用ギアセットの18:1です。

今まで、SHSやBigDragon、SuperShooter、ZCなどの昔からある大御所中華ギアは散々使ってきました。
ただ、AOLSのこのギアセットは比較的最近登場した物で、今まで試したことが無かったので、今回試してみる事にします。

尚、このギアセットの特徴としては材質にクロムモリブデン鋼を使っており、高い耐久性が期待できます。
また、高い切削精度を謳っており、静音性もウリみたいです。

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こんな感じのギアセットで、昔からよく見かけた中華系ギア(SHS、BigDragon、ZC、SuperShooter製品などから出ている物)とは結構違った感じ。
全体的に切削も綺麗で、グリス溜まりも用意されていますし、特に問題は無さそうな印象です。

また、それぞれの歯はしっかりエッジが丸められています。
この処理があるか無いかでノイズの大きさが変わってきたりするのですが、静音性を売り文句にしているだけあって、しっかりしてますね。

これなら大して慣らししなくても静かに回ってくれそうです。

という訳で、元々入っていたZC製の300:100ギアを取り外し、AOLSのギアを組み込みました。

ギアの厚みやシャフトの長さなどを測ってみた所、ZC製品とほぼ同じだったので、シムのセッティングもほぼそのまま移植。(0.1mm単位での微調整はしましたが…)
グリスは例のごとくGAW Gグリースを使用。

タペットプレートやピストンなどは取り付けず、一旦この状態でメカボックを閉じてLeviathan用のスマホアプリでセクターギアの検知に問題が無い事を確認しました。

その際「新しいファームウェアがあります。」とメッセージが出ていたので、ファームウェアをアップデートしておきました。

ファームウェアアップデートからスマホ経由で行えるの、本当に凄いと思います。
FCUのファームウェアアップデートは不知火 陽炎で経験がありますが、普通は基板を取り外してからメーカーに郵送ですからね…。

東京マルイ サマリウムコバルトモーターの組み込み

続いて、モーターの交換です。
元々ASG INFINITY U-18000というモーターを組み込んでいたのですが、どうも動きと音が気に入らなかったのでLONEXにするかマルイのサマコバにするかで悩んで、今回はサマリウムコバルトモーターを選びました。
LONEXのモーターはVFC/Cybergun版のSIG MCXで使ってますからね。

東京マルイ サマリウムコバルトモーター、かれこれ3個目になるのですが、扱いやすくて便利なモーターなんですよね…。
11.1Vでぶん回すのには向いて無さそうな印象がありますが、7.4Vで高いパフォーマンスを発揮できるので、最近の私の好みに合ってます。

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SIG MCXのグリップが内側が結構タイトなのですが、ラベルを剥がさなくても入れる事が出来ました。
一応、いつもどおり軽く慣らしてから組み込んでます。

ギアとモーターのみ取り付けた状態で動作チェック。
Jefftron Leviathan-V2の設定は工場出荷状態に戻しています。

この状態で異音が無いかを確認しつつ、ピニオンギアの位置をざっくり合わせます。

組み上げ・動作チェック

問題無さそうだったので、ピストンを取り付けます。
ピストンはそのままですが、タペットプレートをカットしてノズルの閉鎖を速くしておきました。

プリコックさせた時にバッテリーの電圧が下がってくると初速が低下する事があったので、念の為です。

という訳で、一通りのパーツを組んで動作チェックとFCUの設定を行いました。

設定後はこんな感じの動作になりました。
まあ、FCUの設定に関しては追って再調整するかもしれませんが…。
尚、プリコック位置をもうちょっと下げても良さそうな感じがしましたが、バッテリーの残量によってはオーバーランする事もあったので、少し控えめにしています。

アプリ上の設定はこんな感じ。
アクティブブレーキが30%で、プリコックを70%にしています。

プリコックをMAXにしてアクティブブレーキを強くしてもいい感じだったのですが、モーターの発熱が上がってしまったのでアクティブブレーキは控えめにしています。

尚、どの程度のものか興味があったAOLS製ギアのノイズですが、かなり少ない印象を受けました。
慣らしもせずに、ポン付けでここまで静かに回ってくれるなら文句は無いですね。
マルイ系ピニオンギアとの相性が良いのも好印象です。

この品質が維持されるなら、リピーターになっても良い製品だと思いました。
値段も一般的な強化ギアと同じ3000円台前半なので、何か別の銃を弄る時は違うギア比の製品も買って試してみたいと思いました。

グリップの位置調整、隙間埋め

グリップを取り付けた際にグリップのネジを締め込み過ぎるとセレクターレバーの操作が鈍くなる(硬くなる)という問題が発覚しました。
どうやらグリップとメカボックスの間に若干のクリアランスがあり、締め込む事でメカボックスが傾いてしまっていたようです。
今まで気づかなかった…。

ノギスで計測してみた所、0.3mm程度の隙間があるようでした。

このグリップとメカボックスの隙間、全く起きない事もあれば今回のように動作に影響を及ぼすレベルで起きる事もあるので、面倒くさい所なんですよねぇ…。
酷い場合はグリップを取り付ける事によってノズルの位置が狂い、気密漏れを起こす…とかそんな事も起きます。

という訳で、丁度良い大きさの座金を用意、加工してスペーサーにします。
このように切り欠きを作る事で、SIG MCXの純正グリップに取り付けられるようになります。

尚、座金の加工はグリップの種類によっては不要な事もありますし、加工箇所が違ったりします。

後は接着剤で貼り付けて完成。
グリップとレシーバーの間の隙間も生まれず、ネジをしっかり締め込んでもセレクターレバーの回転はスムーズなままです。

という訳で、後はレシーバーを組み上げていきました。
ついでに少しバッテリーコネクタとヒューズ周りも修正。
配線の長さ調整を行い、元々配線をアウターバレルにビニールテープで固定していたのを結束バンドにしました。

初速と発射サイクルはこんな感じ。(弾は0.20g樹脂弾、バッテリーはNEOX 7.4V 1200mAh 20C/40C)
初速は94m/s後半〜95m/s前半で発射サイクルが秒間16.5発。

ちなみに、弄る前は秒間11発でした。
サイクルが一気に上がりましたが、これはギアを300:100から18:1にし、サマリウムコバルトモーターを入れた影響でしょうね。

まあ、動作やサイクル自体は問題無いのですが、初速が少し高めなのでもう少しFCU側の設定を調整してから初速の微調整は行おうと思います。

暫く動かして起きたトラブル

FCUの設定を微調整したり、色んなバッテリーやBB弾でのテストを行っていた時、突如「ギャッ!」という音が鳴が鳴りました。
ピスクラでも起こしたか…?と思って様子を見るも問題無し、ダメ元で動かしてみたんですが何の問題も無く動いている。異音もしません。

何が起きたのか全く分からず、とりあえず初速を測ってみた所、弾が出ない…というか、銃口からポロポロ溢れる状態になっていました。

ノズルかタペットプレートが逝ったのか?とも思いながら分解してみたら衝撃の事実が発覚しました。
ピストンヘッドが反対向きになっているのが分かるでしょうか…。

ピストンヘッドが外れてクラッシュ…ってのは経験ありますが、こんなの初めて見ましたよ…。

どうやら動作中に外れたピストンが180度回転してしまったようです。
そして、ピストンヘッドが180度回転したままピストンが前進し、ネジがピストンヘッドに突き刺さり、ピストンヘッドが逆になったまま固定されていました。

基本的に私はピストンヘッドにはネジロック剤を塗布して外れないようにしていたハズなのですが、この銃を一番最初に弄った時に大きなミスを犯していたようです。

普段ネジロック剤として使っているのは下記4種類なのですが、POMどころか樹脂系全般に対応していない金属用のネジロック剤であるロックタイト277を塗っていたっぽいです。

そりゃ外れますわ…。

という訳で、次は適切なネジロック剤に切り替えて再度組み立てます…。
ピストンヘッドはダメにしてしまったものの、ピストン本体はは無事だったので、ピストンヘッドだけ交換して組み立て。
というわけで、またDCI Gun製の側面吸気ピストンヘッド POMを買ってきました。

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今度はちゃんとロックタイト401を使います。
これは難接着タイプの瞬間接着剤で、もちろんPOMも行けます。(ネジロック専用ではないですが、私はネジロック剤として使う事が多いです)

ロックタイト401は速硬化性の接着剤で、10秒程度で固まり始めてしまう為、塗布したら数秒以内にパーツをくっつける必要があります。
作業は素早く。

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後は普通に組み込むだけなので、説明は割愛します。

ただ、組み上げついでにスプリングを2巻きカットをして少し初速を下げました。
0.20gで最大90m/s前半になり、負荷が減ったせいかサイクルが秒間1〜1.5発程度増えました。

暫く慣らし動作して初速が上がった時に91m/s台に乗るかな〜といった感じです。

あと、元々フルオートを3点バースにしていたのですが、トリガー引きっぱなしでフルオートにするように変更しました。
まあ、フルオートなんてシューティングレンジでしか使わない機能なんで、どうでも良いんですけど…。

ちなみにJefftron Leviathanはアプリ側で状態を確認できるのですが、前の仕様と変更後での違いはこんな感じでした。
大きな変化としては発射サイクルが6rpsほど上がり、電流が全体的に10A近く上がっている事でしょうか。

共にモーターを変更したのが大きな理由だと思います。
やっぱりサマコバって結構電気を食うんですねぇ…。

最終的な動作はこんな感じになりました。
まあ、快調ですね。ギアノイズも少なくいい感じです。(動画だとちょっと立ち上がりの時に鳴ってるように聞こえますが、実際はあまり気にならないです)

ちなみに、動画ではプリコック解除とかやってませんが、Leviathan V2ではセミオートの状態でトリガーを長引きする事でプリコック解除を行う事が出来ます。

プリコック状態で放置するのは、スプリングのヘタリやパーツ破損の原因にもなるので、保管時は必ず解除しておきましょう。

という訳で、SIG AIR MCXの調整は一旦これで完了です。

まあ、また何かやるかもしれませんが、何度もメカボ開けるの面倒なので、暫くはこのまま運用しようと思ってます。

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オマケ Leviathan V2の設定アプリやファームウェアアップデートで変わった事

記事中に記載した通り、Leviathan V2のアップデートが行われた事によって少し変化がありました。
というのは、当初Leviathanのアプリで起きていた突如接続が切れる問題や、接続出来ない問題などが起きなくなりました。

昔はこういうエラーが度々発生していた

この度にバッテリーの抜き差しやアプリの再起動などが必要になり、少々面倒に感じていたのですが、アップデートで改善されたのは良かったです。

また、UI周りも若干変えられており、文字の大きさやマージンなどが調整されていました。

尚、アプリのアップデート情報は下記から確認が可能です。
https://www.jefftron.net/application