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ロメオとジュリエットのセット、SIG SAUER ROMEO MSR + JULIET3 マイクロ マグニファイア コンボ

記事作成日:2021年1月21日

SIG SAUER製のドットサイト、ROMEO MSR コンパクト レッドドットサイトと、JULIET3 マイクロ マグニファイアがセットになったパッケージを買ってみました。

ちなみにSIG SAUERの光学サイトは、レプリカ品を除けばROMEO4Bから始まりJULIET4TANGO6ROMEO4Hといった感じで買ってきたので、これが5台、6台目って感じです。

もちろん、新品未開封です。
この封印シール、良いですよねぇ…。

という訳で、こんな感じでマグニファイアとドットサイト、アクセサリー類が収められています。

内容物はこんな感じ。
それぞれの取扱説明書とクリーニングクロス、マグニファイア、ドットサイト、マグニファイア用ライザープレートと対応する長さのネジ類、電池、工具といった感じで、特に豪華な感じは無いですね。

付属の工具はマウント固定やゼロイン調整などで使う為のT10トルクス+コインドライバーと、ライザープレートの固定に使う2.5mmのL字六角レンチです。

という訳で、こういうセットになっているのでそれぞれの製品を紹介していきます。
尚、ドットサイトとマグニファイアの両方を1記事内で紹介しているので、記事の長さが普段の2倍近くなっています…。


SIG SAUER ROMEO MSRのレビュー

まずはドットサイトであるSIG SAUER ROMEO MSRの方から。
こちらはいわゆるT1系ドットサイトの一種なんですが、Aimpoint T2とTrijicon MROを悪魔合体させつつT2にデザインを寄せたような、不思議な見た目をしています。

SIGのROMEOシリーズの中でT1系は3種類あり、ROMEO4、ROMEO5、ROMEO MSRなのですが、このMSRの位置づけがかなり謎なんですよね…。

ROMEOシリーズが出た当初はROMEO5が廉価グレード、ROMEO4がフラグシップみたいな感じだったんですが、ROMEO5XDRやROMEO MSRの登場によってイマイチよく分からない事になっていますね。

それと、何で「MSR」なのかなと。
ROMEO6〜8が埋まってるなら、何でROMEO9にしなかったのだろうか…と。
あと、「MSR」はModular Sniper RifleのMSRなんですかね…?
オフィシャルの情報では「MSR、ショットガン、カービン銃、SMG、フルサイズの拳銃用に最適化された〜」とか書かれているので、関連性があるんですかね…。

まあ、そんな訳でこちらのドットサイト最大の特徴はここだと思います。
T1系でドットサイト上部に輝度調節ノブが付いてるってかなり珍しい気がします。

マウントはハイマウント(Absolute co-witness)が標準装備で、ローマウントのような他サイズのマウントベースは付属しません。
マウントはピカティニーレール規格に対応しています。

SIG SAUER ROMEO-MSRの細部を見ていきます

バトラーキャップが標準で付いています。
ROMEO4にもバトラーキャップは付属しますが、デザインがROMEO4系とは異なり、JULIETシリーズっぽいデザインになっています。

バトラーキャップに付いているレンズには前後共に緑系のコーティングが施されています。
これはバトラーキャップを閉じた状態での使用を想定している為で、粉塵や泥などの汚れからレンズを保護する事が出来ます。

こういう仕様になっている理由はレンズ保護以外にも、ドットサイトがドロドロに汚れた状態で使うときに、レンズを拭くよりもバトラーキャップを跳ね上げた方が早いって感じらしいです。
汚れてない時はそのまま狙えるから便利でしょ?って感じのようです。

まあ、そんな過酷な状況下に居ないサバゲーマーには縁のない話ですけど…。

バトラーキャップを跳ね上げるとこんな感じ。
前側のバトラーキャップが輝度調節ノブにぶつかってしまうのが気になりましたが、このキャップは360度回転させえて開く向きを変える事が出来ます。

下側に開くようにすると邪魔にならなくて良い気がします。
付属のバトラーキャップを回転させる事が出来る仕様はROMEO4も同様で、私はROMEO4もこういう開き方にしています。

左側面はこんな感じで、SIG SAUERのロゴとROMEO-MSRがそれぞれ違う色で刻印が入っています。
ROMEO4やROMEO5の刻印って真っ黒のボディに白い刻印と、割と目立つ感じなのですが、ROMEO-MSRはかなり大人しめです。

反対側はこんな感じで、SIGのエンブレムが入っています。

輝度調節ノブはこんな感じで、N1、N2と1〜10までの12段階で調節が出来ます。
ノブの回転方向はキャップ側に印刷されています。
尚、N1の左隣と10の右隣が消灯です。

尚、N1側の消灯から10の隣の消灯に動かす事が出来ないので、N1隣の消灯から輝度を10まで上げたい場合はノブをグルっと1回転させる必要があり、少々面倒です。

輝度調節ノブのキャップを外すとこんな感じで、中にCR1632電池を入れます。
一般的にT1系のドットサイトと言えばCR2032が主流ですが、ROMEO-MSRはノブが小型なので電池も小型な物を使うようです。

エレベーテーションノブとウィンテージノブはそれぞれこんな感じ。
カチカチとしたクリック感があるノブで、それぞれ1クリック1MOA、最大100MOA動かす事が可能です。

対物レンズと接眼レンズはそれぞれこんな感じで、対物レンズはルビーコートが、接眼レンズはグリーン系のコーティングが施されています。
尚、対物レンズ径は20mmです。

マウントはこんな感じでT1互換なので、サードパーティ製のT1/T2系マウントを使う事も可能です。

ドットサイト下部にはこのような表記が入っていました。
デザインがオレゴン州のSIG SAUER、組み立ては中国って感じですね。
この表記はROMEO4と同じですね。

また、ネジ穴はコイルインサートで補強されていますね。
あと、細部を見てるときに気づいたんですが、ところどころにパーティングラインが見受けられるので、切削ではなく鋳造っぽい感じですね。

SIG SAUER ROMEO-MSRのレンズとレティクルを見ていきます

レンズの位置が少し特徴的で、対物レンズは普通な感じなんですが、接眼レンズは結構奥まったところに付いています。
光の乱反射を防ぐ為の処理もしっかり施されており、構造的に他のT1系ドットサイトと比べると覗きやすい製品なのかも知れません。

覗くとこんな感じ。
左がバトラーキャップを閉じた状態、右がバトラーキャップを開いた状態の視界で、当然ながらバトラーキャップを閉じた状態だと若干視野が狭まる感じです。

また、レンズの透明度が非常に高いのも特徴です。
無色透明と言っても良いレベルの明るさですね。

レティクルを点灯させるとこんな感じ。
2MOAのドットなので結構小さめのレティクルですが、かなりの輝度があるので視認性は悪くは有りません。

いつもならパララックス計測とかもやるんですが、少し前に引越しをした関係でまだ色々設備が整っておらずそこは未検証です…。
覗いた感じ何の問題も無かったので、計測してもこれと言って特別な事が分かるとは思えませんが…。


SIG SAUER JULIET3 マイクロ マグニファイアのレビュー

続いて、JULIET3 マイクロ マグニファイアの紹介です。
JULIETシリーズはマグニファイアシリーズの名前で、JULIET3、JULIET4、JULIET6の3種類がラインナップとして用意されているのですが、こちらはSIG SAUER製初となるマイクロ マグニファイアで、恐らく今現在は単品販売されていません。

最近流行りのマイクロ マグニファイアですが、SIG SAUERも流れに乗っかってきた感じですね。

ラバーのレンズカバーが付属します。
接眼レンズ側と対物レンズ側にそれぞれSIGのロゴが入っている専用品です。

横から見るとこんな感じ。
サイズ感は他メーカーのマイクロマグニファイアと似たような感じですが、本当小さいですよねぇ…。

上から見るとこんな感じ。
パーティングラインっぽい跡が見えますね。
ROMEO-MSRと同様にハウジングは切削ではなく鋳物なんでしょうか。

スイングマウントが標準装備されており、ピカティニーレールに取り付ける事が出来ます。

SIG SAUER JULIET3 マイクロ マグニファイアの細部を見ていきます

まず、対物レンズはこんな感じでハウジングのサイズに対してレンズが小さい、よくあるマイクロマグニファイアの形状に準じています。
構造上大きく出来ないのか、大きくしても意味が無いんでしょうかね…?

レティクルの位置を調整する為の、バーティカル アジャスト ダイヤルとホリゾンタル アジャスト ダイヤルはそれぞれこんな感じで、ドットサイトのダイヤルと同様にマイナスドライバーやコインで回す事が出来ます。
こちらもカチカチとしっかりしたクリック感があります。

触った感じ結構調整範囲が狭かったので、なるべくマウント側で位置を合わせておく必要がありそうです。
感覚的にはNovelArms 3倍タクティカル マグニファイアの半分以下の可動量って感じです。

接眼レンズ側には視度調節ノブが付いています。
滑り止めのチェッカリングがオシャレ。

スイングマウントはこんな感じで、NovelArms感が強いスイングマウントです。
あと、Vortex VMX-3Tのスイングマウントにも似ていますね。

多分、この辺りは全部同じ工場の製品なんじゃないですかね…?
中華製光学サイトあるあるネタですが、メーカー違いで工場同じってのはよくありますし。

スイングマウントを動かすには、ヒンジ部分に付いているボタンを押しながらマグニファイアを倒します。


これ、ちょっと個人的にはあまり好きじゃないマウントの仕様なんですよね…。
力を掛けたら倒れる奴が良かった…というか、マイクロじゃないJULIETがその仕様なので、マイクロの方も合わせてほしかったです。

尚、スイングマウントは4本のネジで固定されています。
他のJULIETシリーズ(フルサイズマグニファイアのシリーズ)とも異なる仕様で、専用規格な感じがします…。

ちょっとこれは想定外でした…。
ボタン式のスイングマウントは購入前から把握してましたが、基部は同じマウントの規格が使えると思ってたんですが…。

尚、このスイングマウントは前後を逆向きに取り付ける事で左側にマグニファイアを倒す事が出来るようになります。
ボタンの位置も前後が逆になるので操作性も変わってしまうので慣れが必要ですが…。

また、厚みの異なるライザープレートが2枚付属するので、ドットサイトと組み合わせた時の高さを調整する事も出来ます。
尚、ライザープレート無しの状態でAbsolute co-witnessとなっています。

SIG SAUER JULIET3 マイクロ マグニファイアのレンズを見ていきます

JULIET3 マイクロ マグニファイアは対物レンズ、接眼レンズは共にグリーンマルチコートが施されています。

プリズムの構造体はこんな感じ。
凄くカッコいいんですが、今まで見たことの無いデザインをしています。

今まで覗いてきたマイクロマグニファイアって全部同じような構造のプリズムが使われている感じがしたんですが、これは設計が全然違ってますね。

覗くとこんな感じでかなりアイレリーフが長く、アイボックスもそれなりの広さがあり、そしてマグニファイアにしてはフチも薄いという何か凄く使いやすいマグニファイアでした。

これは想定外。
今まではPRIMARY ARMS 3X Long Eye Relef Red Dot Magnifire GEN Ⅳが覗きやすかったんですが、それと同レベルかそれ以上でした。
尚、フチの細さに関してはPRIMARY ARMSのマグニファイア以上ですね。

動画でも撮ってみました。

ROMEO-MSRと組み合わせるとこんな感じになります。
ドットサイトとマグニファイアはほぼ同じサイズとなっています。

覗くとこんな感じ。


SIG SAUER MCXに乗せてみました

というわけで、せっかくのSIG製光学サイトなので、SIG MCXに乗せてみました。

実はROMEO-MSRってそんなにカッコいいイメージがなくて、次買うならROMEO5かな〜(ROMEO5XDRが気になっていた)とか思ってたんですが、実際に組み合わせてみると案外、普通にカッコよかったです。

という訳で、SIG SAUER ROMEO MSR + JULIET3 マイクロ マグニファイア コンボのレビューはこんな感じです。

ドットサイトの方は無難な感じなので、特にこれ以上のレビューは無いと思いますが、マグニファイアに関しては追って比較記事を投稿してみようかと思っています。